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第二章  疑念と確信(7)

 朝影がデバイスを操作すると、ドスのきいた低い声が聞こえてきた。


『よォ光ィ。そこに黒神はいるか?』

「ええ」

『そォか。それなら良かッた』


 朝来たときは黒神がいるときはその喋り方はしない、という節のことを言っていた気がするが、神原はそのままの口調で続ける。

 朝影は通話の音量を上げ、黒神にも聞こえるようにした。


『よォく聞け。恐らく黒神も聞いてるだろォが、クローン実験についてだ……場所が分かッた』

「それに関して、私たちも分かったことがあるわ。その実験には友人が関係してる」


 ほォ、と電話の向こうの大男は声を漏らした。


『それなら話が早ェな。場所は、不知火高校の近くのゴミ処理場だ』


 朝影は黒神のほうを見て、そのような場所があるのかをアイコンタクトで尋ねる。


「ある。でもあそこはもう使われてない場所だ……そうか、だからこそ!」

『そォいうことだ。実験にはうッてつけの場所だ……さて、もう俺の意図は光が読み取ッてるだろォ』


 そこまで言うと、神原は言葉を区切った。


『テメエの友達を助け出せ』


 答えは、問うまでもない。黒神と朝影は顔を合わせると、各々外へ出る準備を始めた。


「隊長は、しばらくは動けないわ。なんたって警察なんだから。だから、私たちで『楽園解放』が動ける状況を作る! それが出来れば及第点ってところ。もちろん、私たちで解決してしまうのもアリよ」

「……とにかく、月宮を助け出す。それだけだ!!」


 持ち物はデバイスだけでいい。朝影は何故か制服姿になってしまったが、2人は一緒に外へ出る。


「鍵は閉めたっと。さあ、行くぞ!!」


 日は完全に沈んでいる。まだ時間的には遅くはないが、外は暗い。

 街灯に照らされた2人の人間が、大通りを駆け抜ける。

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