シュールギャグ
一番高度なのが、シュールギャグだと思います。
なので、私には作れそうにもないです。手法は、おおよそわかります。
よく四コマ漫画では、起承転結にそってエピソードを進めていくのが定説となっていますが。
シュールギャグの流れでは、起転転転……だと思うのですね。それもなるべく関係性の低いシーンを並べていく。
読者側から見て、「作者の気がふれたのでは? 」と思わせるぐらいやれば半分成功だと思います。
そしてもう一つ、ノーリアクション、突っ込みなしで行く。基本的に突っ込みというのは、ボケを際立たせるために行われます。それを一切なくして、読み手の感性にゆだねるわけです。
だから、シュールギャグにはセンスが必要で、それがどんなものなのか私にはまだわかりません。
失敗しているシュールギャグは、読み手に取って出鱈目の羅列になってしまっていることがあります。
具体例が出せないのが心苦しいですが、シュールギャグにおいて、面白い出鱈目をしなければならないという二重の拘束があります。
読者を納得させる落ちは、あまり重要でないと思います。むしろ、発想の飛躍を理屈に落とし込むための落ちなどは不要だと考えます。
自由連想で(いや連想にとらわれるのはダメかもしれない)読者を翻弄して、理詰めではなっとくさせず、なおかつ面白いのが、シュールギャグの真骨頂です。
それ以外にシュールギャグを構成しているのは、リズムやテンポなのかもしれないと思い始めています。
ある作家の「小説の書き方」で「小説で大事なのはリズム感である」とありました。文章の読みやすさ以外にもリズムが重要な役割を果たしているとすれば、それはギャグの構成にも関係があるのではと思います。
今回は苦手なギャグのジャンルということもあり、ほとんど実例のないまま終わってしまいましたが。どうか、ご勘弁を。