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そして時は始まりに戻りて(リディアナ視点→?視点)

被災された方々にお見舞い申し上げます。

一日も早い復興を心よりお祈り致します。



 巨大なドラゴンが悠々と立ち上がり、羽を広げてもまだ余裕がありそうなほどに広い部屋。あちこちに魔道具のランプが飾られていますが、広さ故に光源が足りず、薄暗いです。


 そこに横たわる真っ黒なドラゴン。


 クワンドゥルス王国の建国記に記された魔王。

 ガーディア領の北、人知れず守られて来たダンジョンの最奥に封印されたモノ。

 わたくしがいつの日か、お役目をお祖母様から引き継いで見張っていく存在。


「リディちゃん!?まぁまぁ一体どうしたっていうの!?」

「お祖母様・・・」


 いきなり現れたわたくしにお祖母様は驚いて駆け寄って来ました。わたくしを連れて来てくれたフェルルはその場に座り込み、お祖母様の側にいた影達に支えられています。

 ありがとうフェルル、今は休んでいてくださいな。


「リディちゃんそれ、その輝きは・・・魂、よね?ぇ、テッドちゃん?」


 わたくしが大事に抱えいるテッド様の魂にお祖母様はすぐ気付きました。これがテッド様だとも分かるだなんて、さすがですわね。


「一体、何があったの?」

「申し訳ありませんお祖母様、今は説明している時間がないのですわ。ただこのテッド様の魂を、預かっていてくださいませ」

「・・・分かったわ。でもリディちゃん、貴女何をするつもりなの?」

「ガーディア家が、いえ、守護者が守って来たモノを破ります」


 お祖母様にそう答えるとわたくしはテッド様の魂を預けました。そして魔力切れを起こしているフェルルに飲ませている魔力回復ポーションを自分にもと一本頂きます。

 コップにも移さず、瓶から直接一気飲み。

 普段のわたくしなら絶対にしないでしょう。お祖母様も影達も口を開けてポカンとしています。でもそんな皆様を気にしている余裕はわたくしにはありません。


「魔王の魂を潰して、そこにテッド様の魂を入れ込みますわ!!」






◆◆◆



 そして物語はプロローグへと繋がる。





「ーー・・・という訳で、今に至りますわ」



 死んで、目覚めて、何故かドラゴンになってて・・・。

 訳が分からんから側にいてくれたリディアナに説明を求めたんだが、想像以上に色々ぶっ飛びすぎて理解が追いつかん。

 平々凡々な庶民から王子になって次はドラゴンって俺すげーなぁ・・・なーんて考えは速攻で吹き飛んだ。


 もうさぁ、婚約者チート過ぎで冤罪もいっぱいで、これどっからツッコめばいいの!?

 本当どうしたもんかと、でっかいドラゴンなのに頭抱えて縮こまってますよ俺。


「テッド様?大丈夫ですの?」

「んー大丈夫じゃない。いや、身体は大丈夫なんだけど」

「なんだけど?」

「有力貴族の買収、内政問題や予算の改竄、その隠蔽、それら全部が俺の名の下に行われた。んでその証拠をジークに掴まれたから奴の暗殺計画を企ててた、だぁ?なにそれ知らねーよ!そういう内政関係一切関わってねーわ!!全然身に覚えないっての!!」」

「いえ、テッド様はキチンと内政に関わっておいでですわ。技術提供も立派な関わりですもの」

「あ、そっか」

「ですが金銭や人事には関わっておりませんから、でっちあげですわよね。しかも

『事前にジーク殿下の暗殺計画を察知した騎士団がテッド様を捕らえようとしたところ、激しい抵抗にあってやむなく対抗していたら自身の剣が刺さって死亡した』

・・・というのが向こうの証言ですわ」

「いやいやいやいや普通に押しかけて来て問答無用で殺されましたが?」


 扉バーン!で即グサーッ!でしたけど?

 テイコウ?ナニソレオイシイノ?


