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24話 ゴブリン

「俺が後ろの魔法使いを殺る。アヤは前のやつらの動きを止めてくれ」


現在碧玲の迷宮区9層。このダンジョンは10層ごとに迷宮内の敵の種類や外観がガラッと変わる。10層まではゴブリンが出てきてダンジョン内は少し広めの岩肌の通路になっている。


9層現在はゴブリンがパーティーを組みだし始め、さらに前衛の数がとても多くなる。中でもウザイのが後衛の魔法使いが防御魔法を使ってくるのと、バーサーカーと呼ばれる大きいゴブリンがひたすら武器をぶん回してくることだ。


俺たちはバーサーカーを一旦メイガスに任せて後衛を俺の狙撃で、ヒナとアヤで素早く雑魚を殺すことにしている。


後ろの矢筒から矢を取り後衛の魔法使いゴブリンに矢を放つ。俺の狙撃は2体いるゴブリンの片方の眉間に吸い込まれるように命中する。すかさずもう一体のゴブリンに狙いを定め矢を放つが、ゴブリンは持っているボロ杖で眉間を庇うよに構える。が俺の放った矢は眉間ではなく心臓を突き刺しゴブリンを絶命させた。


「スワンプ!」


「ナイスアヤちゃん!」


アヤが敵の足元に沼を作り足を取られたゴブリンの首をヒナが撥ねて行く。あんなに多くいたゴブリンも少しずつ数を減らしてきている。


「ちょっと!?まだ?流石にやばいんだけど!」


「あとちょいだからもうちょっと踏ん張って!」


ボス前の部屋だからって敵の数が多すぎる。魔法を使うゴブリンが少なかったから何とかなったけど、普通に敵の知能も高いから正直きつい。


「アヤ!そっちにゴブリンが飛んでった!」


「ッ!」


アヤの泥沼魔法を数だけは多い味方のゴブリンの体を使って抜け出したゴブリンが、味方に投げられてそのまま詠唱中のアヤに飛びかかる。

アヤは詠唱に集中してたから多分防御が間に合わない。


こういう事をしてくるからゴブリンは嫌いなんだよ。まだ9層くらいなんだから大人しくやられてて欲しい。


「アポート!」


俺は[弓使い]のスキルの1つである〈アポート〉を使い、矢筒ではなくマジックポーチの中にある上質な木の矢を手元に寄せゴブリンの首の横に突き刺す。

矢の先端には麻酔薬が塗られているが麻痺する間もなくゴブリンは絶命しポリゴンとなって消えていった。


「危ねぇー。ギリギリ間に合ったわ」


「び、びっくりしたー。ありがとう、アル」


〈アポート〉は無駄に魔力を使うのに矢を取り寄せるだけだから、貴重な矢を回収する時に使われるが、こういう時にも役立つんだな。


「おい!お前ら、ちょっとほんとにお願いします。早く助けて」


「今行くから待ってろって」


そろそろメイガスが耐えきれなくなりそうなのと、雑魚ゴブリンは殲滅が完了したので急いでメイガスを助けに行く。





「あー。危なかった。あと少し遅かったら絶対脳天かち割られてたよ」


「バーサーカーは4体1になったらすごい弱かったけどね」


「ほんとにまだ9層なの?キツすぎない?」


「Lv自体はこの上の層の方が高いけど、数と知能とか考えたらこっちの方がムズいらしいぞ」


とはいえいよいよボス戦に入れそうだ。ボスはゴブリンロードだったっけ?バーサーカーより格段に攻撃力と体力が多い。それに周りの魔法使いもうざい。


「とりあえずさっきよりも数は多くないはずだから、最初にメイガスがフルスキルで攻撃を受け止めてヒナがボスを削ってもらう。その間に俺とアヤで周りの魔法使いを倒す」


「ゴブリンシャーマンは五体よね?」


「らしいよ。だから俺とアヤで速攻片付けないともれなくメイガスが死ぬ」


「おい、マジで頼むぞ」


「私はとりあえず殴ってればいいんだよね?」


「ヒナはボスのHPを削りまくってて欲しいけどヘイト管理だけは頼むぞ」


ゴブリンシャーマンは五体出現するが、魔法を貯めた状態でアヤが2体処理出来れば結構楽になるんだが、こればっかりはスポーン位置の運ゲーだからな。


「あとは俺の矢が外れなければ大丈夫だ!もし外れたらその時は諦めてメイガスに死んで貰うしかないな」


そうして俺たちはボスが居る10層への扉を開きその先の階段を下っていった。

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