2 , 不良くんと出会いました
........入学式の感想だが、ひじょーに非常に期待外れであった。
校長は、なんか体調不良で休んでて、代わりに理事長が出てきたんだけど、その理事長が渋い系のイケメンさんで、イケボさんだった。イケメンさんはお呼びじゃないのに。あの、クッソつまらないおじさん声じゃないと意味ないのにっ!!
生徒会長は、これまた不在で、代わりに副会長出てきたよ。まぁ、いっか。って思ってたら、キャラが担任(仮)と丸かぶりしてたよ! ....いや、でもあれは、爽やか+腹黒系っぽかったな。つーか、この学校、顔面偏差値高すぎじゃなかろうか。
そして、今度こそっと思っていた新入生代表は、なんとうちのクラスの女子でした。ちゃんと話聞いてればよかった....。それになんか全然緊張してなかったし。世間話でもするかのように、さらっと始まってさらっと終わった。
クッ、せっかく隠れてメモ帳装備してきたとゆうのに.....!
++++++
さて、話は変わるがこれからお昼である。
そして、私は今、屋上へと向かっている。
なんとこの学校、屋上が開放されているらしい。すごいよ! 夢にまでみた屋上で弁当だよ! ボッチのままだけどな! 余計友達できなくなるけど、私はそこで食べるのだ!
私は、半泣きになりながら、屋上のドアをゆっくりと開けた。
「たのもー」
ガチャリとドアが開いた。
「くっ、クソッ、やめっ」
「お前等、もっとやれよ~」
私は、静かにドアを閉めた。
私は今、何を見てしまったのかな?
不良がホモの不良たちに襲われそうになってるところなんてミテナイヨ! うん、ただたむろっているだけ、普通の男子達が。
私は自分に言い訳をして、扉に背を.......
向けるわけないだろ!!
ガチャッ
私はもう一度静かに扉を開けて、そろりそろりと屋上に出て、ちょっと離れてるけ不良達が見えるところに静かに座った。そして、静かに弁当を食べ始める。不良達を凝視しながら。
何これ.....。役作りの参考になる奴ばかりではないか!! それに、あっちはこちらに気づいていないようだし。ふふっ、思う存分人間観察させてもらうぞ!!
........しっかし、1対5は、卑怯じゃないか?
弁当を食べ終わった頃、1の方の不良が捕まった。けっこう1人にしては、戦えていた方だとは思うが、やはり多勢に無勢か。そして捕まった不良だが、たった今、私の存在に気がついたようだ。逆によく気がつかなかった、今まで。
奴はこっちを見て、いつから此処にっと言う視線を向けてきたが、服が脱がされ始めて、その余裕が無くなったのか必死に暴れ始めた。
仕方ない。そろそろホモの不良どものセリフがパターン化してきたところだ。
私は、食べ終わった弁当を綺麗に包み、横に置くと、すくっと立ち上がた。
フッ、私には、公立中学の時の空手部エースな友人に教わった必殺技がある。けっこう、厳しくしごかれたんだ...。
っと、ホモ不良どももこちらに気がついたようだ。
「なんだお前、いつからいっ」
ドガッ
空手部エースな友人に教えてもらった技、それは、男の急所を的確に、尚且つ一撃でやるという究極の技。あ、空手関係ないじゃんっていうツッコミはなしね。
そして私は、残る四人の急所も的確に仕留めた。
そして、起き上がれないことを一度確認してから、わたしはホモ不良の中の一人の胸ぐらをグイッと掴んだ。
「ねぇお前等、私の役作りの餌食になってよ」
と、私は満面の笑みで言って見せた。
「は、な、何なんだ、お前」
「じゃあ、最初の質問は何にしよっかな~」
「は、話聞けよ」
「こ、こいつとち狂ってやがる」
「えーじゃあ、君達は何でホモになってしまったの?」
「「う、うわ」」
ホモ不良どもがにげようとする。私は、笑顔でそいつらを捕まえた。
「私から言う、全ての質問に答えるまでは、帰さねぇーよ?」
「「「「「ギィヤーーーー」」」」」
読んで下さり本当有り難うございますm(_ _)m