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夢と現の狭間にて。  作者: 風海 紫衣那
第1部「SpeakEasy」
1/6

0、述懐

僕、獅押 依良(しおし えら)は2042年の4月に、晴れて高校に進学した。

あ、一応言っとくけど、こんな一人称だけど自分は女だからね。でも僕の内面や過去の事よりも、世界情勢の方が読み物としては面白いだろうから、ものすごーく雑だけど、僕が本格的に述懐するところまでの情勢を書いておこう。後で述懐するところで詳しく掘り下げる予定だし、まあ全部を理解する必要はないよ。


じゃあまず技術面の事かな、十数年前、僕達が生まれた頃だけど、科学者によって様々な部門で素晴らしい研究結果が現れた。


その中でも「特に素晴らしい」と言われた発見がある。それは起こしたい現象を表す式に流し込む事でその現象を小規模だけど引き起こせる超高密度で圧縮されたエネルギー。名称を『魔素(マナ)』と名付けられたそれは大気中に極めて豊富にあり、個人差があり少数ではあるものの人の内にも宿っているらしい。魔素は世界の文明を急激に発達させた。


一定の線を越えない限り無限に取り出せて汚染も起こらない夢のような発電方法が確立したことで二酸化炭素の排出は限りなく0へ近くなった。

その他にも9年前には魔素を利用した機械「魔導機械」の発明、魔素関連の研究をする学問「魔法学」、魔導機械をさらに発展させる為の学問「魔導機械工学」の設立など、各部門に大きな変化が生じた。


でも、勿論こういう発展には陰の部分もある訳で。

11年前から5年前まで、僕達の世界は世界大戦という過ちを犯してしまった。

それは魔素の発見、そして戦時中に発明された魔導機械、この当時はまだ少数だった「能力者」、そしてABC兵器を投入した事によって、最終的には当時の人類の3分の1が死滅するという凄惨な戦争だった。


その戦争が原因で9条を改正せざるを得なくなった日本は運が良かったのか他国に比べ比較的軽傷で戦争が終結、戦勝国と相成った故に強力な軍をほぼ無傷で持っていたが、それを世界平和の為に使うという誓いを立て、そして実行した。

その為日本は平和への尽力を称えられ、その中心である軍人と自衛官は子供達の憧れの的となった。


勿論僕もその一人で、必死に勉強して鬼のような倍率の入試を潜り抜けて未来の軍人、自衛官を育成する名門に入学する事が叶った。


さて、この学園生活はどれだけ面白い物になるのか楽しみだ。

初めて作った小説です。不定期更新になりますし、稚拙な文だったり雑な構成になったりするかもしれません。

精一杯頑張りますので、生暖かい目で見守って頂けるとありがたいです。

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