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 革命には、犠牲が付き物である。

 この言葉を否定する者もいるが、実際犠牲の無い革命は少なかろう。


 革命ではないにしても、戦争には勝者と敗者がいる。敗者は言い換えれば犠牲者だ。それどころか、勝者の側にも犠牲者は存在する。


 だからこそ戦争による憎しみの連鎖は止まらない。逆に、だからこそ戦争は終わらない。

 争いの火種となる事象にもこれは当てはまる。


 例えば、『二重能力試行実験』。もしこれが成功していたら、月宮早織(もしくは早苗)が犠牲となっていただろう。また、あの一件は黒神たちの勝利(成功)とも言い換えられる。


 とすれば、どこかに犠牲者がいるはずだ。

 そう、的場壮大(まとばそうだい)をはじめとする研究者たちである。内容は、長年を費やしてきた実験を破綻させられたことだ。


 もう少し見てみようか。


 ホープの『裏』で行われた『白』と『黒』の激突。これは言わずもがなであろう。

 更に言えば、黒神が戦いに身を投じることになった原因、すなわち神原との戦いでも同じだ。犠牲者は『楽園解放』。内容は――もう分かるだろう。


 このように、全ての物事(殊、争いが伴う事象に関して)には犠牲が付き物なのだ。

 では、ここで考えてみて欲しい。


 もし、エデンの実験、つまり超能力開発を成功だと考えるならその犠牲者となるのは一体誰だ。逆に、成功者(勝者)とは誰なのか。


 それが分かった時、君たちはこの戦いの本当の意味を知るだろう。

 『楽園解放』、『管理者』、『管理人』、最後に――『英雄』。

 全てが一本の線で繋がった時、『第四次世界大戦』の本当の姿が現れる。

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