10話 二者は交じり合い④
「お帰り、ニメージュ。」
戻ってきたキャンプのテント。キャンプの縮小とともに片付けられたテントもあって、今はサーシャと相部屋状態。
ふらふらとベッドに座り込んでから、それに返答する。
「…ただいま。」
「どうしたの、今日は一段と疲れてるみたいだけど。」
「えっと、なんていうか、こっちの事で一区切りついた、ってとこかな。」
慣れない事で変に緊張してたのか、体力以上に気力的な疲れが一気に押し寄せてきてる。
「それって、前に話してくれたお友達との事?」
「うん。
最近はずっとその人の仕事を手伝ってたんだけど、その人の方の都合で一度休みなんだって。」
「そう。それで、どんな事をしてたの?」
「え、えと…内緒、かな。」
「なあに? 言えないような恥ずかしい事?」
「まぁ、そんなとこ…かな。」
サーシャからは表情が見えない場所でよかった。
「…嫌な事をやらされてるんなら、ちゃんとその子に言うか、誰かに助けを求めるんだよ?」
「大丈夫、そういうのじゃないから。
それに、そのお陰でクルス村の茶葉が買えそうなんだ。サーシャに必要なそれが、さ。」
ビンの中の残りは更に減ってるが、このペースなら間に合いそうだ。
「その様子なら、もうこの街で一人で暮らすのも大丈夫そうね。」
「何言ってるの、元気になったらサーシャも一緒に、だよ。」
「そう、そうね。
ニメージュのその友達って人にも、会ってみたいしね。」




