学園主任はヲタク嫌い?
古湊楓「美野原先生!机の上に私物をあまり置くのはやめて下さい!」
美野原大地「あ、楓先生、おはようございます。」
彼女は古湊楓先生、学園主任で先生のまとめ役である。
古湊楓「まったく・・・そんなゴミで散らかすなんてナンセンスです。」
美野原大地「ゴミー!楓先生!今の発言は撤回して下さい!」
いくら主任でも聞き捨てならない!
美野原大地「これは合金で作られた最新のロボでして・・・」
古湊楓「ロボ?つまりはゴミですよね?美野原先生もいい大人なんですからそう言った趣味はお辞めになられた方がいいのでは?」
うっ、痛い所つくなぁ。
美野原大地「いえいえ楓先生、こう言ったフィギュアやおもちゃは一個何万円もするんですよ!」
古湊楓「えっ?何万円も!」
お!食い付いたな!
美野原大地「はい!特にこの魔法少女☆マジカルまみむー!通称3Mの主人公まみむちゃんフィギュア!なんと45900円!」
古湊楓「よ、45900円!!」
よしよし、かなりのインパクトだ、このまま・・・
美野原大地「このアニメはですね!夕方に放送されてるんですが、これがなかなかシナリオが面白くてですね!しかも監督が・・・」
古湊楓「そんな幼児向けとは思えないイヤラシイ服装の魔法少女?のフィギュアにそんなお金出して頭悪いんですか?ナンセンスです。」
ぐは!頭悪い・・・
美野原大地「い、いや、これはそれぐらいの価値があると言う事をお伝えして・・・」
古湊楓「はぁ・・・ですから、そこまでの価値があるものに見えない訳です、シナリオや監督さんの話なんて知りませんし・・・まったく容姿はいいのにそれで服装とか食事に誘うとかしてくれれば・・・」
美野原大地「・・・」
古湊楓「美野原先生?」
美野原大地「う、うわーー!そこまで言う事ないじゃないですか!!」
古湊楓「美野原先生!」
こうして僕はMAGE部に泣きながら駆け込んだ。
友部夏美「で、敗走したと。」
美野原大地「そうなんだよ!何もあそこまで言わなくてもいいじゃないか!」
茨城優子「そうですね、フィギュアに罪はないですが・・・」
うんうん、やっぱお前らはわかってくれて・・・
茨城優子「あのアニメのフィギュアに45900円払うクソ野郎がこんな身近にいるなんて残念でならない。」
渡辺雪「優子、フォローになってないし死体蹴りだし。」
美野原大地「ちっくしょー!お前らもかよ!」
友部夏美「楓先生って一般人なんでしょ?アニメとかフィギュアの話して価値やら面白さなんてわかんないっしょ?」
た、確かに・・・
渡辺雪「あー、いるいる、勘違いっていうの?ちょっと反応するとイキナリ語り始める男っているよね?」
茨城優子「えぇ、ドヤ顔で知ってる情報を並べられてもどうでもいいし、語りに偏りがあるし。」
友部夏美「そうそう!んで話脱線すんだよな!」
※作者の独断と偏見の為気を悪くされた方は全身全霊をもって謝ります、すみません!!
渡辺雪「私はマジカルまみむーは見てるから価値はなんとなくわかるけど知らない人からしたらキモいだろうねーそのフィギュア。」
美野原大地「べ、別に全部が全部知って欲しいわけじゃないし、ただ俺の趣味を全否定されるのが嫌で、それで少しでもいい所とか面白さとか知ってもらおうと・・・」
友部夏美「だーかーら!それがイキナリ過ぎてキモいってんの。」
茨城優子「イキナリそのフィギュアを見せてコレはいい物だーなんて人の話なんて聴きたくないでしょ?」
思い当たる節だらけだ。
美野原大地「ぐぬぬ・・・つまりは俺が悪いって事だろ!」
渡辺雪「はぁ・・・まったく分かってないなー大地!」
茨城優子「そう言う結論を出すのが速すぎるの。」
女の人はわからねぇ・・・
美野原大地「つまりはどう言った話をすればいいのでしょうか・・・」
友部夏美「私達にお願いなんて後が高いよー?」
美野原大地「覚悟の上です。」
サイフがまた軽くなるな、俺。
茨城優子「アニメの話をするにあたってまず相手が何を知ってるか、これに尽きる。」
渡辺雪「さりげなく聞いたりね、映画とかなら気軽に聞けるんじゃない?」
美野原大地「CMとかでやってるやつとかもか?」
友部夏美「そうそう、んで、最近だとアニメとか漫画とかドラマになったり映画になったりしてるじゃん?」
美野原大地「おぉ!そう言う流れか!そこで俺の知識で色々話すと!」
茨城優子「語り過ぎるとまた呆れられるだけね、大地の場合は特に話が深く行き過ぎ。」
あいたた・・・よくわかってます。
渡辺雪「ヲタク同士ならわかる事でも一般人とならまったく違う言語にしか聞こえないものだって友達言ってたしね。」
友部夏美「あー!この前映画になった監督の話を出しても、「それなんのドラマとかの監督?元俳優さんとか?」、だもんなー!」
おふぅ・・・僕付いてけないかも・・・
茨城優子「それほど掛け離れてるのよ、PCの部品を細かく話してもわからないものだし。」
美野原大地「けどアニメとかの面白さって見ないとわからないじゃんか!それを伝えるとか難しいじゃん!」
友部夏美「それってどーしても共有しないといけない物なんか?」
渡辺雪「共感してもらって話をするのって一歩間違えれば自分の意見を強制する行為だもんね。」
茨城優子「前に雪が説明してたアニメなんてまったくわからなかったから逆に興味でたけど。」
美野原大地「なるほど、例えばこのマジカルまみむーはどんな風に語ればいいと思う!」
渡辺雪「んー?妹や親戚が見てて自分も一緒に見たらハマったとか?」
茨城優子「またディープな話しだとまたドン引きされるだけだし、そこはキャラが魅力的とか妹が楽しんでたとかかしら?」
美野原大地「ふむふむ、つまりキャラのフィギュアとかをいきなり見せるのはダメと。」
友部夏美「当たり前だろ!まず画像ぐらいじゃないか?」
美野原大地「待ち受けはまみむーの私服だ!」
茨城優子「きも、でもまみむーってモデルの設定よね?ならファッションセンスいいし話題にはなるかも。」
渡辺雪「そう言えばまみむーの服とかブランドとコラボしてたはずだよ。」
美野原大地「それってコスプレなんじゃ・・・」
渡辺雪「とにかく!色んな観点から話題は作れるから、後はヲタクを少しブレーキをかける!」
友部夏美「語り過ぎたら最悪 友達が言ってたぐらいに話をはぐらかすとかの小技使ったり。」
茨城優子「間違えてもフィギュアとか待ち受け見せちゃダメ。」
美野原大地「んー!なるほど、それらを踏まえてちょっと楓先生に話してくる!」
美野原大地は高い授業料を約束し古湊楓に話をしに行くのであった。