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第六話 イケメンは仲直りしてメール交換、そして悟る!

ブクマ6件ありがとうございます!

マジ感謝!




「た、ただいまー」

「あ、やっと帰ってきた。どこ行ってきたん?」


「ち、ちょっと、寄り道してきただけだよ......」

「ふぅん......」


 家に帰ると、すぐさま妹が目の前に現れた。

 それほど、心配してくれたのだろうか......

 いや、それはないな......

 

 そう思いながらも俺はすぐさま自分の部屋に行った。

 


「ど、どうしよう......」


 結局、今日一日、朝霧に謝ることができなかった......

 もう、絶対怒ってるような......

 はあ、これじゃあ、復讐どころじゃないよ......


「はあ、復讐ねぇ......」


 そして、俺はベッドに寝っ転がり壁に貼ってあった紙に目を向けた。

 そこには、【絶対に復讐してやる】と大きな文字で書かれてあった。


 復讐......

 俺の計画だったら、

 ①デブでひどいいじめをされていたからイケメンに変わる

 ②あいつらの見る目が変わる

 ③俺のことを惚れてしまう

 ④こっぴどく振って、今までのことを倍返しにする

 

 うん、これって、復讐って言えるか?

 はあ、これじゃあ、まるで美少女にモテるためって感じだよな......

 

 ていうか、復讐するなら別に謝らなくても良くね!?

 い、いや、だめだな。

 そしたら逆に嫌われて、結局俺の計画が狂ってしまう......

 

 どうしたものか......

 うぅ、全然思いつかない......


「あ、そんな時は......」


 そして、俺はすぐ横に合ったいかにも重そうなダンベルを持った。

 なんと、重さは75kg!


 やっぱ、悩んでいるときには、やっぱり筋トレが一番だろ!

 筋トレ中毒なのかもしれないが、まじでこればかりは本当のことだ。

 

 なぜか、筋トレをしている時だけ何も悩まないんだよなぁ......

 うん、なんでだろう......


「よし、じゃあ手始めに100回行くか!」

「いーち、にーい、さーん、、よー___」

「___トン、トン.....!」


 すると、誰かが俺の部屋のドアをたたき始めた。

 まあ、母さんは今、仕事だし、もう妹の珠奈しかいないんだけどな......


「おーい、黒瀬ー、玄関で誰か待ってるよー!しかも、超絶美少女!」


 ん?美少女?


「な、なに!?わ、わかった、今行く!」

 

 超絶美少女......まさか、朝霧のことか!?

 いや、ここら辺で美少女っていったらもう朝霧しかいないだろ!

 しかも、超絶って......


 そして、俺は反射的に家を飛び出してすぐさま玄関へと向かった。


______ガチャッ.......

 

「あ、朝霧さん?」

「___黒瀬......」


 やっぱり、朝霧って美少女だよなぁ......特に銀髪の髪がきれいだ......

 俺の妹が言うくらいだし、ほかの人から見ても文句なしの美少女なんだな......

 

 って、なに一人で妄想モードに入ってんだ!?

 あ、相手は、一応、復讐の相手だぞ......


「えっと......」

 

 そうだ、俺は謝らないといけないんだった。

 

「「ごめんなさい!」」


「あっ......」

 

 あ、ハモった......

 

 え、なんでハモる?

 

 もしかして、朝霧も俺に謝りたかったのか?

 で、でもなんで?


「___そ、その、ごめんなさい......」


 朝霧もハモったことを気にしているのか、顔が真っ赤になっている。 


「いやいや、俺の方こそごめん、勝手に一人で行っちゃって......逆に、朝霧さんが謝る必要はないんじゃないか......?」


「___で、でも、誘ったのは私だし、迷惑だったし......」

「えっ......」


 すると、朝霧は顔をうつむいたままショボショボと俺に伝えてきた。

 多分、朝霧は俺が勝手に一人で行ったことを自分のせいだと思っているんだ。

 これは、何とか誤解を解かなくては......


「違うよ。全然うれしかった!だって、言ったじゃん、こんな美少女と学校に行けて嬉しいって!」

「___ほ、本当!?」

「あ、ああ、本当に決まってるだろ!」


 すると、朝霧は顔をあげ、ニッコリとした表情をした。

 っ......それは、ずる過ぎるだろ......

 か、可愛すぎる!

 なんだろう、今更だが本当に朝霧って俺のことをいじめていたのだろうかと思ってしまう。

 というか、朝霧ってそもそも、俺のことを嫌っていなかったような気もしてきたな......


