ギフトと合言葉:ひらめきが常識を破壊する瞬間
異世界に召喚された主人公は、例によって“ギフト”を授かるらしい。
だがこの世界、ギフトを強化するための合言葉が存在するという。
その問いは――
「ギフト言えば?」
欲しい能力を言う?
否、否。
「最強の剣技を!」と言った者は、なぜか“剣がちょっと光るだけ”のギフトをもらった。
沈黙?
否、否。
黙っていた者は、“沈黙している間だけ鼻がムズムズする”ギフトをもらった。
では、何なのか。
ギフトイエバ……
ぎふといえば……
岐阜といえば……?
脳内で何かが弾けた。
「天下布武!」
叫んだ瞬間、体が爆発的に光り輝いた。
どうやら正解らしい。
だが次の瞬間、神の声が響く。
「おめでとうございます!あなたのギフトは――」
ごくり。
「“岐阜県の観光地を、なぜか毎朝ひとつだけ脳内に強制送信される能力”です!」
……は?
さらに神は続ける。
「ちなみに初回特典として、今日は“養老の滝の豆知識”をお送りします!」
脳内に突然、
“養老の滝は実は酒が湧いたという伝説がありまして〜”
というどうでもいい情報が流れ込んできた。
ギフトではなく岐阜とだった上に、
よりによって“観光地の豆知識強制配信”とは――。
異世界の神、悪ふざけが過ぎる。
短いお話ですが、楽しんでもらえたなら幸いです。
語感のひらめきって、たまにとんでもない方向に走りますね。
また気まぐれにショートショートを書きますので、気が向いたら覗いてください。




