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あの子は存在しているのか。

作者: はるか

短編小説です。

あの子は存在しているのか。

あなたがとても忘れられない。


夜、寝てる時に

夢を見ていた。時は中学1年生。


舞台は中学校だった。教室であなたと私がいて。2人きりの昼休みの教室。


私はあなたと楽しくおしゃべりをしていた。笑顔が溢れ出る。あなたも笑顔が溢れ出る。


あなたは、今まで出会ったことなかった。あなたの雰囲気、今でも覚えている。まるで、私を優しさで包みこんでくれるような、温かいオーラ。とても素敵で優しくて、安心できて⋯⋯


すると、チャイムが鳴った。次は移動教室だ。でも私は消しゴムを忘れてしまった。そしたら何も言わなくたってあなたは優しく、「貸してあげようか??」と言ってくれた。


嬉しかったよ。その一言。


あなたといてわかった。この私を包みこんでくれるような雰囲気。まるで温かくて安心感があり、2人だけの安心できる空気感。


直感で私は、「この人、運命の人だ」と確信した。なぜだかわからない。そんな経験ないけども。安心できる空気感なのか。あんなの初めて。なぜだかよく分からないけど、、私はなんとなく確信したよ。


⋯⋯ピピッ(目覚ましがなる音)

私「ん?」


なんだ、夢だったのか。未だにあの子の雰囲気が残っている。そして、「運命の人だ」とどこかで確信したのが忘れられなくて、、ずっと頭に残っていた。


でも当時、私は好きな人がいた。それは、夢とは別の人。だから、そこまで気にならなかったけど。


あれからしばらくの時が経ち、中2の5月。私は学校に馴染めずに、不登校になってしまった。


孤独な毎日。人に会いたくても、怖くて⋯なんだか疲れちゃって会えない。


町中で楽しそうにしている人たちをみると、無意識に涙が出てしまいそうになる。過去の楽しい経験を思い出したら虚しくなってしまう。それくらい、孤独な日々だった。


でも、とある日。また夢を見た。今度は私の部屋だ。あれ?あの時の雰囲気の人⋯?


でも、夢を見てる私は気づいていない。ただ横になりあって、お話をしていた。あの頃よりも、さらに仲良くなっていて。


私の寝顔見てなぜか笑われたり⋯意味深な夢だった。でもなんだろう。この安心感は。すべての不安を優しさで溶かしてしまうような。そんな甘くて優しい、安心感のある空気感は。ただただ安心してそばにいた。隣にいただけだ。


⋯⋯目が覚めた。


私「あれ?この雰囲気って⋯⋯」


私は約1年前に夢のことを思い出した。そう。


この人、運命の人だと確信した人。


私「もしかして、同じ人かも!?」


あの優しく包みこんでくれるような、安心感のある雰囲気や空気感。間違いない。


私は、あの子の雰囲気がその日はずっと残っていた。孤独をなぜか紛らわせてくれて、不安なことを思い出してもなぜか怖くなくなる。優しく包みこんでくれるような。。


私は孤独だったから、その人に会いたいと思ってスーパーや散歩へ行くとき。遠出する時。いつかあの子と出会えないかなと何気にキョロキョロ見回っている。でも、出会えるわけがなかった。これは夢の人なのだ。。ただ夢の人なのに。


でも、あそこまで直感的に初めて夢の中で運命の人だと思ったのは人生でない。何より、同じ雰囲気の人が1年ぶりに出てきてるから。


忘れられない。今のこの孤独な冷めきった心に、必要なのはあなたの温かい光なのに。あなたの、安心感のあるような優しく包みこんでくれるものなのに。


そしてまたまたとある日。有名な有名人の名言が流れてきた。でも、その方は亡くなっている。でも、なんとなく不思議と怖くなかった。


それを見てたら、なぜかあの子の雰囲気が出てきた。何故だろう。この人だけだ。前はむしろそんなことなかったのに。


あの子の雰囲気は忘れていた。夢に出てきたからと言って、ずっと残るわけじゃない。言葉には表せれるけど。思い出せない。


けど、その時だけなぜか温かい雰囲気が残る。


結局何だったのだろうか。あの有名人が、私を励ますために運命の人だと夢の中で、来てくれたのだろうか?なら、もう現実では会えない。


本当は会いたかったけど、、この孤独な心に欲しいのはあの子の存在なのに。


結局なんだったのだろうか。全ては謎に包まれている。恐らく、夢で実在しないのかもしれない。でも今私は、あなたのような温かくて優しい光を求めている。この孤独な心に。



「あの子は存在しているのか。」


End

読んでくださりありがとうございます。

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