ゲームにムービーはいる?
友部夏美「最近のゲームはムービーが長い!」
茨城優子「夏美、手が止まってる。」
友部夏美「あ、すみません・・・じゃなーい!最近ゲームのムービーは長い!」
渡辺雪「言い方が変わっただけじゃない?」
こんなんで作業が止まるのはいつもの事だ。
茨城優子「はぁ、ではお聞きします、何故ムービーが長いのがダメなんですか?」
お?珍しく優子が食いついた。
友部夏美「だってーひと昔前のゲームとかってシーンを見せる為にムービーを使ってたじゃん?」
渡辺雪「うん。」
茨城優子「・・・」
友部夏美「意義は無いね?よし、次!」
一応MAGE部のルール。
議題を出す→その人が進行する→ある程度を見て反論や意見が無いかの有無を唱える、そんなやりとりだ。
友部夏美「けど最近のゲームだとムービーにシナリオとか重要なセリフを出したりしてどーしても進行が遅れてしまう!」
渡辺雪「それは見ればいいんじゃ・・・」
友部夏美「あまーい!駅前のクリームチーズシュークリームより甘い!」
あれそんなに甘くないし!
友部夏美「私はムービーを飛ばしてでもシナリオを知りたいの!先進めたいの!初見からタイムアタックしたいの!」
えぇ・・・勝手すぎる・・・
茨城優子「はぁ、くだらない・・・」
友部夏美「なにおー!」
おー珍しく優子が噛み付いた。
茨城優子「それは貴女の私情でしょ、確かに最近のゲームはムービーゲーかってぐらいのあるけど嫌ならそんなゲーム辞めなさい。」
友部夏美「うぅ・・・違うんだ、作品に文句を言ってんじゃない、そう言う風に進行しなくてはいけない仕様にした製作陣に文句を言いたいのだ!」
渡辺雪「おーい、議題がズレてるぞー」
はぁ、仕方ない。
渡辺雪「いつもの様に私がホワイトボードに書くからズレた所からね?」
そう言うと私はホワイトボードに「ゲームにムービーは入れるべきか否か?」っと書く。
友部夏美「相変わらず字は美味いよなー」
茨城優子「えぇ本当に。」
渡辺雪「もっといい所あるよ!」
気をとりなおして議題に戻る。
渡辺雪「で、夏美はムービーは要らないと?」
友部夏美「いや、要らないわけじゃないよ?最近のムービーは綺麗だしカッコいいけど、あたかもメインがムービー見たいでやなんだよ、ゲームって言ったらやっぱシナリオありき!そこからキャラの特徴や進行とかじゃん?」
渡辺雪「ふむふむ、ムービーがメインみたいと、で、ゲームはやっぱシナリオだろっと・・・」
茨城優子「確かに最近はムービー多いはね、けどいい事もあるわよ?例えば見てるだけで話が進む。」
渡辺雪「なるほど、進行が楽っと。」
友部夏美「それゲームやってて楽しい?」
茨城優子「まぁゲームやってるとは思えない時もあるわね。」
友部夏美「だろー!やっぱゲームに過度なムービーは要らないんだよ!」
渡辺雪「うーん、本当にそうなのかな?」
書いてる手を止める。
友部夏美「なに?雪は味方じゃ無いのかよ!」
渡辺雪「いや、私は中立で・・・じゃなくて、最近のゲームって結構難易度低いゲーム多いよね?」
茨城優子「そうね、難しいと売れないし。」
友部夏美「けど続編のナンバリングとかなら買うだろ?」
渡辺雪「そう、そこなんです!新規の方がまったく入れないんです。」
友部夏美「それとムービー多めなのとなんか関係あるんか?」
渡辺雪「やっぱり面白さって人それぞれでムービーってのはその一つで・・・」
茨城優子「つまりゲームにムービーは必要ってこと?」
渡辺雪「うん、でね 難易度を意図的に下げるにはやっぱり操作性を減らす事だと思うんだ。」
茨城優子「進行とかって事?」
渡辺雪「そ、戦闘はそのままだけどある程度の移動にムービーを使うの。」
友部夏美「それだとやっぱり慣れてる人だと邪魔じゃね?」
渡辺雪「けど続編とかって好きな人とか前作やった人なら買うんじゃない?」
友部夏美「確かに。」
渡辺雪「それなら次って新規ユーザーの確保だと私は思うんだ。」
茨城優子「なるほど、それで前のユーザーには新しい物としてムービーで進行させると?」
渡辺雪「うん、まぁ夏美みたいに進行重視だとウザいのかもしれないよね。」
友部夏美「ムムム、新規ユーザーか・・・あんま考えた事なかったな。」
茨城優子「最近の子はゲーム好きだけど下手な子とか多いしね。」
渡辺雪「つまりゲームにムービーは新規ユーザーへの期待と前回ユーザーへの目新しさ!」
友部夏美「な、なんか説得力あるな・・・」
茨城優子「えぇ・・・たまに雪が怖く見えるわ。」
渡辺雪「OPでムービー使って、操作性で言えばムービーを使って、戦闘導入にムービーを使って、オマケにエンディングでムービーっと・・・」
これで私達のゲーム完成するんじゃね?
友部夏美&茨城優子「それだとただの映画だろうが」
本日の議題、ゲームにムービーは必要か?
結果、過度なムービーは要らない!