表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/12

従魔登録と4人の成長

ーー ギルドにて ーー



「お帰りなさい・・ませ・!その・・魔物はひょっとして・・フェンリルの子供ですか?」

受付嬢が帰ってきた私たちを迎えて挨拶をしながら私の横にいるアナータを見つけて、震えながらそうきいた。

「はい、フェンリルのアナータです。従魔契約したので手続きをお願いします。」

と言うと

「従魔!え、はい、直ぐに!」

慌てながらも手続きをし始めた頃。その様子を見ていた初顔の冒険者パーティーが割り込んできた。

「そいつは小娘には荷が重い、そのフェンリルはBランクの俺らが世話してやろう。おい受付、俺らの従魔として登録しろ!」

と無理難題を言い始めた。

これを聞いていた周りの冒険者が

「おい聞いたか、アイツら彼女に言いたい放題な事を言い出したぜ、これからどんなことが起こるか賭けないか?」

と言う者に

「賭けになるかよ。Bランク程度なら100人いたとしても歯が立たないはずだ。」

と言うような話を小耳に挟んだ男の仲間が、顔色を変えながら私を見直した。

「成人したばかりの年齢、この辺では珍しい黒目黒髪・・・まさか・!あの女がSS級のメグミなのか?」

「おいゴンザレス、そいつはまずいぞ。出るぞ!」

と声をかけた仲間の言葉を

「バカ言うな、こんな上手い話捨てられるか。おい早くしろ」

と言ったところで私は、その男を重力魔法で床に縫い付けてから

「貴方たち誰に物言っているか分かっているんでしょうね?今までもこんな事してきたんでしょうね、今日は初心に戻って訓練しなおしましょうかね。」

と言いながら5人全員を結界で拘束すると、裏の訓練場に引きずって行った。


「うううー。息ができない。どうにかしろ。」

最初に重力魔法に縫い付けられた男はいまだに状況が分かっていないようだ。私はさらに重力を追加する


「グッ!・・ゲゲゲ!」

気を失った男を結界ごと高さ10mほど打ち上げると重力を解除した。

「グエッ!」

衝撃で息を吹き返した男が、ふらつきながら私を見つけると

「お前がしたのか?生かしておかねえぞ」

とソードを抜いた。

その瞬間、男のソードがそれを持つ腕の肘から先ごと地面に落ちた。

「!!クーッ。イテー!」

転げ回る男、それを足て押さえてから私は言う

「剣を抜いた以上、生きてここから帰れると思わないことね。しかも直ぐには殺しはしないわ。」

と言うと左右の耳を切り飛ばした。

「ウワーッ!」両耳を抑えようとするが片手がないためそれもできない。

涙目で私を見ながら

「お前はなんだんだ?こんな事して無事で済むと思っているのか?」

と叫んだが、誰もそれにつ以上するものはいない、皆私がS級の冒険者だと気付いたのだ。

冒険者には不文律がある、それは

・上位ランク者特にA以上には逆らわない。

・2ランク上のものには逆らわない。

・Sランク者は、国家以上の強さがる。

・ギルドはSランク者には、逆らわない。

と言うのもで、この国ではSランク以上は、部長と私の2名だけ。

誰も私には手を出してはいけないのだ。


よって、SS級の私の従魔を横取りしようとしたこの男とその仲間は、ここで殺されても誰も何も言わない、いや冒険者で居られないのだ。

次第に自分のした事が分かり始めた男は、苦しみながらもいきるみちを探す。

「お前がS級の冒険者かどうか知らんが、俺はSSS級のクレナイの仲間だぜ、お前の命もこれまでだな。それが嫌なら黙ってやるから俺の怪我を治せや!」

と言ったところで

「僕は貴方のような穢わらしい心根の冒険者を知らないな。」

と言う声が聞こえてきた、私が

「くれない部長、ただいま帰りました。」

と挨拶すると部長は

「あ、あ・・違うんだ・・俺は・・」

とここまで言ったところで、男は姿を消した。

その後仲間の男らも次々にきえて行った。

「部長何処にやったんですか?」

「見たくもないから森に捨てたのさ。」

と答える部長。


