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 胸に秘めた想いは、発信しない限りは誰にも理解されない。それは、家族であっても同じである。

 だからこそ人は『疑う』ことを覚えた。相手の心が分からないからこそ、人は疑うのだ。そしてその疑念が膨らみ、不信に変わった時、人間の関係は変わる。


 ここで、不信が解決されればいいのだが、解決されなければ当該人物間の関係に入った亀裂は広がり、完全に分断されることになる。


 例えば、夫が浮気しているかもしれないという疑いから、夫は浮気しているという不信に変わる。この時に、夫が浮気をしていないことが分かれば妻は自分自身を反省するだけで終わるだろう。


 だが、本当に夫が浮気していたら?

 疑念から始まった不信は確信に変わり、関係は崩壊する。


 人間は誰しもが『疑い』を持っている。

 あの子は自分のことを嫌いなんじゃなかろうか。あいつは俺のことを好きなんじゃなかろうか。どちらも立派な『疑い』だ。

 そしてどちらも不信に発展する。


 不信とは、単に『信じられず』という状況を差す。

 ならば、前者だけでなく後者にも該当するだろう。そう、相手が自分のことを好きだと疑うあまり、相手が自分のことを嫌いだとは信じられないという状態になるのだ。


 さて、ここで確認しておきたい。


 不信の次は何だったか。

 前者の状況は分かりやすい。では、後者は?

 相手のことを好意的に信じていたが、その逆である事実が発覚したら?

 例えば。


 仲間だと思っていた相手が、実は敵だったとしたら。

 ここからは、人によって結末が分かれるはずだ。そう、後者の場合は結末が様々なのである。


 敵となった以上は相手と戦う。いいや、今まで仲間だったのだから戦えない。大きく分ければこの2つだろうか。


 いずれにせよ、その後の2人の関係は激変する。





 ――問おう。君は……どちらだい?

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