ぼうにんげん。
ああ、何故自分は生きているのだろう。
そう思ったことは無いだろうか。
私はある。
自分の生きる意味、それが何なのか分からなくなって、頭の中がごちゃごちゃになって、そして、死が視線の先に現れる。
自分は死んだ方が楽なのではないだろうか?
そんな思考が脳内に響いていく。
胸を掻きむしる鋭い痛み。
痛みを感じれば許されるのだろうか。
そんな考えさえ浮かんで。
全て、消してしまえるならどれだけ楽なのだろう。
幾ら考えても、答えなんて出ない。
結局、何も生まれないまま、疲れて眠りに就く。
次の日が始まれば、そんな事を考えている暇さえ無くなって。
しかしそれでもしばらく経つと思い出す。
ああ、何故自分は生きているのだろう、と。
無限の輪廻、それでも自分は答えに近付いているのだろうか。
それとも答えなんて無いのだろうか。
でも、この思考さえも、世界に溶けて消えていくのだろう。
そう思うと、何も考えたく無くなった。
世界は、なんて美しくて、空っぽなんだろう。
何となく、思った。
別に書き置きとかでは無いです。