表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/17

第四話 イケメンは妹持ちです

ブックマーク10件ありがとう!

誤字があったので、直しました!





「ハア、ハア、ハア......」

 

 今、俺がいるのは自分の部屋......

 そして、なんでこんなに疲れているのかというと......

 まあ、言うまでもないだろ、運動しているからだ。


「960、961、962......」


 運動とはいいつつ、器具を使いながらの運動だ。

 その器具の名は、なんと【フィットネスバイク】!

 これは、自分の部屋でも気軽にいつでも自転車をこげるという優れもの。

 まじで、これは買って正解だった。


「998、999、1000!よし、終わったぁ......」


 痩せたとはいえ、リバウンドしては意味がない。

 だから、俺は毎日運動は欠かさず行うようにしている。

 特に、朝の5時は格別だ!


 そしたら、いつの間にか俺の部屋はトレーニングジムへと変貌してしまったというわけだ。

 周りを見渡すだけで、ダンベル、ランニングマシンなどの器具がすぐに目に付く。


「____トン、トン......」

「ん?なんだ?」


「ちょっと入るよー、ってうわぁー、黒瀬汗びっしょりじゃん」

「いきなり人の部屋に入ってくるなってお前かよ、珠奈(しゅな)


 すると、突然女の子が俺の部屋に入ってきた。 

 しかも、俺の愚痴を言いながら......


 そうだった、俺には妹がいるんだ。

 妹の名は、珠奈。

 今日、修学旅行を終えて帰ってきたのだ。


 そして、珠奈は黒髪のポニーテールで、少しかわいい見た目をしている。

 しかし、見た目とは反して、とにかく俺に対しての扱いが酷い。

 特に、俺がデブだったときは、やばかった。

 豚とは言われるし、もう手遅れとかも言ってくるし......

 

 そして、なぜかお兄ちゃんではなく、苗字で呼んで来る。

 まあ、珠奈はもう中3だし年頃なのだろう......多分......


「まさか、痩せるためにこんなものを使ってたなんて......」

「う、うるさいなぁ......ていうか、勝手に俺のものを触るなよ!」

「触るだけなら、別にいいじゃんか、黒瀬のケチ!」


 うっ......もう何なんだよ。

 最近、こういう喧嘩事が本当に多くなった。

 前までは、とても可愛かったのになぁ......

 どうして、こうなってしまったのだろうか。

 

「うわ、しかも漫画だらけじゃん。なんか、ふせん貼ってるし」

「それは、俺の研究書だ!本当に、勝手にさわるなよ!」


「け、研究書って......黒瀬って、もしかして頭悪い?」

「頭は悪くないぞ!この前のテストでは一位だったんだからな!」

「うわ、黒瀬の自慢話なんか聞きたくないし......」


 な、なんだ......本当にわからん。

 だって、珠奈が言い始めたじゃん......


「ま、とにかく俺の部屋から出ていってくれ」


 そして、俺は力付くで珠奈をこの部屋から押し出した。


「ちょ、ちょっと、わかったから押さないでよ!」

「はいはい、じゃあさようなら」

「わ、っちょ、も、もう、黒瀬のケチ!」

 

「_____バタン!」


「ふぅ.....」


 やっと、静かになった。

 こんなことなら、もう少し修学旅行に行ってほしかったな......

 

 まあ、いいや。

 早く、筋トレの続きをしなければ......


「よし、じゃあもうい____」

「ピンポン......!」


「ん......?」


 すると、玄関の方から急にドアのチャイムがなったてきた。 

 こんな朝早くから誰だ......?

 

「黒瀬ー、なんか誰か来てるよ!」

「い、今行く!」


 親が荷物でも頼んだのか?

 それとも、新聞の配達員とかか.......?

 まあ、行ってみるか。

 

 そう思い、俺は急いで部屋から飛び出し、玄関の方へ走っていった。

 ふぅ、妙に緊張するな......いや、寒気か......


___________ガチャッ......


「誰で___って、朝霧さん!?」

「____お、おはよう、黒瀬君......」

「あ、おはよう......」


 なんで、朝霧さんみたいな美少女が僕の家に!?

 もしかして、忘れ物でもしたのだろうか......

 い、いや、もしかしたらいじめのことかもしれない。


「えっと、俺に何か......」

「____よ、よかったら一緒に学校へ行きませんか!?」

「は、はい.....?」


 えっ、ほ、本当にどゆこと......

 なんで、俺と学校へ行くんだ!?

 もしかして、俺を悪目立ちさせたいのか?

 あ、もう俺、完璧イケメン何だった......

 じ、じゃあなんで?


「べ、別にいいけど、すぐ用意してくる!」

「____あ、ありがとう......」


 俺は、一応このお誘いを受けることにした。 

 だって、別に断る理由が思いつかない。

 はあ、それにしても女子と登校なんて初めてだな......しかも、こんな美少女と......

 いや、彼女は一応俺をいじめてきた人だ。

 そんな、ラブコメチックなことを思ってはいけない。


「黒瀬ー、誰だったの?」


 すると、リビングルームから珠奈の声が聞こえてきた。


「えっと、あさ、い、いや、新聞配達員だったよ」

「ふぅん......」


 あ、危なね......

 危うく、朝霧さんって言おうとしてしまった。

 一応、珠奈も朝霧のことは知っているからな......

 なぜなら、朝霧は一応美少女という名で有名だからだ。

 多分、ここら辺ではその名は広まっている。

 

 もし、そんな人と俺が一緒に登校するなんて言ったら......

 うん、絶対笑うぞ、あいつなら......

 

「うお、もうこんな時間じゃん!?」

 

 そして、俺はいつものように顔チェックをした。


「うん、ナイスイケメンだ!」


 そして、俺は急いで自分の部屋に戻り、制服を着て、荷物を持ち玄関へといった。

 

「うぅ、やばい、また寒気がしてきた......」

 

 そして、俺は震えた手で玄関のドアを開けた。


 

ブクマ、下の☆☆☆☆☆よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] まだ読み始めですが展開面白いですね [気になる点] 妹が黒瀬って呼んでますけど黒瀬は苗字でない? [一言] これからも頑張ってください!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