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狂い咲け!  作者: 義昭
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プロローグ

これは著者である私が実際に体験したこともとに記録するための作品であり、またこのような活動を今までしたことがないため読まれる際は大目に見ていただけると幸いです。

プロローグ


 時期は8月下旬、平日の昼間だというのにストレスが溜まってる大人の人が聞いたら耳がキンキンして怒鳴られてもいいような甲高い声の子供の叫び声が聞こえてくる。

「相手ロー!!!!、相手ロー!!!!」

 彼の名前はアキト、明るい兎と書いて読むのだが正直彼はこの名前を気にいってはいない。親からつけてもらったその名前を、物心ついたときは周りからはいい名前だねと言われることに少し優越を感じていたがそれも小学生まで、中学に上がり学校に行かなくなってからというもの家に引きこもってばっかの自分に合う名前ではないと自覚し最近はあまりよく思わない。

 母さん、お父さんごめんなさい。

「あ...」声のトーンがもとに戻る。

 とその時彼がさっきから熱心に叫んでいた画面が突如暗転して血を彷彿とされるような赤い何かが覆った。

 GAME OVER

「あーどんまいどんまい」

 ほんのわずか数秒の沈黙を破ったのはこうへいという男だ。彼は学生ニートのアキトとは違いちゃんと立派に働いてる社会人...らしい。

「今のは敵が強かったからしゃーないしゃーない。三人がかりでかかっても太刀打ちできないなんて絶対プロゲーマーやろ!」

 こうへいは関西出身だ。因みに怒ると大人だということと関西弁がマッチして凄く怖い。

「いや、この人ID匿名じゃないけど普通の人だよ、てか下ネタID気持ちわるっ」

 と即座にこうへいをつっこんだのはkeigiという男で、アキトと年齢は近く俺のほうが年上と言い張っているがに明らかに声がアキトよりも幼い。

「一旦お昼にしようぜ、朝からランクマやって疲れてきたし」

 ここでアキトは自身の小腹がすいたと言いコントローラーを机に置く。強く握っていたせいで手に跡ができてしまい身にまとっているジャージで拭う。

「さんせーい」

「俺さっき死んでるとき食ってたから一人でポイント上げてるわ~」

「「お前っ絶対ポイント落とすなよ、一緒のランク帯でできなくなるぞ。」」

 アキトとこうへいが揃えて言う。

「なっ俺が一番上手いのになめすぎだろ!」

 keigiが反論したことでどっと笑いが起こった。ひーひー言いながらVCを切る。

 そしてチャットに「4時集合!」と書き込む。そこはこうへいとkeigiの他にもいろんな人たちが使っていて「ここに書き込むな(笑)」と怒られてしまった。その後二人からの返事を確認してPCを閉じる。

 今していたのは言わずもがな世界中で有名なFPSゲームで今シーズンの実績だけで組まれるランクマというものだ。今シーズンは今のメンバーで固定してマスターという称号を目標に日々切磋琢磨しているのである。

 因みに分かっているとは思うが二人の名前はネットの名前であって本名ではない。アキトもゆきまるという名前でプレイしているが、この名前にしたのは適当にペットから取った名前であってもうちょっとかっこいい名前にすればと少し後悔している。しかしさっきも言ったがこの集まりにはこうへいとkeigi以外にもたくさんいて全員に浸透していることから変え時が見つからないのだ...。

 まあそれでも自分の居場所をくれたここにアキトは感謝している。

「あの時は...

ガチャッ

「ただいまー」

「...なんだジュンヤか」

 この人はジュンヤと言って自分の二人目のお父さんだった人だ。小さいときから名前呼びなのでもう慣れてしっまているのもあるが正直ジュンヤは苦手でお父さんとあまり呼びたくないのだ。体つきはよくこうへいと同じ関西出身でおまけに声がでかい。また教育は他の親より厳しくて虐待とまでは言わないが「母さんがいるから殴らないんだぞ」とか「生意気だな〆るぞ」とかなんとかもう怒るととにかく怖い。

 そんな怖い大人が突然同居して当時小学生だったアキトにはそう耐えられるはずもなくとうとう母さんに怖いと打ち明けてしまい別れることになった。

 そして今は何かと理由をつけて家に2年間も居座っているがその間怒鳴られることもなくお互い平穏に過ごしている。

 まあアキトも大きくなって少し罪悪感がある。怒られることをしなければいい父親だったと思うしあれを耐え抜けば屈強なメンタルを持っていたに違いないと。

 しかし昔に戻ろうとは少しも思わない。

「早くからリビングから出てくれないかな~」

バタン

 アキトはジュンヤが自室に入ったところを見計らい静かにリビングに侵入しカップラーメンを食べようとケトルに水を入れる。水がぐつぐつと沸騰してるところをぼーっと眺めていると...

バタン

 ジュンヤの自室のほうから扉が開く音がした。

「あ~めんどくさ」

 このままリビングで出くわしたら会話は避けられない、仕方なく身構えていると...

ガチャ

 玄関のドアが開き外へ出る足音が聞こえる。

「な~んだ出かけるのか」

 少し安堵しつつそんなことを考えながらバイクが去る音を聞いていた。


 ジュンヤはもう戻ってこなかった。


不定期に投稿していきます。

少し短かったかな

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