林間学校初日・・深夜
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「姉さん、じつはさ・・」
「悠くん、今は何も言わなくていいわ」
「・・ありがとう、姉さん」
もう何も話さなくて良いのかなと思うぐらいに感じた俺は、素直に黙り込むことにして静かな夜の時間を過ごし星を眺めていると姉さんが聞いてくる。
「・・悠くん、あの声葉月ちゃんだよね?」
「・・うん」
「相手は木下くん?」
「・・うん」
ベンチに座っていた姉さんはスッと立ち上がる。
「2人もエネミーリスト入りね」
「・・も?」
「そうよ。結衣ちゃんも同じでしょ?」
「同じと言えば同じかな」
「・・・・悠くん。今夜のお姉ちゃんは我慢するわ。だから、もう部屋に帰って寝なさい」
「そうするよ。千華さんに手当てありがとうって伝えてて」
「伝えておくわ・・またね悠くん」
「またね、姉さん」
姉さんに見送られ先に帰る俺は先生達が見回りしている事を忘れていて、中央階段を上がっている途中で降りて来て早川先生に見つかってしまった。
「・・・・」
「上坂くん?」
「・・はい」
「こんな時間に何をしているのかなー?」
「えっと・・・・」
消灯時間を過ぎて日付けが変わった時間に出歩く俺が完全に悪いため言い訳なんてできない。
「見つかったからには、わかっているよね?」
「すいません・・」
「先生について来なさい」
「はい・・」
このまま説教コースへと導かれるんだと諦め階段を上がり4階フロアの自販機横のソファに座らされた。
「上坂くん、言い訳しないの?」
「言い訳は、ないですね先生・・」
「そう、さっきのバカップルとは違うのね」
「バカップル?」
「そうよ・・また仕事が・・もう一度聞くけど、何してたの?」
「ちょっと夜風を当たりに・・」
「それだけ?」
「はい・・」
早川先生は視線を下に落とし身体を近付けて来る。
「ふ〜ん・・この手の絆創膏は何かな? 昼間はなかったよね?」
「それは、風呂場でちょっと怪我しまして」
「どう見ても女の子が使うキャラ絆創膏だよ?」
「・・・・」
早川先生からの追及に追い込まれ逃げ場を失う俺は黙り込むしかなかった。
「・・クンクン。わたしじゃない女の香りが2人・・・・まぁいいわ。上坂くんはトイレを間違った使い方するバカップルと違うから今回は見逃してあげる。早く部屋に戻りなさい」
「えっ?」
「だから、部屋に戻りなさい」
「はい・・」
早川先生のお咎め無しで無事に部屋に戻れた俺は、バカップルがあの2人だろうと思い寝ている秀平を起こさないようゆっくりベッドに入り眠りについたのだった。
「・・悠人・・起きろって悠人」
肩を揺らされていることに目が覚めると秀平が起こしてくれたようで、憂鬱な1日が始まるんだなと同時に理解してベッドから立ち上がったのだった・・・・。
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