そのやり取りを見ていたギルドの中の冒険者は、咳払い一つ出来ずに息を殺していた。

その後私たちが去った後、ギルド内では

「俺、もう死んだと思っていた。見た目じゃ強さがわからないと聞いたが・・・あの威圧、お前ら絶対にあの仲間に絡むなよ!おりゃまだ死にたくねえからな。」

と言うのを仲間やそばの男らが、首を激しく振っていた。


次の日私と4人は改めてギルドに向かった。

オークの買取と殲滅の報告のためだ。

「流石だ、オーク150頭余りの討伐確認した。コイツはオークジェネラルだな。」

と言いながらギルマスが確認して、依頼達成と報奨金と買取金合わせて金貨100枚を差し出した。

「金貨だ!こんな量初めて見た。」

ミケが思わず声を出して驚いた。

「これが貴方たちの取り分ね。」

と言いながら私は、金貨50枚から装備や準備にかかったお金を引いた金貨40枚を渡した。

「こんないいいの?私たちが倒したオークは30位だよ。」

と言うミケに

「私も依頼で受けたんだし、成功報酬だからこれでいいのよ。でも自分の力を過信しないでね。」

と言いながらギルドを後にした。



ーー 孤児院の子供のそれから ーー



部長の課題をなんとかクリアーした私は、元孤児院の子供のことが気になっていた。

施設は完成して元シスターが、シスターの格好で子供たちの面倒を見ている。

教会の孤児院は建物が老朽化していた事もあって、すでに取り壊されている。

教会にはシスターが1名と神父が1名それに雑務をこなす下働きが1名いるのみだ。

神父は代替わりしており、新しい若い神父が来ている。

前の神父はと言うと部長から受けた寄付を使い中央の教会に移動になったようだ。


王都には3つほど教会があり、中央の貴族街に中央教会がある。

中央教会は国王も訪れる教会であり、かなりの数の教会関係者がいるそうだ。

教会の頂点に立つのは皇教という名のトップであるが、この王国には居なく聖皇国と言う宗教国家に居るそうだ。


ただし各王国に派遣されている司祭の中には、神からの天啓や災害に前触れを知り得る聖女のような立場の人物が居るそうだ。

確かに神様が存在して、私にも声を掛けるくらいだからと納得していた私。

しかし私のことを知っているシスター達はそうではないようだ、私の事を創造神の使徒と思っている節がある。


子供らも毎日元気に職業訓練や内職に新たな仕事にと精力的に頑張っているが、毎日の美味しい食事とフカフカの布団と3日ごとに入るお風呂が最高だと言っている。

最近は肉付きもよく、以前の子供らを知っている人でも気付かないほど健康的で知的になっている。

夜は文字や計算それに将来必要と思われる分野に勉強をさせているため、そこら辺の貴族の子供より知的な感じがするのだ。


施設で作られる品物で評判がいいのは、

・子供服

・子供用の玩具

・ボードゲーム

・冒険者が使う小物類

が評判だ。

洋服については、この世界では既製品がないためあつらえるか中古というのが主なのだが、子供は直ぐに大きくなるため、生活に余裕がない家では子供一人一人用の服など買い与えない。

そこに安価で規格がS.M.Lではないが、大まかなサイズで作られ売られている施設の子供服は、使わなくなったら買取も行っており評判がいい、特にファスナーやゴムの導入は画期的だったようだ。


お金がかなり入り始めて、売れ筋の商品のノウハウや素材を横取りしようと考える者達も、居ることはいたが資金を出している者がS級の冒険者と知ると姿を消して行った。

偶にそれでも強引に奪おうとしたものがいたが、例外なく姿を消すことになる。

その為さらに安全が確保されている感じがする。


しかしどこにでも馬鹿がいるもの、落ちぶれた貴族の2・3の家が無理やり権利を自分に付け替えようとして、部長の逆鱗に触れたようで王都入り口に磔にされていた。

これには、王国も黙っていられなかったようで

[王国唯一のSSS級冒険者クレナイ名誉貴族に手を出すことは、今後一切認めない。これを破り不法な行為を行った貴族は、その家名を没収するものとする。]

