絵の修正と取り込み。
渡辺雪「あ・・・」
茨城優子「どうしたの雪?」
渡辺雪「ここの絵、ほら、髪型おかしくなってるよ!」
茨城優子「ホントね、プログラムで異様に軽い画像があると思ったら。」
プログラム・ムービーと音は優子、キャラ作成と絵は夏美、私はシナリオとデバック、後進行だ。
渡辺雪「このキャラとこのキャラの髪も少し長い。」
茨城優子「そうね、夏美が来たら描き直してもらいましょ、そのあ後スキャンして差し替えて・・・」
たまには真面目にゲーム作成。
友部夏美「遅れてごめん!それよりこれ見てよ!!」
あ、本日のゲーム作成終了・・・。
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・・・
友部夏美「ジャジャーン!見てよこれ!
夏美はバックから一枚の紙を取り出す。
渡辺雪「これ、この前言ってたコンクールの賞状?」
茨城優子「なに?参加賞の賞状なんて見せられても・・・」
友部夏美「ちっがーう!優子メガネの度があってないんじゃないの!よく見て!」
お互いに賞状をよく見る。
金賞受賞・・・友部夏美
最優秀賞・・・友部夏美
渡辺雪「・・・」
茨城優子「・・・」
言葉が出ない。
友部夏美「ふふーん!どーよ友部夏美様の実力は!」
これは・・・不正!
渡辺雪「優子〜夏美が不正を働いたよ〜」
茨城優子「えぇ・・・いつかやると思ったわ・・・」
2人して抱き合い小芝居を始める。
友部夏美「ちょっと!実力!実力よ!変な芝居始めんな!」
だよねー そこまでしないよねー
渡辺雪「でも凄いね!違うコンクールでダブル受賞なんて!」
茨城優子「人には何かしら特技はあるものね。」
友部夏美「2人で随分と反応が違う!」
渡辺雪「夏美って昔から絵が好きだったし上手だったもんね!」
友部夏美「まぁね!」
茨城優子「で、どんな絵を描いたの?」
友部夏美「んー?これこれ。」
一枚の山と泉に立つ白い日傘に白いドレスを着た女の子の絵を見せる。
渡辺雪「うおぉ!めちゃくちゃ綺麗!」
茨城優子「これ・・・モデル自分?」
友部夏美「ヘッヘッヘー!他に思いつく人いなかったんで!」
こんなの着た事ないでしょうに・・・
友部夏美「でさ!この絵をゲームのエンディング絵で使えないかな!」
渡辺雪「いや、これは重すぎて使えないでしょ・・・」
茨城優子「そうね、流石にこの絵は無理ね、もう一つの絵は?」
友部夏美「・・・でね!」
おいおい!あからさまなスルーだよ!
茨城優子「珍しくスルーしたわね?」
友部夏美「な、ナンノコトデスカ?」
渡辺雪「うわ、わかりやす!」
どうやらもう一枚は意地でも見せたくないらしい。
渡辺雪「いいじゃん!もう一枚のがいいかもしれないでしょ!」
友部夏美「だってこっちが金賞だよ!1番だよ!」
茨城優子「こんな色彩多い画像なんて入れれないから、もう一つの大したことないやつなら入るんじゃない?」
友部夏美「大したことないゆーな!それにもう家に送ったからないよーだ!」
茨城優子「なにそれずるい。」
渡辺雪「携帯に写真ぐらいあるでしょ!見せなさい!」
そんなこんなんで今日の部活は終わった・・・
ちなみに・・・
審査員A「この友部夏美さんと言う人の絵はいい、私は金賞をあげたいぐらいだが・・・」
審査員B「ですね、とても温かみがある、そしてこの題名にぴったりだ!」
審査員C「なら今年初の最優秀賞と言う事で賞を贈りますか。」
審査員は満場一致で彼女に賞賛の嵐と賞状を渡したのであった。
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・・・
友部夏美作 題名 「私の友達」
友部夏美「さーすがにあの題名と私達が肩組んで笑う絵は見せらんねーわな・・・」