第1部1章1話
偉大なる先人達の名作に感化され、国語が苦手な癖に書きたい衝動に駆られ書いてみました。
取り敢えずエタらない事を目標に楽しんで描いていきますので、皆さま何卒よろしくお願いします。誤字脱字、文法違いなどお目汚しが多いとは思いますが、ご指摘頂けましたら幸いです。
その日世界が震撼した。
世界中ありとあらゆる地域・人種・性別・年齢を問わず、全ての『人類』の脳内に直接語りかけてくる『声』
それは単純な言語ではなく、もっと根源的なものであり、一切の齟齬無くすべての人類は理解した、いや、理解させられた。
『これは、神からの試練であり、人類の存亡を賭けた戦いの始まりである・・・と』
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「全人類の皆さん、初めまして。私はこの星の担当監視官*****と申します。
あ、名前はたぶん皆様では理解できないと思われますので、簡単に皆様の言葉で言えば神の様なものと理解して頂ければ問題ありません。皆さんにはこれより人類という種の存亡を賭けた戦いをして頂きます。理由は様々ございますが、大きな理由としては二つ、人類という種を後世に残すのか、残さないのか。また残すとしてもその数が現状では多すぎるので、その間引きとなります。戦いといっても人間同士で争って頂くわけではなく、これより私が用意したダンジョンを各国の首都に発生させます。皆さんにはこのダンジョンの攻略をして頂きます。また攻略をして頂くにあたり幾つかの制限と恩恵を与えます。まず制限は、ダンジョン内に持ち込める物は身に着けている物のみとなります。携帯電話などの電子機器を持ち込むことは可能ですが、これによる外部との連絡は一切できません。二つ目の制限は満16歳以上の人間のみ入ることが可能です。三つ目の制限は、ダンジョンの発生と同時に皆様一人一人に個人識別のためのカード、便宜上ダンジョンカードとでも申しますか、を配布いたしますので、このカードを所持している事となります。さて、ここまでがダンジョンに関する制限となります。では続きまして、恩恵のご説明を致します。恩恵とは簡単に言うと人類という種から次のステージへと移行するためのものと思って頂いて結構です。これは千差万別十人十色様々な物がありますが、一切の個人的資質や遺伝的資質を加味しない完全ランダムにて振り分けられます。ただ純粋に力が強くなるものや、魔法のようなものまで様々です。この恩恵は皆さんが満10歳を迎えた際に発現します。すでに10歳を超えられている方はダンジョンカードの配布と共に発現致します。また、この恩恵とは別にダンジョン内にて既定の行動をとっていると、特殊な技能を習得いたします。これは皆さんの行動を基にして習得されますので、頑張って習得してください。その他にも特定のモンスターを倒したり、私が用意した宝箱の中などにも技能を習得するための道具なとが入っていることもありますのでご活用ください。ここまでが恩恵の説明となります。その他の細々としたルールなどに関してはカードにヘルプ機能を付けておきますので、そちらから確認してください。では最後に、この戦いの開始日ですが、12月25日クリスマスといたします。それでは皆さん良い闘争を。」
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「おいおい、まじかよ、なんだよダンジョン攻略って」
暑い夏の日6畳一間のボロアパートの一室で、休日なのを良いことに昼間からビールを飲もうとした瞬間に聞こえてきた声にそう呟かずにはいられなかった。
目の前のテレビでも緊急速報が流れ、自分の幻聴では無いことが伺えた。
「まじかー、ほんとなんだな、ダンジョン。恩恵とか技能とか実際にどんなの手に入るかわからんのにあと4か月で体制作れとか無茶だろ~」
テレビに向かってそう独り言ちる。
「まぁ、上の奴らが何とかしてくれんだろ。俺はだらだら残りの人生楽しめればいっかな~」
と世界的なニュースになりつつあるこの問題を意識から放り投げ、手に持っていたビールを開け一人酒を堪能するのであった。
翌日職場に行くと、職場内もこの話題で持ちきりだった。
「滝見さん、滝見さん、昨日の聞こえました?いや~マジビビりましたよ、運転中にいきなり変な声聞こえてきて、思わず急ブレーキ踏んじゃってカマ掘られそうになっちゃいました。」
くそ暑い朝一から暑苦しく纏わりついてきたのは後輩の加賀美 好美れっきとした男である。
「あ~加賀美暑苦しいから纏わりつくな、そんなの気にしたところで俺等にゃ関係ないだろ?どうせ上の奴らが何とかするんだから俺らは適当に今まで通り仕事をこなしときゃ良いんだよ」
「まった滝見さんすぐそうやってダルがるんですから~、ダンジョンすよダンジョン!!夢のロープレ世界、剣と魔法の世界がもうすぐやってくるんですから興奮するなってのが無理でしょ!!」
‐あ~そういやこいつの大好物だったな~‐
と心の中で思いつつ、軽くあしらって朝礼に向かうのだった。
滝見 公平35歳 独身 某大手運送会社勤務
神のいたずらか全くの偶然かあり得ない恩恵と暑苦しい後輩のオタ知識により、後年創成期と呼ばれる時代の立役者として活躍する男の物語・・・もしかすると嫁も出来るかも???
読みやすい文章を心がけようと思うのに、どうしても読みにくくなってしまうのはなんでなんでしょうか?