伝説のバンドの前奏曲
宜しくお願い致します。
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序章 伝説のバンドの前奏曲
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「ヒメカ、俺と付き合って欲しい」
私はその日、同じバンドのギタリスト エージに告白された。
彼はそこそこイケメンだけど、バイトしながらのバンドマンなので将来的に結婚はしたくない。
「エージ、ゴメン。私、このバンドが楽しいからそういう感情は抜きにして活動したい。今はメジャーデビューに向けて大切な時期だから音楽に集中しよ?」
「わかってる。今度のフェスが成功したら、きっとレコード会社から声が掛かる。
でも、プロの世界は甘くない。
メジャーに行っても最後まで生き残れるのはボーカルのチャボだけだろう。
俺はヒメカが好きで、今後の人生を考えると、、、バンドを辞めて就職して、、、平凡かもしれないけど、そんな生活を送りたい!」
エージの覚悟は本物だった。
私だって現状を客観的に見ると自分がレディー・ガガになれる未来像なんて描けない。
今は曲作りとライブ、打ち上げを楽しんでるけど将来を考えたら不安要素は山のようにある。
今が楽しいから全力で頑張る♪
そんな時期、年齢は終わり キチンとこれからの人生設計に向き合う時期にきたのかな?
私は返事を保留し自宅に向かい歩き出す。
そしてトラックに跳ねられた
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気が付くと私は真っ白な部屋に居た。
目の前には金髪超絶美人さん。
「媛川美花さん。貴女は事故に遭い、現在は病院で意識不明の状態です。このままでは目を覚ますことは無いでしょう。」
金髪超絶美人さんは無情にもそんな言葉を投げてくれました。
(あ~、まだやり残したことたくさんあるのに。お父さん、お母さん、ごめんなさい)
その金髪超絶美人さんは私の反応を無視して言葉を続ける。
「しかし、私の願いを叶えてくれたら貴女に再び起き上がる力を与えましょう」と
彼女(金髪超絶美人さん)は別の世界に奉られてる女神様らしい。
私に与えられた使命はその異世界で金髪超絶美人さんこと『音楽と芸術の女神エリサーナ』様の信者を増やすこと。
色々と特別な能力を授かり、それを利用して布教活動に勤しむ。
そして地球に帰るための条件、それは、、、
『1万人の合唱をエリサーナ様に捧げること』
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