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第1部第1章第2話

セリフ回になってしまった(´;Д;`)

暑い夏の日に突如もたらされた、神と名乗る者からの神託、ダンジョン発生とそれに伴う人類審判の時、この神託を受け世界各国では数々の問題が発生した。

先進国ではその問題解決に武力行使を伴う行動もあり、事態を重く見た先進国首脳陣はお互いに不干渉のポジションを取り、まずは自国の防衛を最優先させるという声明を発表した。

また後進国はその声明を受け、先進国から見捨てられたとテロに走る国も少なくなかったが、世界的に空港の使用を禁止した国が多かった為、その拡大は限定的な物となった。

そして季節は冬、いよいよ審判の時が始まろうとしていた。

「えー、皆さん本日から12月です。御歳暮の荷量は現状の出荷ベースで昨対120%となっており、各仕分拠点において仕分け遅延も発生し始めております。お客様へのお詫びとご説明は必ず行い、それ以外のクレームを出さないように、本日も安全運転でお願いします!」


朝の朝礼が終わり、ドライバー達がそれぞれの集配車に向かって行く中、二人の男が事務所に入っていく。


「支店長おはようございます。」


「おざーっす!」


一人は長身痩躯、黒目黒髪、疲れた顔を隠そうともせず、しかし丁寧な口調で挨拶をする。

もう一人は低身太躯、茶目茶髪、元気一杯に朝の挨拶をする。


「おう、滝見に加賀美か、仕分御苦労さん。どうだ?繁忙期初日の荷量は?」

「いやー、マジ多いっすよ!120%とか絶対嘘っしょ!?なんなんすかこの荷量?」


「今年はネコが値上げしたから、そこの溢れた荷物が多いみたいですね。」


「そうか、で、お前ら本当にあのダンジョンとか言うの行くつもりなのか?」


「いや、お「もちろんっす!俺と滝見さんで伝説作ってくるっすよ!」」


「加賀美、お前はまだ良いがな、滝見お前はどうなんだ?お前別にそう言う趣味は無かったろ?」


「は〜、まぁそんな趣味は無いですけどね、流石にこの暴走野郎を一人で行かせたら、そのまま、なんて事も考えられますからね。取り敢えずバディ解消までは付き合いますよ、嫌々ですが。」


「ちょっ!滝見さん!?酷く無いっすか?暴走野郎って」


「くくく、そいつぁ言えてんな、まぁ上には上手く言っといてやるから、どんな感じか報告は上げてくれや。場合によっちゃ俺らも合流するかもしれねーからな」


「え?支店長、それは?」


「いや、この間の会議でな、久々にこの話題が出て新しい販路にならねーか?って盛り上がったんだわ。」


「あー、多分それは無理だと思うっすよ?最初の説明ん時に神様言ってたじゃ無いっすか?持ち込めるものは自分とその身につけてる物だけだって。」


「いや、確かにそうなんだが、昔の飛脚みたいにな?全部人力の物流を目指すとか常務が言い出してんだよ」


「「馬鹿なの!?」」


「いや、俺らもそう思うんだが、詳細が何もわからない以上準備だけはしておけとのお達しでな〜」


「成る程、あのクソハゲは自分は危険地帯に行かないからって好き放題いってんすね?」


「まぁそう言うな、そんな訳で夏からずっと騒いでたお前ら二人に白羽の矢が立ったおかげで繁忙期初日から仕分上がりなんて無茶なシフト組めたんだから、感謝しろよ?普通ならぶっ飛ばすぞ?」


「あはは、そうっすね、確かにそれはあのハゲのお陰っすね!クソは取り消します!」


「では、支店長そろそろ。滝見、加賀美両名これより特別出張に出立致します。政府発表の出現予定地近くのホテルにて25日まで情報収集に努めます。日次報告は毎日13時、週次報告は月曜9時にお送りいたします。また25日から翌年5日まではダンジョン探索予定となりますので、報告は6日9時から13時を目処に報告いたします。この報告がない場合、失踪届をお願いします。」


「うむ、怪我だけはしないように気をつけて、行ってこい!死ぬんじゃ無いぞ!」


「「はい!」」


こうして特別出張と言う名の準備期間を得られたため、二人は揃って退出し、それぞれの家に荷物を取りに帰るのだった。






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