伝説のバンドの狂詩曲
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フリーダの弟が盗賊団に連れていかれたらしい。
・・・・・・・・・
「じゃあ急がないと危ないのね?!警察、、、は居ないか、衛兵さんかな?呼んでたら間に合わないかもしれないのね?」
フリーダはコクリと頷いた。
(どうしよ?衛兵を呼ぶのはアネットに任せるとしても、私には戦う力は、、、
あった!!!)
私は急いでスキルを操作する。
『楽器手配』
→ジャンル
→魔楽器
→魔ギター
「ポチッとね♪」
すると次のウィンドウが表示される。
『EP2500、EP5000、EP10000どれにしますか?』
(あっぶな~!一番安いのでもEPギリギリだった!)
私は迷わず購入した。
出てきたのはエレキギターだった。
(あ、フェ○ダーのテレキャスだ!)
「よし!試運転する時間も惜しいわ!フリーダ!行くわよ!」
向かう前にアネットを呼んでフリーダに場所を説明してもらい衛兵を呼びに行ってもらった。
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~街外れの薄汚れた酒場『オークの踊り食い』亭~
木陰に隠れながら様子を伺ってみる。
お店の前には用心棒と思わしき厳つい男たちがたむろしている。
(うぅ、、、怖い、、、でも、こうしてる間にもフリーダの弟のオルトロ君が拷問を受けてるかもしれない。パメラ、アネット、ゴメン。骨は拾ってね)
私は男たちの前に出て魔ギターを弾いた。
『ド~♪』
目の前に光の玉が浮かび上がった。
「誰だ!!」
音と光で警戒されただけだった。
「なんだ?吟遊詩人か?何しに来た?!」
男が1人こちらに近づいてくる。
「オルトロ君を返してもらいにきたわ!!」
(この光の玉は攻撃魔法じゃないの?!どうすればいいの?!)
私はパニックになり順番に音を出す。
『レ~♪』
電気のようなスパークが出た。
『ミ~♪』
足下の土がボコッて耕された?
『ファ~♪』
火の玉が浮かび上がった。
『ソ~♪』
黒い玉が浮かび上がって光の玉とくっついて消滅した。
『ラ~♪』
「冷てっ!」男の上から水が落ちてきた。
『シ~♪』
涼しい風が吹いた。
(ヤバい、、、どうしよ?)
「近くで見ると別嬪じゃねぇか。ボスのところに連れてってやるから酌でもしてくれや」
男はニヤニヤと下卑た顔で手を伸ばしてきた。
・
『ゴォン!!♪』
フリーダがギターで男頭を叩き潰した。
(潰れたとは言ってない)
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