キャラクター紹介・五十音順
〇イザ・コルトス
ミルケンの街の警察に務める刑事。階級は警部。爆弾騒動をきっかけに
トランたちと知り合った。怒る時にはとことん怒る質実剛健な男性。
事件が解決して以降も、事あるごとにトランたちと関わる機会が巡る。
〇天恵【追跡】特定の相手の所在を把握できる力。ただし未宣告。
〇ウルスケス・ヘイリー
ピアズリム学園に通っていた少女。家族に疎まれ、奨学金をその家族に
使い込まれたため放校処分となる。ロナモロス教団に入団し、家族全員
殺害するという形で復讐を果たす。
〇天恵【魔核生成】魔力の塊を生成し、生物を魔獣に変える力を持つ。
〇エイラン・ドール
かつてルトガーに天恵宣告を受けた児童文学作家で、現在は既に故人。
自分の天恵が生み出したポーニーと共に、ベストセラーを世に出した。
〇天恵【夢を形に】自分の心の中にある夢を顕現させる能力。
〇エゼル・プルデス
婚約者に振られた事によって自棄を起こし、無差別殺人を行った男性。
天恵の力で惨劇を繰り返すも、事態を知ったトランたちに止められた。
恵神ローナでさえ危険視している、きわめて特異な人間。
〇天恵【死に戻り】死んだと同時に世界を巻き戻し、ある特定の時間に
戻る事ができる能力。ポーニー以外は記憶を留める事ができない。
〇エフトポ・マイヤール
ロナモロス教団の広報を務めている男性。非常に弁が立つため、交渉を
一手に引き受けている。ネイルにも信頼されている、教団の上級幹部。
人当たりがいい一方で、目的達成のためならいくらでも冷酷になる。
〇天恵【病呪】特定の誰か一人に、心臓病の呪いを背負わせる能力。
〇オレグスト・ヘイネマン
神託師を祖母に持つ男性。その祖母が虚偽宣告を強制された事により、
人生を狂わされた。ペテン師に近い事をしていたところをスカウトされ
ロナモロス教団への入団を選ぶ。
〇天恵【鑑定眼】他人の中の天恵を一瞬で見る事ができる力。ただし、
神託師ではないので本人に告げても天恵は覚醒しない。
〇カチモ・シルツ
首都ロンデルンの特殊登録課に勤務する女性。ネミルの神託師登録時に
担当して以降、彼女の動向をずっと気にかけていた。温厚である反面、
言うべき事はハッキリ言う性格。
〇天恵は未宣告
〇ガルナ・ペルレンス
ドルナの娘でゲルナの母。ごく普通に歳を重ね、見た目は母親よりも
ずっと大人。娘と母のワル乗りにも理解を示す、懐の深い人物。
〇天恵は未宣告
〇キャリナ・ウッチ
エゼルの元婚約者。最初の時間軸で殺害されたものの、全てがリセット
された事によってその死もなかった事になった。
〇ヴィッツ・モンド
ロナモロス教団に騙されて、背信者という不名誉な称号を得た大工。
ネミルに天恵の宣告を受けた事で、正式な天恵に覚醒した。それ以降は
古城の修復の仕事に励んでいる。
〇天恵【剛力】人並外れた怪力を、自由に微調整して使う事ができる。
〇グリンツ・パルミーゼ
ロナモロス教団専属神託師。ただし登記上は、名ばかりだとしている。
ネイル・コールデンの旧知であり、彼女の野望に何かと助力する。
娘のモリエナの天恵を宣告したのも彼女。他力本願な性格の持ち主。
〇ゲイズ・マイヤール
エフトポ・マイヤールの実の娘で、ロナモロス教の幹部を務める女性。
非常に冷酷かつ容赦のない人間で、必要とあれば何人を殺害しようとも
何とも思わない根っからの殺人者。ただし無差別の殺人だけはしない。
〇天恵【氷の爪】指から強力な冷気を放ち、対象を一瞬で凍結させる。
〇ゲルナ・ペルレンス
ピアズリム学園に通う少女。祖母とうり二つの外見を持っている。
ロナンの友人であり、祖母と一緒に企んだ入れ替わりが露見した後も