「存じております、その場面を見ましたもの。影達がジークムンド殿下の計画を察知して、わたくしお伝えしにいくところだったのですわ。でもひと足遅く・・・到着した時にはもうテッド様の胸に剣が・・・」


 そう、リディは俺が殺されるところを見てたみたいなんだよね。さっきそれを聞いた時に震えるリディの体を抱きしめてあげたかったんだけど、この体では潰しかねないし。どう慰めたら・・・って考えてたら


『その場で全魔力を解放してテッド様の魂を捕まえて保護しましたの。死亡した直後でしたので難なく成功しましたわ!それですぐに転移魔法で我が領土にあるダンジョンに飛んで、最下層に封印されていたドラゴンに魂を移しましたの!テッド様の魂がキチンと定着するようにドラゴンの魂は先に潰しておきましたわ!!』


という『魂潰し』発言。

 いやマジで俺の婚約者チートだった・・・。

 さすがライバル悪役皇子の婚約者、悪役令嬢も真っ青な有能っぷりに拍手喝采!!


「しかし目の前で魂保護したり移動したりで、バレてないのかな?」

「テッド様を襲った悪漢どもはその場で影達が捕らえたと言いましたでしょう?」

「あぁ、うん。言ってたね」

「そのあと軽くごう、尋問して記憶操作の魔法を施してジークムンド殿下の元に返したとカール様から報告がございましたわ。なのでこちらの動きはバレていないはずです」


 わぁさすがカールもアリトさん達も有能〜。

 え、拷問?ナニソレ、聞コエナカッタナァ。


「なら良かった。あ、みんなからお説教受けないとだね。自分から1人になる行動しちゃったもんな」

「そうですわね、カール様は大変なお怒り様だと聞いております」

「うぅ、やっぱり・・・」

「あ、もし宜しければ影達にもどうかお声をかけてあげてくださいまし。テッド様を1人にした事も、ジークムンド殿下の動きを察知するのが遅れた事も皆悔やんでおりましたの」


 なんてこった。これは早急に全員へお礼と謝罪をしないとだな。

 そんなことを思いながら自分の手となったドラゴンの手をニギニギする。自分の意思通りに動くけど黒い鱗ビッシリで爪も鋭くてで、違和感が半端ない。


「それにしてもよくドラゴンの魂潰せたよね?だってご先祖様達が封印するしか出来なかった相手なんだろう?」


 そんな事が出来るなら封印し終わった後にでもやってしまえば良かったって話だ。そうすればガーディア家がこんな何代にも渡って守護者という役割を担う事もなかっただろうに。


「あ、それはわたくしがグランドマスターになったから出来たのですわ!」


 ーーーうん、ナンダッテ?


「テッド様の魂を保護した時に全魔力を使いましたので、恐らくそれが原因かと思いますわ。もうレベル95になっておりましたし、4つの飛び級ですわね!!」


 なんて事ない様に言ってるけどおかしいから!!

 グランドマスターって事はつまりレベルMAXってことで。一般的には宮廷魔術師が生涯をかけて行き着くか行き着かないかの高み!!

 昔からリディはレベルが上がりやすいとは思ってたけどまさかグランドマスターにまでなってしまうなんて・・・これもゲーム補正ってやつ?

 まぁおかげで俺は助かったわけで。更にリディが守護者というお役目に縛られずに済むと考えれば万々歳、なのか?


 アレ、ゲーム補正といえば・・・俺はなんでジークに殺されたんだろう?


「テッド様?どうされましたの?」

「いや、こんな冤罪かけられてまで殺された理由が分からないなって思って・・・」


 兄弟仲は悪くないどころか良好だ。わざわざこんな冤罪までかけられて貶められるほどの事を俺はジークにやらかしたんだろうか?


「その事なのですが、恐らくテッド様の王位継承権が復活しているからだと思われますわ」



ーーー・・・・・・・・・・・・・え?





また執筆が途絶えていましたが、本日より再開していきます。

2024年、今年もどうぞ宜しくお願いします!


ここまで読んでくださってありがとうございます。

誤字脱字ありましたら、知らせていただけると大変助かります。


少しでも面白いと思っていただけたら↓から評価、感想コメントなどをいただけると嬉しいです。

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