就任!副顧問!
美野原大地「ってなわけで、古湊楓先生が副顧問になりましたー、拍手!」
茨城優子「何事!」
珍しく優子が動揺してるな・・・
無理もない、学園主任はこう言った事は一切無縁の生活をしてる人だ。
古湊楓「よろしく、茨城さん。」
茨城優子「あ、はい、よろしくお願いします。」
ビックリだ、古湊先生がこの部の副顧問を引き受けるなんて。
美野原大地「てなわけで後はよろしくな優子!」
茨城優子「え、ちょ、大地先生・・・」
そのまま部屋を出た。
・・・
・・・
沈黙が始まる。
こんな時に喋る夏美がいれば・・・
古湊楓「よくないですね・・・」
茨城優子「はい?」
やばい、古湊楓先生のよくないですね、が出た。
古湊楓「先生と生徒が下の名前で呼び合うのは感心しませんね。」
茨城優子「あー、なるほど」
別に気にしてなかった、私も呼び捨てにされるのは慣れてたし夏美や雪に関しては先生すら無い時もある。
茨城優子「まぁ距離が近いのは教育的にもやりやすいのでは?」
古湊楓「近過ぎるのが問題です、いいですか!先生と生徒は距離ではなく心です、信念をもち真摯に、そして真剣に話せば伝わるのが教育です。」
うわー、大地先生とは違う熱血ぶりだ・・・
古湊楓「それに昨日なんて美野原先生は食事に連れてってもよくわからないアニメの話ばかり・・・」
茨城優子「あ、やっぱり失敗だったのか。」
だからやめとけと・・・
古湊楓「茨城さんもこのMAGE部?に入部してから成績が落ち始めたと聞きましたが?」
茨城優子「その後の学期末では1位でしたが。」
優子はメガネを拭きかけなおす。
茨城優子「学生の本分は勉学と思います、しかし部活や友達と知識以外の知的好奇心を育むのも一つの教育課程と思いますが?」
古湊楓「はぁ、相変わらず口が出来ますね・・・それなら私の文学部に入れば・・・」
茨城優子「それはお断りしてます。」
しつこい・・・そんなのに入ったら夕方アニメが見れない。
渡辺雪「こんちわー、って楓先生!」
友部夏美「ん?うわ!本当だ!なんで楓ちゃんが?」
あ、こいつら・・・
古湊楓「今日から副顧問になった古湊楓です、それよりなんですか!先生をちゃん付けなんて!」
友部夏美「あ、はい、すみませんー」