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モーフィアスを待ちながら  作者: 新しい人間
2/5

拷問の水滴

こんな拷問を知っているだろうか?


額に水を垂らし続けるという単純な拷問を。


その水の量は一滴。一滴と一滴とが落ちるまでの間の時間は一定。


これを長時間続ける。


すると、どうなるのか?



もしも、その拷問を受けている人間が秘密を抱えていたのなら、その行為を止めてもらう為に、全てを打ち明けてしまうだろう。


もしも、その拷問を受けている人間が犯罪者だったのなら、その罪を贖う為に、どんなに無様になろうとも許しを請うだろう。


この拷問のポイントは、「水が落ちてくる以外に脳へと与えられる刺激がない点」だと思う。


人は、ずっと同じ刺激、情報しか与えられないと簡単に壊れるらしい。



もしも、この拷問を受けている人間が、誰かに吐露すべき秘密も誰かに許しを請うべき罪もない人間なら、その人は何をすべきなのだろうか?



水滴は落ちている間は、球体であり、世界を反射する。


この水滴は世界に似ていて、世界は水滴に似ている。


いつになれば終わるのだろうか?


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