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いつ食べるんだ?

御意見御感想ありましたらよろしくお願いいたします

宴が始まった


今日の酒は一段とうまい!!


ミネヴァとミントという二大美女もいるし、周りにいるオーク達が実はエルフでしたとか。


一人一人の呪いを解除していったら美男美女が現れるって寸法だ



(いや…待てよ。美男…か)


そう。美男美女揃ってしまったら俺の出る幕はないんじゃないか?


いっそ女子オークだけエルフに戻すか



そう。エルフに戻すかどうかは 俺の気分次第なのだ。


ある意味では生殺与奪を握ってるとも言える


悪魔のような思考をしていると、ミントが寄ってきた


「ここは愉快な者が多いな」


そうだろう。


俺もオークの村は気に入っている。


暫くはオークでいようと考えているくらいなのだ。


しかし上位種になる事も忘れていない。


今日、勇者…ミントとの戦いで、糸口も見えてきた。



「ところで…」


ミントは真剣な眼差しで俺を見詰める


あら?告白されちゃうのかしら

俺、モテ期だからなあ。


「アレはいつ出てくるのだ?」


「…アレ…??」


「みなまで言うな。私は出された物は食べる主義だ。覚悟はしている。…か。あまりに焦らされると覚悟が鈍る」


ミントの手が震えている。

余程の恐怖が彼女を襲っているのだろうか?


「アレとはなんだよ?」


「牛○だ」


「牛丼みたいに言うな!!食べねーよ!!」




(俺も最初は主食なのかなとは思ったけど…)


「なんだと?ではあの大量の牛○をどうするのだ?」


そうか。ミントは知らないんだった。


明日は暇か?と聞くと興味深々の様子だ。


畑を見せてやるか。


そういえば、ミントは普通にお酒を呑んでいるか、大丈夫なのだろうか?


異世界だからといって未成年にお酒を呑ませる程、俺は甘くない


「ミント。お前いくつなんだよ?」


「21だが?」


(!!)


「ちょっと待て!!年齢を聞いているんだぞ!!」


「しつこい!!女性の年齢を何度も聞くな」


…怒らせてしまった


しかしまったく見えないぞ


まさしく合法ロリ…いやいや。


因数分解で危うい思考をかき消す。



程よく酒が回ってきたようで、オーク達が、この可愛らしいお客の周りに集まってきた。


オークは基本村からあまり遠くまでは離れないので外の世界の話でも聞こうと思っているようだ。


まあ基本的に弱いし遠出が出来ないというのが本音だろう。


ミントも気さくに話をしている


稲妻を吐くドラゴン


炎の川


水晶の城


酒も入っているから盛っている部分もあるだろうが、オーク達も盛り上がっている


この小さい勇者はきっと俺達と仲良くなれるだろう。


そしてもうひとつオークに囲まれてる者がいる


ミネヴァだ


俺たちが村に帰ってきた時、ミネヴァに素っ気なかった癖に


男共、酒が入ったらワサワサ集まってきている


(みたまえ!!まるで蟻のようだ!!)


というセリフが頭に浮かぶ。


まぁいい。あちらも楽しそうでなによりだ。


俺はステータスウィンドウを開く。


今日の戦いだけでレベル3上がった


そう考えればミントがいかに強かったかよくわかる。


そしてMP欄を確認する


昼間ミネヴァに蘇生かけた時、MPを大量に使った


総MPの半分という感覚だった


今はレベルも上がって魔力も増えているだろうしMP1000くらいの消費で呪いが解けないかなと考えていたのである


もちろん実験台は俺なのだが、問題がいくつかある


まずエルフになると素手の攻撃力は下がりそうだ。


ミネヴァはオークの時より明らかに小型になったし、牛○を運ぶ力も弱くなっていた。


そうなると、ハイオークである俺の火力は著しく落ちるだろう。

武器や防具が必要になる


それと…上位種に俺を食べさせる場合


オークというだけで絵的にキツいのにエルフが食べられるとか想像ですが寒気がします


思わず敬語になるくらいです


エルフになる利点は多数ある


まずは絵的に美男になる


モテる


彼女できるかも


いや。落ち着こう


まずはエルフになれば、人間に近くなる


人間とエルフの有効度はよくわからないが、耳さえ隠せば見た目はかわらない


オークの野菜を持って人間界で商売ができるのだ。



実は商売の事は前から考えていた。


オークの作る野菜、実はかなりの美味である


トウモロコシひとつとってみても、俺が人間界にいた時よりも甘いのだ。


他にもお米やカボチャ


オーク達は根が真面目なのか、他にやる事がないのか、手間暇をいとわない


オーク産の野菜は勝負になる




そしてお金を手に入れ、衣類を大量に買い付けるのだ



商売するには強面のオークより優男のエルフが有利であろう。

それに…村のオーク達を先にエルフにしたら…


いや。いいんだよ。


俺はいいんだ。いやダメだ 。


オークは衣服がボロすぎる


それがいきなりエルフになったら…


たぶん俺は耐えられない。耐えられるけど耐えられない。


とまぁ、そんな事を考えていくと、この村の中で商売に適任なのは俺なんだよなぁ


村のオーク達は人が良すぎる


簡単に騙されてしまいそうだ

(…やるか)


MPも足りてるしやらない手はない。


俺は蘇生呪文を唱える


自分の体が光に包まれていく


MP消費量をUPしていくと光が強くなっていく


周りのオーク達が集まってくる。


「フラッシュで気持ち悪くなったオークは離れてください」と伝えておく。


俺は優しいのだ。


それにこの場でエルフに変わればいちいち説明して回らなくてもミネ爺が説明してくれるだろう。


今は村中のオークが集まっている。


そして光が消えた


ギャルオークが騒ぎ出す


ヤバイ…モテ期到来

そう。このフラグは光が消えたらブ男でしたというフラグに感じた人も多いだろう


俺も異世界にくる前はリア充爆発しろと思っていた


しかし今回は違っていたのだ。


俺は賭けに勝った!!


ヒャッホーイ!!


騒ぐ俺。ざわつく周り。


ばかに周りがざわつく


(!!)


衣服が薄いの忘れてた!!


忘れてたどころか、二回り程小さくなった俺の体は今までの服では意味をなさなかった


さらに俺のブラザーは丸見えだったのだ


美男になった俺がいきなり狂喜乱舞でブラザーを御披露目してたらそりゃ大騒ぎさ



そしてミントの白い目だけはトラウマになるほどだった

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