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あがる気配まるでない雨

作者: 清水漱平

どちらかといえば雨はキライだと思っていたけれど、なにげなく振り返る悲しい思い出が『そんなにすてたもんじゃなかっただろう?』と能天気に言ってくる。すると雨も好きになる。

なにかの合図かと思ったよ

タイミングよく聞こえたから

そんなわけないのに

勝手に結びつけた


いつかは

いつかは

いつかは

きっと

いつかの

いつかの

いつかの迷いなのかもしれない


あがる気配まるでない雨

あがる気配まるでない雨

あがる気配まるでない雨

どうしろっていうのさ

どうしろっていうのさ

どうしろっていうかさ

好きにしたら

好きにしたら

好きなように生きてみたら

そんな声が聞こえた気がした


ききわけのいい子供

親の顔色うかがい

どっちよりかと訊かれたら

優等生よりかも

それでもダメなものはダメです

思いきり拒んだ命令


あがる気配まるでない雨

あがる気配まるでない雨

あがる気配まるでない雨

飛び出した

バカさ

あがる気配まるでない雨

あがる気配まるでない雨

あがる気配まるでない雨

迷惑かけるだけと知りながら

きみの家の前に立ち尽くす


巻き込んで終わる

ワルモノにされる

それでもいいよと

天使顔

そんなわけあるもんか


やらなきゃやられる世界の掟

たとえ毎日に過不足なくても

すべてが戦いでした


うまく説明できなくて

びしょ濡れのわけを黙り

きみを困らせただけ

きみを困らせただけ

なのに紅茶とびきり素敵な香りでした


ガラス窓したたる

向こう側こちらにも

あがる気配まるでない雨

あがる気配まるでない雨

あがる気配まるでない雨

うそみたいなリアル

あがる気配まるでない雨













つらくてしかたのなかったことが、いまでは励ましてくれている。勝手なもんさ、勝手だけどさ、でもな。いいんじゃないかのかな、って最近ちょっと感じてる。

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