幼馴染2人目と3人目の反応と後輩ちゃんの友達の謎視線
アクセスありがとうございます。
同じ高校に通うだけでなく運悪くクラスメイトになってしまった雨宮結衣と木下一哉がいる席へ2人が部活に行く前に話し掛けてみるかと後ろ向きな気持ちの中で歩み寄る・・普通の態度で。
「久しぶりだね雨宮さん、一哉・・元気してた?」
教室にいる俺を視界に入れないよう不自然な感じで話していた2人は、とうとうこの時が来てしまったかのような気まずい表情で見上げる。
「お、おぅ・・久しぶりだな悠人。まさか戻ってくるとは思わなかったけど、最初に幼馴染に会いに来てくれても良かったんじゃないか?」
「わりぃな一哉・・初めて会ったクラスメイトを優先したかったんだ」
今朝の態度はどう見てもそんな感情は微塵も無かっただろ?とツッコミたくなるのを苦笑いで隠せたはずだ。
「なら、別に良いけどさ」
「ごめんな。えっと、雨宮さんどうしたの? なんか顔色が悪い気がするけど?」
「そ、そんなことないよ? ねぇ、一哉くん?」
「あぁ、いつもと変わらないんじゃね?」
ずっと隣りにいる一哉は、どう見ても雨宮さんの表情が悪いことに気付かない鈍感さに驚きながら話を続ける。
「そっか、俺の勘違いだったみたい・・部活は入ってるの?」
「入ってるぞ」
席にいなかった一条さんも途中から参加し、陸上部だと言うと一哉はサッカー部で雨宮さんはそのマネージャーらしい。
「そうなんだ」
「悠人は、ここのサッカー部に入るんだろ? また一緒にサッカーできるな」
「俺は、ここの学校で部活しないよ。だから、サッカー部に入らないんだ」
「はっ? 悠人、前の学校はサッカー部って聞いてたぞ?」
「前の学校はね・・中高でサッカー部だったよ」
「なんで!?」
急に雨宮さんが大きく反応したことで一哉との会話が止められ彼女に顔を向けた。
「なんでって・・いろいろあったんだよ、いろいろな?」
俺がサッカーを辞めたことを告げたことで、なんか空気が悪くなってしまったことに帰ることにする。
「とりあえず、俺は卒業まで帰宅部だから部活頑張ってなー」
手を振り自分の席へと戻りリュックを背負って、教室を出ようとしたところで雨宮さんが呼び止める。
「悠人! 本当にサッカー辞めたの?」
「あぁ、キッパリ辞めたよ! サッカーも恋愛も! な?」
恋愛というところをアピールするように雨宮さんの顔を見つめると少し涙目になっていた気がする。あの日から連絡も取らないでいる俺と、まさか恋人関係を隠したまま維持しているとでも思っているのだろうかと疑いたくなる表情で。
幼馴染3人と別れたあとは帰宅部恒例の放課後寄り道タイムとなり、通学路にある店を調べ気になる店があるか探すも見つからず1人寂しく歩く・・。
「せんぱぁ〜い!」
街の通りに響き渡るほど大きな声が聞こえまさかなと辺りを見渡すと、制服姿で手を振る咲希ちゃんが走って来た。
「咲希ちゃん、元気?」
「センパイ、センパイ! 元気ですよ〜悠人先輩。制服似合ってますよ」
「ありがとう。来年は、同じ制服だね?」
「はい! それだけを目標に頑張っていますから!」
「そっかそっか・・勉強も大事だけど、ちゃんと毎日寝ることも大事だからね?」
「もちろんです! 悠人先輩に言われたことは、全部実践していますから」
「それなら合格間違いなしだね咲希ちゃん・・ってそろそろ、あそこで待っている友達のところに戻った方が良いんじゃないかな?」
咲希ちゃんを待っているだろう友達3人が通りの店の前で待ち、こっちを伺っている姿があった。
「あはは・・そうでした、悠人先輩また会いましょうね?」
「そうだね。また元気な姿見せてな」
「はいです!!」
可愛い敬礼をして背負うリュックを左右に揺らしながら走り去る咲希ちゃんを見送っていると、その先にいる友達の1人が電柱から顔を覗かせ見ている長い黒髪の女の子の視線が気になり見ていると、どうやら最後までジッと見て警戒しているような感じだった。
「・・友達の1人に嫌われたかな?」
何もしてないのに年下の女の子に警戒されることに何か失敗したかなと考えながら結局どこにも寄らずに誰も居ない家に帰り、自分の部屋でくつろいでいると誰かが帰ってきた音が聞こえたのだった・・・・。
評価&いいねありがとうございます。
次回は、悠人家族の出番は秒殺です。
また幼馴染と絡みます。




