『川端康成問題』
『川端康成問題』
㈠
川端康成問題と言えば、何が浮かぶだろうか。日本人初の、ノーベル文学賞を取っているくらいだから、川端康成様的な位置だと思うが、それだけではないかもしれない。『伊豆の踊子』、『抒情歌』、『禽獣』、『雪国』、『千羽鶴』、『山の音』、など、多数書いている。
㈡
思うに、川端康成の大きな問題と言えば、ガス自殺、していることだろうか。ノーベル文学賞を取っているくらいだから、何とも不可思議な死に方である。72歳であるから、長生きしたほうだが、何とも、何とも、不可思議である。
㈢
『伊豆の踊子』、『雪国』、『山の音』、は、速読で学生時代に読んだ。なかなかに、深く、面白かったが、自分としては、強い死生観は感じなかった。寧ろ、日本美である。そういう意味で、川端康成問題と言えば、ノーベル文学賞を取っているくらいなのに、自殺したことが、問題ではないだろうか。