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魔王の不服は世界の不服!!  作者: しろがねm
魔王の帰還
3/3

かくれんぼ

感想等よろしくお願いします

俺はいきなりの状況に困惑していた。「かくれんぼ?」「一体どういう状況なんなんだ?」

俺の疑問に答えるように、平さんが答えてくれた。「ヴェルム様の前世を晴らそうという部活の活動内容にのとって、いまからなにかしようと思い、っで、かくれんぼしようってことになりました。」「うん?」「こいつの不服はかくれんぼすることなのか?」「しょうもなさすぎないか?」俺は思った事を口にだしてしまった。一瞬、殴られる覚悟をしたが、拳はとんでくることはなかった。

「私達、向こうの世界にいた記憶を完全に覚えていないの。」「だから、楽しそうなことを手当たり次第やってみようってはなしになったのよ。」「私、記憶が完全じゃないっていったような気がするけど、まあいいわ。」

俺はそんなこともあった様なきがするなとは思った。でも、忘れてもしょうがないだろ。こんな非現実状況に陥ったんだ、ちょっとくらい飲み込みが遅い部分があっても不自然ではない。どちらかというと、俺は結構なハイスペックじゃないだろうか。

俺はこれからの自分を予言し、同じことを言うはめになりそうな気がしたので、途中で中断した。

「わかった。やろう。」少しは部活らしいことはしないとな。

「よし、弥も納得したとだし、やりましょうか。」

ゲームはかなでが鬼からはじまった。ルールは標準ルールだ。至って普通、鬼の視覚範囲に逃亡者がいたら、アウト。逃亡者が制限じかんまで逃げきれば勝ちというゲーム内容だ。

まあ、普通に隠れればいいんだが、鬼はあいつだ。きっと能力をつかってくるだろう。俺が知っている能力は、かくれんぼには使えそうににない。だが、あいつがまだ見せてない能力もあるだろう。その力に対応するには情報が必要になる。だから、集団で動くのが無難だ。

だが、俺たちは集団のおおいなる弱点に気がついていなかった。

俺たちは、誰かとは言わないが、だれかさんのお茶目なドジのおかげでかなでに居場所を察知されてしまった。そして、手も足も出ず全員が捕まえられた。

だがしかし、これは俺のミスでもある。俺がこの弱点に気がついていれば、こんな事態は免れたかもしれない。

俺が自分の不甲斐なさに苛立ちを感じているさなか、かなでは、俺たちをあまりにもすんなり捕まえれたのでとても気分が良さげだった。

まあ今に見てやがれ、その顔を狂ったように歪めてやるよ。

それじゃあ二回戦始めー!またしても鬼はかなでであった。これは本人の希望でもある。後、その前に先ほど説明し忘れたゲーム説明とゲームバランス調整を説明したいと思う。

まず、制限時間は三十分。鬼が逃げ側を全員捕まえ切れれば鬼の勝ち。逃げきれれば、逃げ側の勝ちである。そして今回の大型メンテで、俺たちも能力がロック解除された。しかし、俺に限っては本当のことを言うと、初めから俺は使えたらしい。これは俺なりの紳士ルールだったって事で片付けていいかな。いや、ここまで言ったなら、言うのが男ってもんだ。それじゃあ手短に話をしようと思う。

俺はかなでとテレパシーで話を交わした事でテレパシーの能力を習得することができたらしい。我ながらすごいの才能じゃないかと俺は思った。しかし、後から聞いたことなんだが、これはかなでが俺に授けたらしい。そうじゃないと会話が成立しないからだとよ。ほんと期待させんなよ。

まあ、こんな感じで二人にもテレパシーの能力を授けてゲームは始まった。あ、言い忘れた。もちろんかなでは能力使用可能です。

俺たちは先ほどと同様に集団行動ををとることにした。だが、今回は先ほどの失敗を踏まえての策だ。まあ見ててくれ。

俺たちは持ち場へ向かった。それじゃあこの何もない時間にテレパシーという能力の説明でもしようかなと思う。まず、テレパシーとは自分が思っている意思、概念、感覚を伝えるという能力だ。要するに、自分の感覚、思いを言葉の壁を無しに素早く、かつ正確に伝えられる能力というわけだ。