「ん?どうした?」

「___え、えっと......」


 すると、突然、朝霧はモジモジ体をうねり始めた。

 しかも、顔をより赤めながら......

 

 これって、もしかして告白の前兆!?

 い、いやぁ、そ、それはないよな......

 な、ないよなぁ......な、ないよね?


 ちょっと、期待しなくもない。


「な、何か、俺に伝えたいことがあるのか?」

「___え、えっと......」


_____ゴクリッ......


「___今度から、いや、明日からずっと一緒に学校へ行ってくれませんか......?」

「あ、は、はい、いいよ......」


 うん、ほらね!

 告白じゃなかった!

 だって、ほら、ちゃんと会話したのってつい最近だしね!

 そんな、早く言うわけないじゃないかぁ!

 もう、期待なんて全然してませんよぉ。


「___あ、あと、これ、私の電話番号......」

「えっ......」


 すると、突然、朝霧はスマホを取り出し、電話番号を教えてくれた。

 これって......登録しろということですかね......

 まあ、べ、別に、してやってもいいけど......


「___め、メールのやりとりとかさ、できればしたくて......」

「もちろん、そのくらい全然いいよ!」

「___あ、ありがとう!黒瀬君!」


 っ......だから、その笑顔は反則だっての.......

 そんなん、断れようがないじゃん......

 まあ、全然断る気なんてさらさらないけど......


「___じ、じゃあね、ま、また明日、黒瀬君......」

「また明日!」


 そして、朝霧は隣の家へと帰っていった。

 それを見届けてから、俺も家へと戻った。

 

「黒瀬ー?結局、誰だったの?」

「あ、えっと、忘れ物を届けてくれたみたい」

「へえ、やっぱ、運いいね!こんな美少女と話せる機会なんてそうそうないんじゃないの?」

「ま、まあそうだな」


 

~~~~~~~~


「こ、これが、朝霧の電話番号......」

 

 俺は、自分の部屋のベッドに仰向けに寝っ転がりスマホを見た。

 

____ゴクリッ.......


 や、やばい、緊張する......

 だって、デブだった俺は友達はもちろん、メールのやりとりなんて一切やってなかったんだもん!

 そんでもって、スマホを見るのもめちゃくちゃ久しぶりだ。


「こ、これを、登録すればいいのか......」


 そして、俺は朝霧に教えられた通りに番号を入力していく。

 うぅ、意外とややこしい......


「よ、よしで、できた.......」


 すると、画面から朝霧という名前が出てきた。

 確か、これをタップすれば......


「あ、いけた!」


 すると、メールという画面が出てきた。

 もう、これでできるはず...... 

 試しにやってみるか!


「これからも、よろしくっと.....」

「ピロン!」



 黒瀬:これからもよろしくお願いします!



「うおお、すげえ!」


 なんか、改めて思うけど、スマホってすごいな!

 離れていてもこんなに簡単にできるなんて最高すぎるだろ!


「ピロン!」

「ん?」

 

 すると、一瞬で返信が出てきた。


 

 黒瀬:これからもよろしくお願いします!

 朝霧:こちらこそ、よろしくお願いします。

 朝霧:あと、明日は7時ぐらいに学校行こう


 

 やば、なんか返信されるのって嬉しいな!


「よし、じゃあもう一回」

「ピロン!」


 

 黒瀬:わかった!楽しみにしている!

 


「ピロン!」



 黒瀬:わかった!楽しみにしている!

 朝霧:ありがとう!こっちもうれしいよ



 一瞬で返信してくれるじゃん......

 画面の向こう側では、朝霧は何しているのだろうか......

 すると、真っ先に朝霧の笑顔が浮かんできた。

 いや、変態すぎるだろ!俺!

 だって、【復讐】する相手だし?

 そんなこと思ってはいけなくね!

 そういえば、いつも思うが俺の【復讐】相手ってスペックが高いよな......


 物静かだけど、その姿、性格から超絶美少女の【氷の美少女】

 スポーツも性格も勉強も何でもできる完璧美少女【学園の天子様】

 天然で、ドジっぽいけど、意外と優しくて特にスポーツ万能の天然美少女【学園のマドンナ】



 俺の復讐相手は、本当になんというか、あれだな......

 本当に美少女だな......

 

 俺は、この美少女たちを惚れさせなければならないのかよ.......

 

 そういえば、俺ってハイスペックな方のかな......

  

 

 

 

 

 



 

ブクマよろしくお願いします。

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