表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ゴール

作者: まほろば

「ねーねー、僕の今日のゴール見てた!?」

1つ年下のお隣さん、ヒロは得意気に言った。

「見てた見てた!かっこよかったね~。」

こう褒めながら、鈴はヒロの頭をぽんぽんと撫でた。

ヒロは、えへへ、と、嬉しそうに笑った。



◻️◼️◻️◼️◻️◼️◻️


「なーなー、鈴!今日の俺のゴール、見た!?」

「もちろん見てたよ……マネージャーだからね。」

「かっこよかった!?」

「はいはい、かっこよかったよ~。」

ヒロがサッカーを初めて8年が経った。今では同じ高校サッカー部のマネージャーとプレーヤーで先輩後輩関係にある。


成長したヒロはかっこよくなった。

と同時に、あの時は弟みたいですごく可愛かったのになあ、と、少し寂しく思う。


それでも、試合のあとに自分がかっこよかったか聞いてくるのは変わらない。


昔を思い出してぼんやりとしていると、ヒロがうずうずとした眼で見ていることに気がついた。


「……どうしたの?ま、まさか、褒められ足りないの?」

「いや……そうじゃなくて…………頭ぽんぽんは?」

「え!?」

「いや、昔から俺がゴール決めたらやってるじゃん。」

「あー……。そうだったね。ルーティンってやつね。」

私は少しあきれながら手を伸ばした。



しかし、


彼の頭に手が届かない。

大きくなりおって。


「え……と、かがんでいただけませんか?」

「あ……そうだね!」

そしてヒロはしゃがんで頭を差し出してきた。


「ヒロが一番かっこよかったよ。」

と言って頭をなでた。

ヒロは昔と変わらないかわいい笑顔で大きくうなずいた。

※閲覧ありがとうございます!


以前の投稿へのアクセスもどうかよろしくお願いいたします!


「初デート」(短編)

https://ncode.syosetu.com/n6063ic/


「火曜のランチ同盟」(連載)

https://ncode.syosetu.com/n3032ic/



⭐️をつけていただけると励みになります!お願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