そして能力の発動条件を教えようと思う。まず第一に視覚内に対象者がいるということが必須になる。そして、相手が自分のテレパシーを受け入れた場合会話が成立するようになる。後、前者の条件は初回限定となる。

俺は階段に、西園寺はすぐ近くの廊下の端に、平さんは奥の廊下の端に陣どる。そう、いわなくてもわかるだろう。俺たちが採用した策は極めて原始的でかつシンプルな戦略。かなでがきたら、テレパシーを使い、静かにかつ、速やかにそこから逃げるという戦略だ。これなら、ばったりあって、おしまい。なんていう結末にはならないだろう。


数分後。。。


「きませんね。」「ああ〜。」

平さんは苦笑いをしていた。まあ、俺もだが。


さらに数分後。。


「え、これこのまま来ないって事ないですよね?」

「多分。。。」

「     」



残り十分。


おいおい、何なんだ。あいつは何してるんだ。もしかして、先生に申請書出してなくて怒られてるのか?それは嬉しいお知らせだな。それなら何時間でも待ったやるぞ。かなでが泣く顔なんてそうそう拝めないからな。


「来ました!!」脳にいきなり声が来る。

やっと来たか、よっこらしょってなんてゆっくりしている暇はなかった。

うおおおおおおおお。急いで階段を降りる。今は二階なので、降りれば一階、部屋数が少ない3階に行くよりはましだったと思う。しかしこのままではゲームセットだ。あいつは足が速いのですぐ視覚圏内に入る。どこかの部屋に入っても、足音が消えて察しられる。

どうする?

ふと西園寺に肩を叩かれた。思わぬ事で驚きはしたが、今はそんな場合ではない。

西園寺はゆびで何かにゆび指した。そこには部屋があった。

「そこで隠れましょう。このままではまずいです。」

「何言ってるんだ。部屋に隠れるだけ無駄だ。」「逆に逃走範囲が狭まるあそこで十分も入れると思うか?」「何を言ってるんですか。」「部屋に入るなどとは言ってません。」「そこの角でやり過ごそうと言っているのです。」


そうか、なるほどな。西園寺の作がわかった。

西園寺が言うには、角で潜伏する事で、その付近の部屋に注意を散らし、それを使って逃げようという作戦な訳だが、悲しい事だがそれは実現できない。

俺たちは今横に並んで走っている。つまりだ。部屋に入るためにはその横の分を走らないといけない。

端の人は。。だから、角に隠れてもその異変に気づかれる。俺たちの策は見透かされる。


「だから、私が囮になりましょう。」「!!!」

「生き残るにはそれしかありません。」「あなたの考えは良かったですが、人外にはそうでないようですね。」

おいおい、ご主人様のことを人外なんて言って大丈夫なのか?と思うすきに、自分がしたことの恐ろしさを西園寺は実感し、真っ青になっていた。これじゃあ、走れないな。


俺はすぐさま平さんにこのことを説明し、角に隠れた。西園寺には申し訳なかったが、背に腹は変えられないのだ。


かえでが中に入るのを確認したら俺たちはまた階段に登り、少しの余裕を得た。だが、そんな時間はどうやらないようであった。


「あの、聞いてもらいたい話があるんですが、。。。」平さんが俺にためらうように話しかけてきた。

「何でしょう?」俺は平さんの反応もあり、勘違いしていた。

「これは、本当はシープさんもいるときに話がしたかったんですが、やはり、今の状況的に今話しておいたほうがいいでしょう。」

俺はこの時自分が勘違いしそうになってことに気づいた。

平さんは淡々と話し始める。

「私たちはヴェルム様から伝えられたように別の世界からやってきました。」「それゆえに、ヴェルム様は弱体化しているんだと思います。」「その理由に持っている能力が希望だけというのが決定的です。」「私たちの元居た世界はこの世界とあまり変わりはないと思います。」「変わっている点があるとすれば魔力がないのはもちろんですが、感情が物体化存在化してないという点ですね。」

「それを向こうでは、意識と呼びます。」「希望もそれの一部です。」「意識は感情の具現化でもあるので、感情に大きく影響されます。」「つまり、前あった能力が消えているということは。」


「その感情が消えた、破壊されたということです。」


「つまり、かえでには嬉しいと悲しいという感情がないというのか。」俺はいきなりすぎる話に動揺を隠せなかった。


じゃあ、今までのあいつの嬉しそうな笑顔とかは何だったんだ?すべて嘘だったのか?俺が見てきたあいつは誰なんだ?


