プロローグ2: 天変地異
あなたは、ペットショップで売られている動物たちを
かわいそうだと思ったことはありますか?
わたしは、ない。
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2XXX年、人類は支配下に置かれた。動物たちの。
何かしらの天変地異が起こり、動物たちは進化した。
人間のような体つきに、人間のような顔。人間の言葉をしゃべり、
人間と同じような動作をする動物たち。そして、人間と同じような知能を持ってしまった
動物に、人間は勝てなかったのだ。
人間と違うこと言ったら、その耳、ひげや尻尾がまだ残っているということ
以外には何もない。
人間たちは戦争を起こし、科学の力で世界を元通りにしようとしたが、負けた。
そのときから、家に暮らし、仕事をするのは人間化した動物たちのみ。
大人の人間は労働などに使われるようになり、子供の人間はというと、これも同じく
労働用に売り出されたり、人間が犬を飼うように動物たちに飼われるようになった。
カメリアの家族、クルンスト一家も例外ではない。
彼女たちは、人間化した猫だった。
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あなたは、ペットショップで売られている動物たちを
かわいそうだと思ったことはありますか?
わたしは、ない。
なぜなら、私はそこに閉じ込められている人間の一人・・・いや、一匹だからだ。
カメリアが欲しがっているペットは、人間。
短い一話ですね・・・すいません。