何かとトランたちに関わる。
〇天恵は未宣告
〇コトランポ・マッケナー
ピアズリム学園で、外部教員として勤めていた男性。ロナモロス教団の
幹部であり、その天恵で異界の知の産物を形にする仕事を担っていた。
教え子のウルスケスを誘い、彼女の天恵を得て魔鎧屍兵を完成させる。
〇天恵【マルチクラフト】異世界の概念や知識を理解・応用できる力。
〇ジェレム・マイダス
トランの学生時代の友人。修理工を営んでいる。非常に手先が器用で、
卓越したアイディアマンでもある。自分の天恵に大いに苦労する。
〇天恵【錬金術】異なる物質を純金に変換する能力。
〇シャドルチェ・ロク・バスロ
ランドレの伯母で、天恵の力を使い彼女の得た遺産を奪おうと企んだ。
目的のためなら夫でさえ、一切迷いなく殺す選択をする人物。現在は
天恵を封じられ、投獄されている。
〇天恵【洗脳】目を合わせた相手の思考と行動を、完全に支配できる。
〇シュリオ・ガンナー
自分の天恵が騎士だとオレグストに言われ、思い込んでしまった変人。
母と妹と共に国を回って騎士として武勲を重ねていたものの、正気に
戻ってからは本当に女王直属となる騎士隊に入隊を果たした。
〇天恵【騎士】様々な武器を虚空に作り出せる能力。
〇セルバス・ガンナー
シュリオ・ガンナーの実の母親で、騎士になり切った息子を見守るため
娘と共に従者の真似事をしていた。アドリブに長けた陽気な女性。
〇天恵【演技者】自ら演じる役を、相手に信じさせる力。効果は弱い。
〇ディナ・マグポット
出版社に勤めているトランの姉で、彼とネミルにライバル心を燃やす。
幼馴染であるドッチェ・カーライルと婚約している。
〇天恵【偉大なるゆりかご】
〇ドッチェ・カーライル
ディナの幼馴染で婚約者。かつて、エゼル・プルデスにディナもろとも
惨殺されたが、トランたちがそれをなかった事にしたため救われた。
〇天恵は未宣告
〇トラン・マグポット
喫茶店「オラクレール」の店主で、本編の主人公の一人。
幼馴染で神託師の職を継いだ少女・ネミルと共に神託カフェを営む。
料理全般が得意。
〇天恵【魔王】自分に悪意を持った相手を支配し、操る事ができる。
〇トーリヌス・サンドワ
王家の三男として生まれ、後に下野して今は建設業を営んでいる男性。
ルトガーに恩があり、トランたちの店を先行投資という名目で建てた。
非常に聡明で柔軟な思考の持ち主。
〇天恵【建築】建築に関する感覚が強化される能力。拡張性は随一。
〇ドルナ・ペルレンス
ゲルナ・ペルレンスの祖母であり、天恵の力で老いない人生を歩む。
現在221歳になっており、過去にローナの声を聴いた事もある人物。
外見がそっくりな孫にお願いして、スクールライフを満喫していた。
〇天恵【不老】歳を取らない能力。病気や事故での死は起こり得る。
〇ニロアナ・チットレイ
ミルケンの街で絵画教室を経営する画家。作品が賞を獲った事により、
王立図書館に飾られる機会を得る。達観した性格の持ち主で、トランと
ネミルの事も可愛がっている。
〇天恵【読心】他人の考えている事を読み取る能力。ただし未宣告。
〇ネイル・コールデン
ロナモロス教の副教主で、実質的なリーダー。衰退したロナモロス教を
立て直し、世界を裏で操る組織へと再編成させる野望を持っている。
〇天恵【偉大なる架け橋】異世界の情報を意図的に引き込める能力。
〇ネミル・ステイニ―
急逝した祖父・ルトガーから神託師の職を受け継いだ少女で、トランの
幼馴染。許嫁の関係になった彼と、神託カフェを経営。神託師としての
務めに自分なりに臨んでいる。本作主人公の一人。