「いいえ、そうではありません。」平さんは依然として淡々としていたが、俺には俺のことを思ってこうしているのかと感じた。


「弥さんが見てきた感情は嘘ではありませんが、噓だということです。」

俺の中でさらに謎が深まった。


「簡単に言うとですね、願った感情、人為的なものだということです。」「先ほど言ったように、ヴェルム様には希望が残っています。つまり、その希望の能力で発生したものなのです。」

「私たちはヴェルム様の考えに忠実です。ヴェルム様は本物を大切にします。その本物というものを何かときかれたら答えることはできませんが。。。」


「つまり、本物の感情が欲しいんですか?」俺は平さんの言おうとしていた言葉を遮るように言った。

平さんはそれに少し動揺したが、また淡々と話し始めた。


「そうです。」「私達はヴェルム様にそんな心配してもらいたくないんです。」「それに、能力を取り戻せば、記憶をとりもどすかもしれませんし。。。。」


悲しそうだった。と、しか言えない。そういう複雑な感情をしていた。俺はいつもなら適当な用事をつけ、逃げるように去るが、今日は違った。


「わかりました。要するに手伝ってほしいんですね。」「できることならなんでもしますよ。」


俺は自分が何でこんなことを言ったのか自分でも理解できなかった。

彼女の悲しそうな顔を見て同情してしまったんだろうか。俺はそんな奴ではないはずなんだが、。。


かくれんぼの途中でもあり、俺たちはこの沈黙した空気の中ひっそりと歩いていた。

もちろんだが、先ほどの会話はテレパシーであり、実際に会話にかかった時間はほんの数秒ほどであった。そして、その沈黙から先に乗り出そうとしたのは、平さんであった。

「先ほどはすいません。」「ゲーム中なのに、いきなり意味の分からない話をしてしまって。」

その声は脳に響かず、耳に響いた。

「いや、大丈夫ですよ。」「それにかえでとは古い仲なんで。」「かえでも平さんのようないい仲間がいて、幸せだと思いますよ。」

「そうですか、ならいいんですが。。」「あと、平さんと呼んでもらわなくてっけこうですよ。」「下の名前で呼んでくれていいですよ。」


素直に言う恥ずかしくなった。こんな経験初めてだったから、自分の反応がきもくなかった心配で仕方なかった。

「あ、あ、はい。」

「私たち友達ですよね?」「そんな恥かしがらなくていいですよ。」

平らさんいや、真冬はうれしそうに言った。



「それじゃあ、あいつのためにも頑張らないとな。真冬」これでも頑張った方だ。

「え?あ、はい。頑張りましょう。」

真冬は顔を赤らめていた。



そして、歩いていたら曲がり角に来ていた。本来なら一番用心しないといけない場所なのだが、その時の雰囲気もあり、すっかり気が抜けていた。

俺たちは今の状況を忘れているかのように角を曲がろうとした。その時だった。

「うわっ!」俺は素でびっくりした。つられて真冬も。

俺は顔が驚いて上を向いてしまったので、そっとぶつかりそうになった人物を見下ろす。

その人物はかえでであった。そして、かえでが、だるそうに一言「みーつけたあ。」

気づいたら、かえでの後ろに西園寺がいた。

俺は全員集合したということもあり、生徒指導室から出てからずっと言いたかったことを言った。


「帰るか。」

そのあとにみんなからの賛同の声が聞こえた。


一回の投稿でどのくらいの字数がいいかいまだにわからない。


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