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34話 大事な報せ

馬鹿な作者のミスで幼なじみの名前とギャングの愛称がほぼ一緒になってたのでこの話から変えます

リア様→ミリア様


あと最近1話が長くなってきてるので分割して投稿頻度上げた方がいいのかな?



さて次は落下軽減のアイテムを作ろうと思うのだが、こちらは既に試作品が完成している。リアもいるのでこのまま性能の検証も済ませたい。


ちなみに現状流通してる落下軽減アイテムは主に2つだ。1つは風魔法による物理的な落下の軽減。下から突風を発生させて勢いを殺すという力技の代物。後に紹介するアイテムよりも安価だが、使いずらい。あと戦闘中に使用をしても使ったあとに体制を整えにくいので隙になりすぎる。また重すぎる装備の場合は全く意味が無いので使ったところで地面にトマトケチャップを生成するだけで終わる。


もう1つは落下軽減のポーションだ。こちらは先程のアイテムと違って物理的に勢いを殺してないので着地もしやすいが、お値段はお高いです。

これを使えば落下の衝撃を軽減できる効果をエンチャントできるので重装備でも問題ない、と一見思うがそれは大きなトラップだ。

これを飲めば…そうだな、今でもシリーズが続いてる大作、モン〇ンのように崖から飛び降りてエリアを移動出来ると思うが、それをしようものなら即あの世行き、いやリスポーンだ。

なぜならこの落下軽減は装備には効果がない。装備は装備で予め落下軽減の効果を積まないといけないのだ。そんなことにリソースを割くくらいなら光沢増強をつけて装備をかっこよく見せた方がまし、となる人は少ないが…いやそこそこいる…いや結構いるが、少しでも攻撃力増強をつけたり、速度を上げた方がいい。というか落下軽減のスキルって装備の重さに比例してつけるコストが大きくなるのでゴミスキルなのだ。


そもそも重戦士はノックバックしないように装備は可能な限り重くする、それも必要以上に重くするような馬と鹿のような集団だが、そんな彼ら彼女らを嘲笑うような凶悪なスキルなのだ。まぁそもそも吹っ飛んだら負けとか考えるような奴らだけど。でも落下の原因って大体が重さによる地盤の崩壊だったり、巨大モンスターに地面ごとぶち上げられたりするから吹っ飛ばないとか関係無いんだよね。


話を戻そう。今回俺が用意した落下対策のアイテムは上記のようなものとはだいぶ違う。正直言って使いづらさがあった。何故そんな状態で使おうとしてるか疑問に思う方もいるかもしれないが、それはアイデアが思いつかなくて苦肉の策で生み出したものだからだ。


今回のアイテムの効果は簡単。地面に投げる、床が柔くなる、落下の衝撃が軽減されるだ。

床が柔くなるなんてどういうことと思うかもしれないが、これはとある触手モンスターがだす粘液を利用している。あのモンスターは常に粘液を出しているが、その粘液は、粘液が触ている状態のものを一定時間そのままにするとそのものを非常に柔らかくする効果がある。だから早く討伐しないと戦場が非常に戦いづらくなるので、近接プレイヤーが非常に嫌うモンスターだ。

もちろん一定時間なんて待ってたらそのまま落下して死ぬので、風化薬というアイテムを上手いこと調合して効果が出るのをものすごく短縮している。少し効果が消える時間も短くなったが全く支障はない。


そして先程も言ったが今回のアイテムは使いづらいところがある。いや使いやすさは普通だがちょっと面倒臭いところだな。それは重戦士クラスの重さになると落下の衝撃が強すぎて、トランポリンのように跳ねるという謎な効果が付いてしまっていた。意味がわからない。

なぜこれでGOサインを出したのかというと、これこっちメインの方が強いんじゃないかと思ったからだ。

まぁつまり落下軽減アイテム作ったら別の用途の方が強そうなアイテムになったってことだ。実際に使えるかはこれから確かめる。


「まぁまずは一応落下の対策になるかを調べるか」


「結構高いけど死なないでね?蘇生出来ないからね?」


現在は検証のために王国から少し離れた、高危険度区域である場所に来ている。ここは高さが非常に高い岩の石柱が何本も立っていて、足場が狭い。そのせいで探索するのも難しく落下しやすい。高さも雲海が見えるくらい高い。モチーフとなったのは中国にある武陵源と呼ばれる場所だが、ゲーム内でもこの場所はとても綺麗な景観をしている。


