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人、仮面、そしてその先に

作者: 翔希

僕の短い人生の中で、

たった一つ、

確実に言える真実をつかんだ。

人は仮面をかぶっているものである。

誰もがそう。

本性を持ちながらも、

仮面によって、

自分を作り出している。

理由は人それぞれだ。

自分にかかる期待を裏切らないために。

初めにできたイメージを壊さないために。

周りの雰囲気に合わせるために。

人を騙す悪を行うために。

人を救う善を行うために。

理由は人それぞれ。

仮面は誰もが被っている。

もしかしたら、

自分からその仮面をかぶることを決めた人もいるかもしれない。

もしかしたら、

気づいたら仮面をかぶることになっていた人もいるかもしれない。

もしかしたら、

未だに仮面をかぶっていることに気づいていない人もいるかもしれない。

それでも人は、

仮面をかぶり続ける。

それが人の社会。

仮面をかぶることは、

良いことではないのかもしれない。

でも、

悪いことでもないのかもしれない。

仮面をかぶり続けるのは、

疲れることだ。

それは本当の自分ではないから、

本当の自分も大切にしなきゃいけない。

仮面をかぶって、

自分を偽って、

自分を隠して、

死に物狂いで生きている。

疲れる。

もうやめてしまいたくなる。

でも、

仮面がなければ、

人は生きていけない。

仮面がなくなった瞬間、

社会は崩壊するだろう。

人は弱い存在だから。

その、人が生み出す社会は、

もっと繊細で、

もっと脆弱なんだろう。

だから簡単に崩れていく。

仮面をかぶらずに、

本心だけで生きていたら、

人は人を傷つけることしかできなくなる気がするんだ。

学校に通っていると気づくことがある。

学校は社会の縮図だって。

光もあれば闇もある。

人間は不器用だ。

仮面をかぶりつつも、上手く使えない時がある。

だから光も闇を強く表れるんだろう。

子供はもっと不器用だ。

仮面をより使いこなせない不器用な子供だから、

光はより明るくなり、

闇はより暗くなるんだろう。

子供の社会は、

より崩れやすくなるんだろう。

でも、

その経験が、

その歴史が、

人をより強くする。

そんな気がするんだ。

だから、

僕らは今を一生懸命に生きるんだ。

仮面と自分の本心と、

どちらとも見つめあいながら、

自分の心を、

より昇華させる――――

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