ゲームで儲ける!
夕暮れに染まる教室。
机に顔を伏せてどれくらい経ったのだろう。
背中が熱いぜ・・・
けど私の心はも、いや私は!
渡辺雪「はぁ・・・」
私、渡辺雪は恋をしてます。
友部夏美「雪〜帰るよ、ってまだ寝てるのかい。」
渡辺雪「寝てないよ!ってかまだってなに!」
友部夏美「んー?だって授業終わってから寝てたじゃん。」
ね、寝てたわけじゃないし・・・
友部夏美「それともまた大知?」
渡辺雪「なー!」
なんでそーゆ時だけ鋭いんだこの子!
友部夏美「まぁアイツ顔はいいからなー惚れんのも無理ないよな!」
渡辺雪「むー、そんなんじゃないもん、そんなないもん!」
夏美の意地悪!
友部夏美「そんな事より帰るよ、暗くなって来てるし、ほーら速く!」
無理矢理机から剥がされる私は、なんかお菓子に付いてるシールみたいに簡単に剥がれた。
友部夏美「ちょ、雪ちゃんと歩いて!」
渡辺雪「そんな事言ったって・・・」
完全に末期だなこりゃ・・・そーだ!
友部夏美「あ!あそこに大地がー!」
渡辺雪「ひゅぅ!だいひきゅん!」
大地くんが!大地くんがいるのほぉぉ!
茨城優子「雪・・・あんたなんて声だしてるの・・・」
な!優子!
渡辺雪「ちょっと!ただの優子じゃない!」
茨城優子「ただの優子ってなんだ、ただのって」
友部夏美「てへ!間違えてただの優子でした!」
茨城優子「だからただの優子ってなんだよ・・・」
もー!間違えるわけないじゃん!
美野原大地「よぉー、お前ら今日も元気だな!でも今日はもう帰って明日に回せよー。」
友部夏美「あ、大地せんせーさよーなら!」
美野原大地「おう、友部夏美今日も元気だな!」
茨城優子「美野原先生、さようならです。」
美野原大地「うん、茨城優子はいつも丁寧だな!」
渡辺雪「あ、だだだ、大地しぇんせい!」
友部夏美「噛んだな」
茨城優子「はい、噛みましたね」
美野原大地「ん?おぉ渡辺雪!また明日な!」
友部夏美「お?大地から話しかけたぞ。」
茨城優子「どうでますかね・・・」
渡辺雪「・・・」
美野原大地「ん?どうした渡辺雪?」
渡辺雪「へ?あの・・・その」
美野原大地「ん?」
渡辺雪「なまあねらぬえこに」き/gnb」
美野原大地「ねひえねくねてねjdwg&yea」
・
・・
・・・
渡辺雪「うわ!またバグったよ夏美!優子!」
先程のシーンはどうやらパソコン内の物だったらしい。
友部夏美「あちゃー、やっぱ優子のプログラムじゃーダメか!」
茨城優子「夏美の絵が重いんじゃない?」
渡辺雪「もー喧嘩するなー」
ここはとある学校のPcルーム、この3人は只今部活の真っ最中である。
渡辺雪「うぅ・・・部費がもらえないからMEGA部活動の一環で一儲けできるかと思ったのに・・・」
友部夏美「まさかプロローグすら出来ないとは・・・」
茨城優子「あ、パソコン内の雪が大地先生殴った。」
どんなプログラム!
渡辺雪「やっぱイキナリゲーム作りは無理だったか。」
茨城優子「そうですね・・・やはり部室にある本とかグッズを売りますか。」
友部夏美「ダメだダメだ!あのフィギュアとか漫画は先人達の宝だ!私達が守らないと!」
渡辺雪「そうです!あれは宝なんですから!」
茨城優子「自分達が作ったやつはいいのか。」
あーだこーだ言ってる間に下校のチャイムが鳴った。