表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/12

課題2と従魔

ーー 次の課題 地元の冒険者とパーティーを組もう ーー



三姉妹を部長の屋敷の執事やメイドに紹介した後、冒険者ギルドでことのあらましを報告し盗賊の首を提出、賞金首だったようだ。


次の日私は、部長からの新たな課題

[地元の冒険者とパーティーを組もう]

を受けて冒険者ギルドに朝から向かう。


ギルドに入るといつもと違う視線を感じる、多分部長がいないからだろう。

聞き耳を立てると

「小娘が一人きたがあれは依頼者か?それとも新米か?」

「適当に声をかけて連れ出そうぜ、バレやしなさい。」

「おいアイツは、S級の女だろ。知らん奴が絡んだら痛い目どころじゃないだろうな。」

などと私のことを知っている者から知らない不埒なものまで色々と噂しているようだ。


カウンターに並び順番を待っていると、

「姉ちゃん、1人かい?依頼を探しているならDランクの俺らが一緒に依頼を受けてやるぜ。」

いやらしい目つきの体の大きな男ら5人が後ろから声をかけてきた。」

「Dランクですか。それでは私と依頼は受けられませんね。Aランクにでも上がってからお声掛けください。」

と答えてカウンターに向き直す。


「Aランク?お前ふざけているのか?俺らを怒らせてタダで済むと思っているのか、おい!」

と言いながら1人の男が私の肩を掴もうと手を伸ばしてきたので、私はその手を手刀で叩き折った。

「痛い!コイツにやられた、おい外に連れて行け!」

腕を折られた男が仲間に声をかけ、仲間が一斉に私に近づく。

次の瞬間、男らが吹き飛ばされる。

無属性魔力の放出のみで男らが飛ばされたのだ、さらに向き直ると男らに威圧を放つ。

「!!!・・・たす・け・・てく・れ。」

やっとの思いで声を出す男ら、そこにギルマスが姿を現す。

「お前ら何を揉め事を起こしているんだ。冒険者証を剥奪するぞ!」

と男らを怒鳴るギルマスに

「・・ギルマス・・俺らが何にも・・してないの・に、この女が・・突然攻撃して・きたんだ。」

と震える声で訴える、それを聞いたギルマスが

「お前らこの方を知らんのか?SS級の冒険者だぞ、殺されないだけマシだ。今から聞くが嘘を言えばギルド証抹消だいいか?お前らが先に問題を起こしたんだろ?どうだ違うか?他のものに聞くから嘘は通じんぞ。」

と言われた男らは下を向いたまま

「勘弁してくれ。」

と言うのがやっとだった。


ギルマスが私に向かい

「君らはここに並ばず専用の部屋で依頼を受けてもらった方が助かるんだがな。」

と言いながら部屋に戻って行った。

『専用の部屋があるんだ』その時初めて知った。


男らが這うように外に逃げるとちょうど私の順番が来ていた。

「あのう・・ご用件はなんでしょうか?」

受付嬢が恐る恐る声をかける。

「あ、用はパーティーを組んで依頼を受けたいの、適当なパーティーと依頼を斡旋してくれない?あ、でもさっきみたいなのは願い下げよ。殺すかもしれないから。」

と言うと

「あはははは・・分かりました。ランクはどのくらいのパーティーを?」

「ランクは低くていいわ。仕事に困ってるまたは慣れていないでもいいわ。」

と答えるとしばらく考えていた受付嬢が

「少しお持ちください、もう直ぐそのパーティーが来ると思います。来たらお知らせしますので特別室部お待ちください。」

と専用の部屋に案内してくれた。


この部屋は単独でBランクかパーティーでAランク以上の冒険者が使うことができる部屋のようだ。

美味しいお茶をもらいながら待つこと30分ほど。ノック音の後

「お待たせしました。みんなこちらに入って・・・紹介しますね。獣人女性のパーティー「猫のシッポ」の皆さんです。こちらに来たのも冒険者になったのもまだ日が浅く、良い依頼を受けることができないのです。できれば彼女らに同行して依頼を達成して欲しいのですが?」

「ええいいわ、でも彼女らのランクはどのくらいで、どの程度の依頼を受けるの?」

と言う私に案内した受付嬢は

「ランクはEランクですが実力的には、Dの上というところでしょうか。依頼は討伐系です、ここから馬車で3日ほどの森の中のオークの討伐をお願いします。目撃情報が多く集落を作っている可能性もあります。」

