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山本の一生  作者: 山本
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山本の自己紹介

声が聞こえる・・・。

俺を呼ぶ声なのかはわからない。

だがたしかに聞こえるのだ。


俺の名前は山本。24歳だ。

現在は仕事をしていないが、働く気はある。

ニートではない。無職ではあるが断じてニートではない。

先日は面接にも行ったし、立ち食い蕎麦だが外食もした。

面接以外ではほとんど外出していないし、家族以外とは口をきかない。

ひきこもりに近いがひきこもりでもない。

話したいが口がうまく回らないだけだ。


・・・俺は一体どこで間違ったのだろうか。

小学校の頃は沢山友達がいて毎日が楽しかった。

早く大人になりたかった。

大人になったら普通に仕事をして普通に生きていけると思っていたが、現実はそう甘くないのだ。


誰が悪いのか。

親か?国か?


「自分が悪いに決まってるだろ・・・。」

ベランダでタバコを吸いながらこんな事を毎日考えている。

俺はもう24だ。

なのに子供の頃の記憶が鮮明に残っている。

友人と話していても記憶力がいいと褒められる事が多い。

理由は分かっている。

毎日が糞だからだ。

このゴミのような生活しかしていないから、記憶が上書きされないんだ。

友人達は仕事をしているので毎日が充実してるんだろう。


「いやー、上司がうざくて大変だよ」

ああそうかいよかったな。

「今年はボーナス減ったわ」

貰えるだけいいだろ。


友人と次に会う時の為に会話の練習をしている。

会う予定もないし、無職の俺に仕事の話をするとは思えないが。

そもそも友達と思っているのは俺だけなんじゃないか。


「・・・明日はどっかに出かけようかな」

タバコの火を消しながらそのような事を考えていた。


しかしベランダから部屋に入る数秒で気が変わる。

急にめんどくさくなってきた。

時計を見ると3時44分だ。

もう朝じゃねーか。

明日っていつだよ。


「よし」


9時に目覚ましをセットする。

二度寝しないでスッキリ起きれたら出かけよう。

ニートで引きこもりの奴が起きれるわけがない。

俺はいつも昼過ぎまで寝てるんだぜ。

・・・俺はニートじゃない。

これは一般的な話だ。


俺の頭の中には沢山の人がいる。

頭の中の俺はとても饒舌だ。

今日も俺の頭の中の友達と会話しながら眠りについた。

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