〇祖父の遺した指輪をはめる事で、未宣告の天恵を借りる事ができる。
〇ノダ・ジークエンス
トーリヌスの直属の運転手であり、ボディガードも兼任している女性。
仕事に関しては厳しく臨む一方で、歳相応の好奇心なども垣間見せる。
トランの作るスコーンが大好物。
〇天恵【身代わり】他人と自分とを入れ替える自己犠牲の力。未宣告。
〇ペイズド・ブル・バスロ
ランドレ・バスロの伯父。かつて、元妻のシャドルチェに洗脳されて
爆弾騒動に巻き込まれた事がある。妻が投獄されてからはランドレと
暮らしていたが、ロナモロス教団の陰謀で「病呪」の病に侵される。
〇天恵は未宣告
〇ホージー・ポーニー
児童文学作家のエイラン・ドールの天恵から生まれた、分身的な存在。
ネミルが天恵の宣告を重ねた結果、現世に存在が固定された。現在は
オラクレールのアルバイト店員。
〇エイランの著書がある場所なら、一瞬で移動する事ができる。
〇ホルナ・クルセス
画材店で働いていた女性。常連客のジェレムに想いを寄せていた。
ジェレム同様に手先が器用であり、創作意欲に満ち満ちている人物。
〇天恵は未宣告
〇ミクエ・コールデン
ロナモロス教の現教主を務めている少女。慈悲深い性格の持ち主で、
人を助ける事を己の使命を考える。ただし極端な世間知らずでもある。
〇天恵【治癒】あらゆる怪我をほぼ一瞬で治す事の出来る能力。
〇ミズレリ・テート
ロナモロス教団で偽の神託師として働いている女性。オレグストが見た
天恵をそのまま伝える役目を担う。軽薄でノリのいい若者。
天恵【変身】他者に変身できる力。現在の姿も、誰かからの借り物。
〇モリエナ・パルミーゼ
ロナモロス教団で、その典型により秘密裏の移動を担当している女性。
神託師グリンツ・パルミーゼの娘。天恵の影響によって、教団の裏面を
誰にも知られないまま熟知。自分が悪事を黙過している事に苦悩する。
〇天恵【共転移】誰かと共に特定の場所に転移できる能力。転移の際、
相手の記憶の一部を得る力がある。
〇リマス・カットン
女王直属の騎士隊に所属する女性。強気な性格で、自分にも他人にも
かなり厳しい。ホージー・ポーニーの大ファンでもある。
〇天恵【合気柔術】異世界の日本の合気柔術をそのまま駆使できる力。
〇ルトガー・ステイニー
神託師を務めていたネミルの祖父。彼が急逝した事により、末の孫娘の
ネミルが跡を継いだ。天恵の宣告が簡単にできる指輪をネミルに遺す。
トランとネミルが一緒になる未来をずっと以前から予見していた。
〇ランドレ・バスロ
遺産相続の陰謀で、オラクレールで爆弾籠城事件を引き起こした少女。
のちに天恵宣告を受け、自分自身を操った伯母と同じ力を手に入れた。
それをロナモロス教に狙われ、伯父の命を守るため協力を強いられる。
〇天恵【洗脳】目を合わせた相手の思考と行動を、完全に支配できる。
〇レンネ・ヘーゼル
ピアズリム学園の寮でウルスケスと同室だった少女。学園を去る彼女に
天恵の産物である魔核を託された。それをずっと持っていたため影響を
受け、結果的にウルスケスの天恵が何であるかを明らかにする。
〇天恵は未宣告
〇ローナ
この世界に生きる人間が、15歳になった時に天恵を授ける「恵神」。
数千年前からずっと存在しており、ポーニーの存在を参考にして人間の
肉体を形成。トランの店に入り浸るようになった。
〇異世界のあれこれを借用できる。ノートパソコンを愛用している。
〇ロナン・ガンナー
シュリオ・ガンナーの妹。おかしくなった兄のお供を母親と共に務め、
国中を巡ってグルメ旅をしていた。したたかで前向きな性格の持ち主。
後にピアズリム学園に入学する。
〇天恵は未宣告