という説明で改めて獣人4人の女性パーティーと自己紹介を行なった。


「私は猫獣人のミケでパーティーのリーダーです。私の横から犬獣人のシロ、ウサギ獣人のミミ最後がキツネ獣人のコンです。よろしくお願いします。」

と頭を下げる、私は

「一応SSランクのメグミよ、貴方達と歳も変わらないはず宜しくね。」

と一人一人と握手をして挨拶した後、依頼書を確認した。

「私はいつでもいいけど、今から行く?」

「はい出来れば直ぐにでもお願いします。今日の宿代にも困っているので。」

と恥ずかしそうにいうミケに頷いた私は4人を連れてギルドを出た。


街に向かい食料を調達する、キャンプ道具はまだ入れたままなので問題ないので、食料と彼女らの装備や武器でも新調してから向かおうと考えた。

次々に買い物を済ませ、武器屋で4人の装備を買い直しそれぞれの特製の武器を買い込む。

「こんな位にしてもらっていいんですか?私たちお金も実力もないのでお借りしたお金はなかなかお返しできませんが。」

というミケに

「貸したつもりはないわ。私に都合でパーティーを組むのだもの最低限の準備は私がするわ。」

と言いながら門を出て4人に集まってもらうと、転移魔法であの森の外周に移動する。


「え!・・ここは・・森!魔の森ですか?」

驚きの声を上げたのは、キツネ獣人のコンだ。直ぐにここが魔の森だと気づいたのだ、何かスキルがあるのね。

「ええそうなの!王都から馬車で3日はかかると聞いたのに・・・さっきのまさか転移魔法?」

ミケが移動に気づき魔法の種類を予想して尋ねる。

「そうよ転移魔法。ここには数日前に来たから簡単に転移できたのよ。さあ問題のオークを探しましょう。」

と言いながら4人に先に歩かせて私は後ろから様子を見ていた。


4人は、前衛がミケとシロ、後衛がコンとミミのようでミケがガントレットと短剣、シロが双剣、ミミが弓でコンが杖のようだ。

前衛の2人が気配察知のスキルを後衛の2人が身体強化と遠目のスキルで警戒しているようだ。

しばらく森を進んだところで、ミケが手を上げた。止まれの合図だ。

50mほど先にオークが2頭歩いている。

他にはいないようだ、ミミが弓を引き続け様に矢を射る。

2頭のオークの頭を貫いた矢が一撃で討伐する、速やかにオークの元に近づくと私を見ながらミケが

「オークはどうしますか?解体して必要な分だけ持ち帰るか討伐証拠の牙のみを持ち帰るか?」

というので私が2体のオークをブレスレットの収納に収納すると

「収納の魔道具ですか?私たちもいつかは手に入れたいわね。」

とミケが羨ましそうにいう。


その後もオークを見つけては倒して収納を繰り返し、30頭ほど倒してところで

「今日はこの程度でやめて野営の準備をしましょう。」

と声をかけた、するとコンが

「ここは、魔の森の中なので外に移動しましょう。」

と言うのを手で制して

「この辺でいいわ、野営の準備をします。木切れを集めてきてください、二人組でね。」

と言いながら4人を枝拾いに向かわせると、周囲の気を魔法で取り除き地面を平らに慣らした私は、何時もの様に壁を作り結界を張ってテントを設置始めたのだった。

枝を拾い戻ってきた4人はその風景に驚いていたが

「これは・・魔法で・・訳わからないわ。枝はこれくらいでいいですか?」

と言うシロに

「ええいいわ、あの小屋がお風呂よ。2人ずつ入って」

「オフロ?てなんですか?」

「え!お風呂知らないの身体をお湯で洗い湯船に浸かるのよ。」

「そのお風呂ですか?貴族でもかなり高位の者でなければ持っていないと言うお風呂。」

コンが感心したように答え、

「入り方を知らないので教えてもらっていいですか?」

と恥ずかしそうに聞いてきた。

「そうね知らないのならしょうがないわね、教えるわ来て」

と言いながら4人をシステムバスの小屋に案内して、石鹸やシャンプーの使い方からシャワーの操作、湯船の浸かり方を教えた。


その後2人組でキャッキャ言いながらお風呂を楽しんだようだ。

サッパリした4人を6人用のテントに案内すると、そこでもまた驚く。

「ここは・・空間拡張の魔法ですか?しかも屋敷の中みたいな・・もう何がっても驚かないと思っていたのに。」

ミケががくりと首を下げて俯く。


リビングと寝室に分けられたテントに中を案内して、外に出た後集めてもらった枝に火をつけて焚き火を始める。

今日はBBQを愛用と思う、オークが美味しいと聞いていたからだ。

2体のオークを取り出すと解体を頼み私はタレや野菜の準備を始める。

網を置いて串に刺したオーク肉や野菜を焼き始めながらタレにつけたりする。

タレが焼けてきて絵も言われぬいい香りが周囲にただ用意始める。

「この匂いに魔物が寄ってきませんか?」

シロが聞いてきたので

