容赦の無い公爵令息と脳筋侯爵令嬢
ほぼほぼ会話文です
コメディと、ラブな要素が少し入っています
あらすじでも書いてあるけど頭空っぽにして呼んでね
作者は何も考えずに書いています
ドアがノックされる
「どうぞ」
ガチャとドアが開かれる
「失礼しま・・・」
バァンとテーブルが叩かれ
「貴様っ!!!失礼するとは狼藉を働く気だな!!!この剣の錆にしてくれるっ!!!!かくぶべっ!!?」
スパーンと室内に響く快音。
「だーかーらー、何度言えばわかるんかね。このくそ脳筋娘」
引っぱたいた男が気だるげに罵声をあびせた。
「何をするか、これ以上バカになったらどうする!!!」
彼女はこちらに叩かれたところを撫でつつ睨みつけた。
「これ以上バカになるところがあるならその癖いい加減に何とかしやがれ。ボケナスが」
と、三白眼で返した。
部屋に入ってきた男性生徒は大声にビクついたかと思ったらその後の光景に
ポカーンとしていた。
さて、ここは生徒会室。
容赦無く暴言を履いていたのは生徒会役員の副会長シュバルツ・レイヤー公爵令息(次男)
暴動を起こしそうになったのはアリシア・クリステア侯爵令嬢(長女・でも跡継ぎではない)
なぜこうなっているかと言うと・・・
父親であるアリオス公爵とシグナム侯爵の話からである。
要約すると侯爵令嬢が女騎士になるとお転婆がそのまま育ってしまって、失礼しますと聞くと切りつけかける悪癖があり、今は学園生で叩ききることは帯剣を許されないことからまだ被害は無いが卒業してからでは色々マズイ。マズイでは無く犯罪者まっしぐら。
公爵なんか良い手ない?
で、じゃあうちの息子、老若男女構わず情けはあっても容赦ないから
矯正させりゃええやん
という事で、先程の光景を生み出している。
ちなみに、初年度ではなく現在三年生。
話が出たのが一年生の後期からで1年半たつのにこの光景。
シュバルツ(以降バル)「お前1年半経つのに一向に改善しないとはやる気ねぇのか?それとも失礼します言うやつ全員ヤル気なの?バカなの?あ、バカか。」
アリシア(以降シア)「貴様っ!!!いくら私の教育係でもそこまで言うか!!?流石の私でも泣くぞ。容赦なく泣くぞ!!!?」
バル「勝手に泣いてろ。そういえば置いてきぼりで済まないな。いつもの事だから気にせず報告なり資料置いてくなりしてくれて構わなかったぞ。」
男子生徒「いや、副会長。僕1年ですからね?動けなくなるに決まってますやん」
バル「そうか?あ、周りはもう慣れたやつしかいないからか、これは済まない俺が悪いな。その手の資料は次回の生徒会長選挙のやつか?ここに置いておいてくれ」
男子生徒「はい、ここに置いておきます。それでは、失礼しました」
シア「私を置いて話を進めるな!!流すな!!!泣くぞ本気で泣くからな!!!?」
バル「あー、はいはい。泣かないでねー」
と頭を撫でる。
シア「・・・・・・・・・」
顔が赤くなる
バル(←気付いてない)「てか、失礼しますには反応するのに失礼しましたには反応しないのはなんでなんだ?」
シア(そんなの、あなたに構ってもらいたいに決まってるじゃ無いこの容赦はないくせに鈍感なあなたに)
シア「失礼してないからだ。してないやつに文句を言うのもおかしいであろう」
バル「いや、失礼しますって何もしてないやつに切りかかろうとするのもおかしいからな?なにそのサイコパス」
シア「うーむ?そういうものか?」
バル「当たり前でしょ!?相手は礼儀に乗っ取ってるのに切りかかるって、普通に怖いわ!!?」
シア「そ、そうなのか!」
バル「あんた、このままなら嫁の貰い手とか絶対来ないでしょーよ」
シア「ふん。騎士になろうとしてる私には縁談など不要だ!」
バル「ふーん。まぁ、いなかったら俺んとこ来いよ。あんたなら俺は普通に自然にしてられるし、怒ってる割には手を出さないでくれるしな」
くははと笑うバルに私は目が点になって見つめてしまう。
シア「バル?今のは冗談か?」
バル「およ?珍しく愛称で呼んでくれて冗談って何が?」
シア「お、俺の・・・とこ来いよって・・・・・・」
バル「あー、今のは失言。聞かなかったこと・・・」
シア「断固として断る!!!さぁ、答えてもらおうか?シュバルツ・レイヤー!!!!」
やべって顔で逃げようとするが私が扉を抑えているからな。
さぁ、話してもらおうか?
今度はこちらが容赦しないぞ
(ΦωΦ)フフフ…
さてさて、この後の彼の運命わ
まぁ、お察しの通り
「禁則事項です」