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俳句の会に問題が多すぎる件。

作者: 朝霧おもち
掲載日:2025/08/07

「第二回背区市俳句の会を始めます」

司会者がそう言う。

小学6年生のリコは、同級生のミサキと共にこの俳句の会に参加した。


参加したいのはリコではなくミサキで、国語の授業で俳句を学んでからはまってしまったようだ。


「始まったね」

リコが小声でミサキに話しかける。


「始まりや、小声で呟く、素人や」

「見下されてる」


「では、今回のお題をお伝えします。お題は、『寿司』です。よろしくお願いします」

「「「「「「よろしくお願いいたします」」」」」」


重なり合う声。

参加者は高齢者が多く、リコとミサキが最年少のようだ。


リコは正座しながら前に上半身を傾ける。

他の人は、上半身を後ろに傾ける。


「リンボーダンス?」

「反り返らず、掟を破る、素人や」

「俳句で会話すんな」


「では、一人ずつお願いします」

司会者が言う。


「やべ、考えてなかった」

「まぐろ捌き、慣れた手さばき、まぁぐろい」

「・・・まぐろとまぁグロいでかけてるのか。上手いのか下手なのか分からん」


「では、田中広子さん」

「はい。承知しました。では一句読ませていただきます」

田中さんが息を吸う。


「回転寿司、流れるがまま、人生や」

「深い!」

司会者がべた褒め。


「そんなにすごいかな」

「最後にやを付けたいという魂胆がにじみ出てるね」

「あんたもだろ」


「次は、鈴木洋さん」

「はい。合点承知の助。読むぜベイベー」

息を吸う鈴木さん。


「慣れたリズム、慣れた歌で、『寿司屋で牛丼』」

「上手い!」

またもや褒める司会者。


「すき家じゃないの!?」

「wwwwwwwwwwwwwwwwww」

「ツボるな」


「次は、高橋リコさん」

「では、行きます」


息を吸う。


「寿司屋の牛丼、流れるがまま、素人や」





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