表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Entwined complexity  作者: emiru
現在編(第一章)
18/109

Section16

Teana

やっとブロンシェル、じゃなくてクォンツィアについたー!

さっと見回しても街の統一感がすごく綺麗!

……私もこんな場所に住んでみたいなぁ。

私たちはクォンツィアについて電車を降りた後、ちょうど昼食を駅の前のレストランで取ったところ。

今からコンサートを見に行くためにコンサートホールまで歩くみたい。

「ねえジル、今日はホテルに泊まるんでしょ?」

「そうだよ、と言ってもまあ、今日だけなんだけどね」

ルーシェちゃんがジルに話しかけているのが聞こえたけどホテルに泊まるのかな……?

私もジルに聞いてよう!

「ジル、ホテルってどんなホテルに泊まるの?」

「ええと……なんて名――」

「……ラブホテルだ」

ジルが答えるより先に、ラルフが答えてくれた!

ラブホテル……ってなにかな?

広くてベッドふかふかだったらいいなぁー!

「ねえラルフ、ラブホテルって広いの?あとベッドふかふか??」

「……ええと、だな」

……??

なんかラルフ黙っちゃった。

「ラルフ……冗談言おうとして自分で墓穴掘ってどうすんの……」

ジルはラルフに話しかけてるけど……どうなってるんだろう。

「悪いティアナ、今のは忘れてくれ」

「何で忘れないと駄目なの……??」

「何でもだ……」

よくわかんないー!

だけど、なんかラルフも大変みたいだし忘れてあげよう。

そんな感じで雑談しながら、私たちはコンサートホールへと向かった。


――しばらく歩いてコンサートホールに着くと、結構大勢の人が集まっていた。

こんなに多くの人、ティリンじゃ見れないかもしれない。

「……すごい人だね、ティアナはぐれないように気をつけてね」

ジルにまた注意されたー。

もう、子供じゃないんだから!

「はぐれないよー!もうルーシェちゃんにずっとくっついてるからいいもん!」

「……え、それは、その……」

「ルーシェちゃんにくっついてれば大丈夫!」

「ティアナ……その、暑いからそんなにしがみつかれると……暑い……」

ルーシェちゃん何か言ってるけど周りがざわざわうるさくて聞こえない!

……とりあえず、席を探さないとね。

なんだか、チケットを買うときにみんなと一緒に席が取れなくて、私とルーシェちゃんの二人と、ジルとクレアちゃんと、ラルフで分かれて座ることになっちゃったらしい。

「ルーシェちゃん、ここでいいの……?」

私はチケットの席を見つけてルーシェちゃんに話しかけた。

「うん、ここでいいみたい。そういえば、このコンサートってティアナがジルに頼んだんだよね?」

「そうだよ!私ピアノのコンサート大好きだから、なんかクォンツィアでコンサートの鑑賞したいなって思って」

「そうなんだー。あ、こんなこと言っちゃティアナに悪いかもしれないけど私コンサートとかちょっと苦手なんだよね」

……え?

以外だけど、気持ちは分かるような気がする。

興味ない人にとっては退屈だろうし、つまらないかもしれないよね。

「……ルーシェちゃん、あんまり無理とかしなくて大丈夫だよー?」

「ええと、コンサート聴くのは好きなんだけどね!なんか、なんて言うんだろうわかんない!」

ルーシェちゃんが混乱してる、なんかかわいい!

……人の好みだもんね、考え方は人それぞれだとは思う。

と、そんなことを話している間にコンサートは始まった――

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