俺たちはその石柱の中でも特に高いところで現在会話している。下は雲なのか霧なのか分からないが地面は見えないな。


またここは雑魚モンスターが非常に少ないが、柱にはモンスターが住み着いておりそれがとても強く、また空を飛んでいるモンスターが非常に厄介で、落ちやすい場所と敵の強さで二つの意味で高危険度と公式から言われている。


あとは仙人のNPCがいるって噂があるが確かな情報は無い。けど多分ユニーク関連で絶対いるんだろうなと思ってる。


ちなみにリアが言った蘇生アイテムは死んだ際に1度だけ復活できるアイテムで、昔はHP1での蘇生とかだったが今ではバフが付けれるようになってる。まぁ最近はインフレが少し進んで、結構貴重なアイテムをふんだんに使えば2回目の蘇生を可能にするアイテムも出来た訳だが、そもそも2回死ぬような敵には3回くらいは死ぬだろ。


蘇生アイテムは現在色んなものがあり、手軽なポーション型を初め、何回でも使える棺桶のようなアイテム、蘇生効果を付与した装備型、それにアイテムじゃなくても最近はそういう職業の人もちらほらいるらしい。とはいえこの蘇生アイテムにも制約がある。


1つは死んだ後にその人に使わないといけないこと。インベントリに入れてるだけじゃ蘇生できないって意味。死亡判定後に使用しないといけない。


2つはさっきも言ったが回数。誰が使っても同じ人を蘇生できる回数はリセットされるまで原則1回まで。リセットはデスペナルティを受けることで成される。


3つは使用制限時間内じゃないといけないこと。単純に死後90秒以内に使わないといけない。ちなみにプレイヤーが死亡時は魂のようなものになり、死後90秒は周りの状態も見えるし、そのままリスポーンするかを選べる。FPSだとダウンしてる状態かな?むしろこの仕様があったおかげで蘇生アイテムがあると推測された。

ただし、90秒以内でも殺された相手がプレイヤーだった場合、そのまま魂状態をスキルで破壊される場合がある。てかこのスキルは誰でも取れる基礎スキルなので基本はされる。ただ15秒くらいはかかるのでその間に攻撃すれば中断させることも出来るが、あくまで中断なので合計15秒で強制リスポーンだ。


4つは使用時の成功率。手軽であればあるほど、時間が短ければ短いほど成功率は低くなるし、効果が高いと成功率は低くなる。先程の例で言うとポーションなんかは成功率は低い。成功率だけに重点を置いたポーションとかだとほぼ100パーセントにできるが効果が非常に弱い。装備型とかだと時間はかかるが成功率は基本100だが、対人となると魂状態が先に破壊されてしまう。

だが医者系の職業や聖職者ならばこの成功率をあげられるスキルがあったりする。


最後に自然による死亡の場合は即リスポーンだ。つまり落下や、敵の攻撃によらない火とかだったり溺死だったりだと蘇生ができない。落下は敵による落下でも駄目だ。だから重戦士が困るのだ。


そうだからこの実験の失敗=俺の死亡な訳だな。俺がマッドサイエンティストだ。


「いや超簡易な実験なら成功してるし大丈夫なはず」


「アルの事だからポーション投げる位置をミスったりしそうだなって」


「安心して欲しい。そんこともあろうかと影響範囲を広めにとってある」


「自分のそういうとこ想定済みなんだ」


今まで伊達に長くこのゲームをプレイしてないからな。焦って早めに投げちゃって標準がズレても問題ない安心設計だ。


「じゃあそろそろ逝ってくる。骨は拾ってくれ」


「任せて。拾う骨なんて無いけど」


「まぁ予定通り行けば死なないはずなんだ。なんとかなると信じる」


ということで地面は高すぎて見えないがここからレッツダイブだ。


俺は覚悟を決めて思いっきり飛び上がって石柱から身を投げた。




ダイラタンシーという現象を知っているだろうか。ゆっくり触ると液体のような性質になり、素早く触ると個体のような性質を持つような不思議な現象だが、俺が今回使ったものも似たようなものだ。


一定以上の衝撃ならその衝撃を大きく吸収し、落下の威力を殺してくれるが、それが一定以上の衝撃になると吸収した衝撃を押し戻してくる。何故こんな性質になってるのかは俺も知らないが、少なくとも軽い装備をつけてる俺が落下したくらいじゃそのラインには届かないことは分かってる。


落下しながらそんなことを考えていたが、それは落下という恐怖から思考をそらすためだ。やっぱゲームでも高所から落ちてる時は怖いよ。


そろそろ地面が近くなってきたので、鈍色の液体を手に持ちそれを地面に投げつける。液体が飛び散った地面は一見変化がないように見えるが、変化が見えないだけできっと柔らかくなってるはず。


というか落下の体勢ミスった気がする。だんだんと地面が近づいてきてるけど、俺今頭から突っ込もうとしてない!?さっき飛び込む時に変に勢い付けちゃったからか?