「結界と常時クリーンの付与魔法がかかっているから匂いや音は気にしなくて大丈夫よ。」

と答える私。


その夜は4人の成り立ちから将来の夢を聞きながら楽しく過ぎて行った。




ーー イレギュラーは何処にでもある ーー



本当は夜の見張りの必要はないのだが、経験をするために2人、1人、2人の順番で野営場のすぐ脇に見張り用の簡易結界を張った。

これは周囲の気配がよくわかる感じで、こちらの気配も少しは漏れる仕様だ。

前衛後衛が組3時間ずつの見張りをする、危なくなったら野営地の結界に避難すればいい。


皆んな私の張った結界の強さを実感したのか、

「こんな安全な見張りはないわね。」

と言いながら見張りに着き始めた。

私は一応危険察知のパッシブスキルを発動して1人2人用のテントに入る。


最初の見張りは、20時から23時までミケとコンで

「魔物が来たら倒しておくね。」

などと余裕を見せていた。


コボルトが2度ほど現れたらしく、1頭仕留めていた。

私は23時から02時までの見張り役だ。


丁度交代時間が来る頃にそのイレギュラーは現れた。

「何か来たわね!・・・この魔力は・・フェンリル?」

どうやら竜種とでも争ったのか、傷ついたフェンリルが一頭こちらに向かってきているようだ。

何故怪我をしているのがわかったかと言うと、足音がおかしいのだ。

10分ほどすると野営地のすぐ脇まで来たフェンリルが、一哭し存在を誇示する。

「私を呼んでいるのか?」

フェンリルの声に叩き起こされた4人が、緊張の目で私の方を見ているのが分かった。

私は手でその場に残るよう指示して、見張り場からフェンリルの元に歩いて向かう。


私が現れたことを確認したフェンリルが念話を使い

「遠き旅人よ、我の頼みを聞いてくれ。呪いにかかった竜が森で暴れている、どうか退治してくれぬだろうか。」

と願ってきたのだ。

「いいよ。その前に貴方の怪我を治そう、その後案内を頼むわ。」

と言うと私は

「パーフェクトヒール」

を発動する。


「・・これは!助かった、それでは我が背に乗るが良い。」

と念話を送ったフェンリルが腰を落とす、その腰に這い上り跨るように乗るとフェンリルは、風のように走り出した。


30分ほど走ったであろうか、森の木々が折れ吹き飛ばされて出来た広場に中央に、ドス黒い魔力を撒き散らす地竜一頭居た。

「あれが呪われた竜ね。」

「そうだ、何かを食ったようで突然おかしくなった。もう助けられぬ、楽にしてやってくれ。」

と答えたフェンリルから降りた私は、

「身体強化MAX、物理・魔法耐性MAX、身体異常無効、解呪発動MAX、結界魔法発動強度MAX、

重力魔法100倍発動、次元切断魔法発動」

次々に魔法を発動しながら地竜の動きを抑えて攻撃を加えながら呪いを解呪してゆく、出来れば最後はまともな状態で倒したいから。

地竜は始めこそ抵抗しようとしたが、重力魔法で押さえつけられた上次元ごと切断する斬撃に抵抗する事もできず、更には解呪の効果か目の色が真っ赤に濁った色からブルーの澄んだ色に変わっていた。

「めいわくをかけたようだ、世話になった皆。遠き旅人か・・最後に良き出会いがあったな。」

と念話を飛ばすと静かにその命を終えた。


「遠き旅人よ世話になった。ただこの地竜の亡骸はこの森に返したい。その代わり我が子を其方の使い魔として差し出そう。」

とフェンリルが言うと子犬のような真っ白さの中に透き通るような青さががある毛並みの犬?が近づいてきた

「これがフェンリルの子供、分かったわ宜しくね私はメグミよ貴方の名は?」

「名はまだない、付けてくれれば良い。」

と親フェンリルが念話を飛ばすと子供のフェンリルが「ワン」と吠えた。

「うん・・、貴方の名は・・。」

子供のフェンリルを抱き上げて私は、澄んだ水を思い浮かべて

「アナーヒターから名をもらって、アナータにするわ。」

と言いながら子供のフェンリルに頬擦りした、するとその瞬間フェンリルと私の間に何かが繋がった気がした。


「ありがとう、私はアナータ、メグミの使い魔よ。」

と頭に響いた

「まあ!貴方も念話が使えるのね。宜しくね。」

と挨拶をしあった。


その後、私はアナータを連れて野営地の戻ると4人にアナータを紹介した。

すると4人は地面に頭を擦り付けんばかりに頭を下げて

「フェンリル様、お会いできて光栄です。我らのことを手足と思いつお使いください。」

と言い出したのだ。

どうも獣人とは、フェンリルに対して特別な信仰があるようだ。


その後3日ほどかけてオークとその集落を殲滅した私たちは、ギルドに転移するとアナータを従魔登録したのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