山本の決意
秋葉原についた。
平日だというのに大勢の人々がいる。
山本もふらふら歩いてみるが特にやることがない。
「なんで秋葉原に来たんだろ」
山本は思った。
山本は特にアニメが好きなわけではない。
深夜にやっているアニメはなんとなく視聴しているが、グッズを買うほどじゃないし欲しいとも思わない。
無料だからみているだけだ。
しいて言えばメイド喫茶に行ってみたいが、無職ひきこもりの山本にはハードルが高い。
「帰るか・・・」
駅の方向に山本が歩き出した。
ケバブ屋があったので買って帰ることにした。
ケバブ屋のおっさんは山本にも優しかった。
「電車賃無駄だったわ」
そんなこと思いながら歩いていたが気分はどこかスッキリしていた。
久々に外出したし、人とも話した。
自分が社会のゴミではないと思えたのだ。
地元の駅に着き、家に向かって歩いていると声が聞こえた。
「山本!面接どうだった?」
声のほうを向くとそこにはマー君がいた。
「ま、マー君。」
山本はビビった。
なぜ面接に行ってる事を知っているんだ?という事は無職だという事も広まっているのか?
「面接?なんの話?仕事帰りだけど」
山本は嘘をついた。
「あれ?そうなのか。お前の母ちゃんが言ってたんだけど。」
「転職はしたけど無職じゃないよ。じゃあ俺もう行くから。」
逃げるように山本はその場を後にした。
悔しかった。
悲しかった。
家に帰って糞して寝た。