と言う御触れを出したほどだ。

王国の中・下級貴族よりS級の冒険者の方が偉いようだ。


施設に名前が掲げられた、その後ろ盾がはっきりる分かるようにという配慮で

【クレナイ&メグミ商会】

と言う名前でどういう訳か私の名前まで入っていた。

その後商会名は、K&M商会と呼ばれるようになっていく。


商会の商品の中には、貴族御用達の商品もいくつかある。

・高級ボードゲーム

・高級子供服

・ドレス

・宝飾品

である、地球産の生地を使った服やドレスはとても人気があり、デザインも地球の型紙を使う為とても着心地の良く値段の手頃なものが数多くできるのだ。

その為、パーティーに数多く出席しなければならない中・高位貴族などの娘や息子などが良いお得意様になっている。

ボードゲームは、娯楽が少ないこの世界では爆発的に流行り、国王までもが虜になっており当然他の貴族も求める事となる。


【K &M】のロゴのある商品を身につけるまたは、持っているということがこの王国では一つのステータスになり始めていた。


これでこの子供達も将来は安泰かなと思っていました。でも手に職をつける子供達だけではありません。

「僕も冒険者になる。」

「私もお姉ちゃんのようなS級の冒険者になりたい。」

という子供達もある程度いて、「自分らで勝手にしなさい」とは言えないために今はこの冒険者希望の子供、7人を連れて冒険者のイロハを指導中です。

当然私だけでは手が足りないので部長にも手助けを言ったのですが・・「自分で考えなさい」と断れました。

そこで私はあの4人の獣人冒険者に依頼を出して、手伝わせることにしたのです。

我ながらいいアイデアと思っています。


孤児の子の中には当然人族だけではなく獣人などの子供もいます。

4人はとても気持ち良く依頼を受けてくれて、週に3日程度街の中の依頼や郊外の薬草採取などの依頼を受けては、子供達とノウハウを教えつつ指導しています。

子供達も疲れるのか夜はぐっすり寝ており連日の依頼は無理のようです。

残りの日には私が4人を森に連れて行って、魔物討伐の手助けをしています。

おかげで4人のランクも実力も鰻登りで上がり、今ではC級上位でもう直ぐB級の昇格テストを受けると言っていた。

冒険者にとってB級は一つの夢のランクである、C級でベテランB級は上位冒険者で貴族の依頼などを受けたりする数少ない成功者なのだ。


4人とも潜在能力が高かったのと素直で努力家であった事が最大の幸運であろう。

今ならオーガやミノタウルスであっても倒し切れるほどの実力がある。

ミノタウルスは、森でもダンジョンでもかなりの高位の魔物で、これを倒し切ることはどこに行っても食べていけるレベルと言える。

最後に私は、4人にワイバーンの討伐を課題とした。

ワイバーンは、竜種の中では下位の魔物であるが人からすればかなり手強い魔物。

これを4人で倒すことができれば、その討伐証明だけでも個人でB級の認定を受けれるだろう。


私はそれに更に課題を積み上げて1人一殺を命じた。

「1人でワイバーンを倒すのですか?それは・・無理では・・。」

弱気になるミケに

「貴方達の実力なら工夫と戦い方で十分可能と思うの。どう挑戦しない?」

と発破をかけると

「「分かりました。やってみます。」」

と答えてくれた、そこで私は1人ずつにその得意な戦い方の底上げを行うと最近できるようになった、他人のステータスをいじれるスキルを使い4人のスキルポイントを使いステータスと能力を上げてみた。


「メグミ師匠、最近体の調子がものすごく良くなってきました。魔法や武器使いが上手くなり2段階ほど実力が上がった気がするんです。」

とコンが代表して言ってきたので、それぞれのステータスをいじったことは内緒で、上がった能力やスキルを教えたら

「流石だメグミ師匠、そこまで詳しくステータスが見れるのと、鍛錬ができるのですね。」

と喜んでくれていた。


ーー 卒業試験、ワイバーン討伐 ーー



森の更に奥の岩場にワイバーンの巣がある。

朝方巣を飛び立ち獲物を狩って巣に戻ることを繰り返すワイバーン、時々集団での狩もするため人からするととても厄介で手強い魔物になる。

飛び立ったワイバーンを私が結界で確保してそれぞれが待つ場所に転移して運ぶ、ワイバーンは怒りの目をそれぞれの冒険者に向けて飛び掛かるのだ。


ミケは、身体強化と素早さが人としてほぼトップと言える領域に達しており、地面に降りてきたワイバーンなら問題なく討伐できる。

双剣のシロは、身体強化と素早さがミケには及ばないもののかなりのもので、剣術が聖剣並みのレベルに達している。その為ワイバーンと言えその剣が届く範囲であれば強敵といえない。

後衛の耳は弓矢使いだが、私が鍛治スキルで鍛えた魔剣ならぬ魔弓を使い空を飛ぶワイバーンを一方的に狙い撃ちして討伐できる。

コンは、唯一の攻撃魔法雷撃をかなり高威力で使えるようになった、故にワイバーンでは歯が立たないほどだが、生来の希少の優しさで皆のお姉さん的な感じでいる。

それぞれが呆気ないほどの時間でワイバーンを討伐したので、私が「4人で巣を殲滅しなさい」というと、その日のうちに15頭ものワイバーンを倒して帰ってきたのだ。

王都のギルドに帰ると私はギルマスに4人の成長と今日の獲物を見せた。

「これなら実力はAランクに近いBランクで問題ないな。後2・3回大物を討伐してくればA級に推薦しよう。」

と言ってくれた、報酬も金貨300枚ほどになり4人で家を買うことにしたようだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