ミッション-6
ゾラス本部
翌日、ゾラスを裏切ってZガーデスに寝返った人物がモニターに映し出されていた。
ジレンスキー・ミハエル少佐とジーニー・ストレンジー大尉とザクソ・デーモルト大尉である。
M-X008試作爆弾のデータと一緒にZガーデスへ移動
したのだ。
真辺大尉は、がくぜんとしている。なだめる様にスペンサー中佐は真辺大尉の肩をたたく。
「10年前から行動がおかしいと連絡を受けていた。まさかZガーデスに寝返るとは思いもよらないな。」
とスペンサー中佐は言う
「何かの間違いでは?」と真辺大尉は涙目になっている
ミハエル少佐は真辺大尉にとって尊敬できて信頼し憧れていた少佐だったのだ。
ゾラス組織の中で1番優秀な隊員であったのである。
「まさかM-X008試作爆弾のデータをZガーデスに流すとは結構危険な事をしましたね、ミハエル少佐は。」と真辺大尉は涙をぬぐい気を引き締めてもう真剣な顔になっている。
「どうりで、こちらの動きが読めるはずだよなミハエル少佐が情報漏洩をしていたんだからな。」とスペンサー中佐が言う
「スタンソン中将どうします?ミハエル少佐の事。」とスペンサー中佐が言い出した
「奴らの目的、次はミグロスエネルギーのサンプルだな」とスタンソン中将が言う
そうするとモニターにゾラスの司令官ゼンレス・リスタンシーと副司令官のサンガス・ディーオが映りだした。
「ミグロスエネルギーの事は、こちらでなんとかしているが、サンプルとエネルギーのI Cチップはどうする事も出来なかった。
ミハエル少佐を探し、サンプルとエネルギーデータのI Cチップのゆくえをみつげだすのです。」とリスタンシー司令官が言う
「まだそんなに遠くまで行ってないでしょうから、頼みますよ。」とディーオ副司令官が言う
スペンサー中佐と真辺大尉は、真剣な顔で話を聞き敬礼をしている。
モニターは消えてスペンサー中佐と真辺大尉はため息をついた。
「もしかするとデラス国に行くじゃないかしら?」と真辺大尉は女性の勘で言ってみる。
「たしか、犯行声明の時もデラス国と日本でM-X企画を立てているとか言ってませんでしたか?」と真辺大尉は言う
「そう言われてみれば、テロリストと関係がなんらかんら関係があるかも知れない。よし、デラス国のゾラス部隊と国連とインターポールに連絡しないと。」とスペンサー中佐は言う
「もしかして昨日のテロリストと一緒に行動をしてたんじゃないかしら?」と真辺大尉はまた女性の勘を使ってしゃべりだした
「一応、テロリストとの関係性とかいろいろ詳しく聞いてみよう。」とスペンサー中佐が言う
そうすると、真辺大尉の勘が当たったのである。
警察にいるテロリスト達は皆ミハエルの指示で行動していたと言っている。
「ミハエルにうまくそそのかされて今回の事件をおこなったそうだ。」とスペンサー中佐が言う
「ちょっと待ってください。と言う事はまだテロリストはまだいるって事ですよね?」と真辺大尉は言う
「まあ、全員捕まえたわけじゃないからな。」とスペンサー中佐が言う
「たぶん、真辺大尉の言う通りデラス国へ行こうとしているみたいだな、ミハエルは。」とスペンサー中佐は言いながらため息をつく。
「空港に指名手配を出していたが、空振りだったな」とスペンサー中佐は言う
「まさか変装をしてデラス国へ行ったんじゃないかしら?」と真辺大尉は言う
「その辺も考えてだないろいろしてみたんだが、モンタージュ写真をな」とスペンサー中佐が言う
「でもダメだったんですね。」と真辺大尉が言う
「ということは、デラス国へ行ったか、日本にいるかまだわからないって事ですよね?まだチャンスはあるはずですね」と真辺大尉は言う
「そんなに言うけどなあ、空か海しかないだぞ日本から出るのは」とスペンサー中佐は言う
すると真辺大尉は、またなにか女性の勘がひらめいた。
「もしかして潜水艦で日本を出るのはどうでしょうか?」と真辺大尉が言う
「そうか、その手があったか、潜水艦なら早くデラス国に着くかもな」とスペンサー中佐が言う
「早くZガーデスが関わっている潜水艦を調べるんだ!」とスペンサー中佐が言い出した
そうするとカイ・ローデス少尉が、「ありました。結構デカい潜水艦が○○港にいます。」
「それだ、ただちに○○港に武装して行くんだ!」とスペンサー中佐は言う
みんな武装し車で○○港へ出発している。
車の中で話をしているスペンサー中佐と真辺大尉。
「ここは真辺大尉にミハエルを説得してほしいと思う、あいつは、真辺大尉の事を気に入っていたからな、なんとかできそうか?」とスペンサー中佐が言う
「可能なかぎり説得してみます。でもダメな場合は、容赦はしません!」と真剣な顔でスペンサー中佐を見る真辺大尉。