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第零章  非情なる結末

 因縁の対決、とでも言うべきであろうか。

 それが、決着した。

 2人の男女が向かい合っている。男は白衣、女は黒いローブのようなものを着ており、それぞれの瞳から大粒の涙を流している。

 木々に囲まれた雪原。死屍累々の場所に立つ2つの影は儚く、哀しく。


 男の右腕が女の心臓を貫いており、2人の距離は吐息が相手の鼻に触れるほどだ。女は何かを男に伝えた後、彼にもたれかかるようにして倒れ、絶命した。

 男は彼女の体内から腕を抜き、そのまま彼女の華奢な体を思い切り抱きしめた。

 そして、彼女の綺麗な髪の毛に涙を落としながら咆哮した。


 その悲しみは空へと消え行く。

 彼らの戦いを見ていた少女はその姿に背中を向けた。彼女の足下には雫が落ちたような濡れ痕がある。

 その場には、男の咆哮だけが響き渡っていた。

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