これ失敗してたら頭から首折れて即死だな!いやそもそも折れる以前に原型留めないか。


そんなことを考えているうちに俺と地面の距離はだんだんと近づいていき、俺はその衝撃を想像してしまい目を瞑る。そしてそのまま顔から大の字に俺は地面とぶつかったが、想像してたものとは大分違った感触が体に伝わる。


それはふかふかのベットに思いっきり飛び込んだら、思ったよりも固かったようなそんな感触だった。だがHPのゲージは全く減っていない。実験は成功したが、落下の仕方のせいでちょっと心臓が今でもドキドキしてる。


「頭から思いっきり突っ込んでいったね。ひやひやしながら見てたよ」


俺が大の字のままでいると、上からリアが飛び降りてきた。恐らく落下軽減のポーションを使っていて、相当な速度で落ちてきたのに身軽そうに着地している。


「なんだろう、ふかふかのベットに突っ込んだら思ったより硬かったみたいな気持ちなのに、身体はすごいドキドキしてる変な気分になってる」


「でも実験は成功だね。あの速度で落ちた衝撃でも跳ねないなら基本的には大丈夫なんじゃない?」


「まぁ一般の人は落下軽減のポーション使った方が楽だから」


「値段で見たらこっち買う人も多いかもしれないよ。まぁやっぱり私は別の使い方の方が好きだけどね」


さっきも説明した通り一定以上の衝撃を与えるとトランポリンのような地面になる。これを上手く使っていくアイテムにした方がリア的には良いらしい。


「ゴフッ。ゴッ、ゴフン」


俺たちが落下地点で話してるとそこに1匹のモンスターがやってきた。そいつは喉に粉が入ってむせたような声で鳴く、ちょっと面倒臭いモンスター。その身体は強固な岩で覆われていて、それを利用して本人は転がりながら攻撃してくる。このエリアでも中間くらいの強さを持つ厄介なモンスターだ。


「あれは岩転竜だな。久しぶりに見た」


「ちょっとうるさいし殺ってくるねー」


リアはそう言うとインベントリからさっきのアイテムを取りだしそれを地面に投げつけた。そしてそのままそこに走っていき、アイテムをぶちまけた場所を思いっきり踏みつけた。

その踏みつけの衝撃は一定以上足り得たようで、リアはそのまま押し返された衝撃を利用しそのまま大きく跳躍、いつの間にか取り出していた槍を手に持ちそのまま岩転竜を槍で地面に植えつけた。頭から思いっきり槍が貫通しているので即死だった。


岩転竜の纏っている岩は中級者でも壊すのが難しいが、それを落下の勢いだけで突き破るのは少しおかしい。


「なんで踏みつけだけで一定以上の衝撃を与えられてるんだよ。重戦士が高所から落下してやっとそのラインに届くくらいだぞ」


「てへっ。でも結構できる人多いと思うよ。やっぱこのアイテムあると便利だね。大きい敵に攻撃与える時に使えるよ。後は岩転竜がそこに転がって来ても衝撃吸収してコケるんじゃない?」


「確かに走ってたりして急に地面がこんなんなってたらびっくりするな」


やっぱ落下軽減として売るのが間違ってた気がしてきた。でも普通の人はリアみたいな使い方出来ないと思うけどな。威力的な意味でも、飛ぶ方向にちゃんと飛べるかって意味でも。


ピロン♪


おっと、誰かからメールが来たみたいだ。これは普段使うメッセージアプリとは違って、重要な案件が送られるやつだ。そしてその内容を確認して俺は思わず声が出てしまった。



件名 優秀なギャングの配下達へ


優秀なスーパーアルティメットハンターズの諸君達よ。いよいよ決戦の時が決まったぞ。我々はその日に向けて本格的な作戦会議を行うことにする。王国襲撃へ向けて牙を研ぐ時が来たのだ!


つきましては明後日にエルーナに集まってください。無理な時は返信待ってます。よろしくお願いします。


かっこいいミリア様より

そろそろ現在の適当なタイトルからちゃんとしたタイトルに変えるかもしれません

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