始まり
ジリリリリリリリリリリリリリリリリ
大きな音が部屋中に響き渡り、びっくりして目が覚める
「この目覚ましうるさすぎるから今度買い替えるか」
ダルそうに目覚ましを止め呟く。まあ買い替えようと思ったのはもう半年も前のことだが。
起き上がり気持ちよく伸びをしていると
「明日香ーご飯ー」
母が呼んでいる、が
「後で食べるー」
部屋を出ずに、カーテンを開け日光を浴びる
今日は土曜日だ、そして天気もいい
「今日もいい天気だ、気持ちいいな」
こんな日にはなにをするか、それは決まってる
「よし、新作の続き書くか」
ラノベの執筆だ
PCの電源を入れ、うきうきしながら待っていると
バァン!と勢いよく扉が開け妹が入ってきた
「お兄ちゃんご飯食べなよ!!」
「未来、部屋に入るときはノックしろ」
「ごめんね!!あ!お兄ちゃんパソコン付けてる!らのべ?ってやつ書くんでしょ!!」
「そうだよ、だから俺は今から忙しいんだ。飯は後で食うから置いといてくれ」
「書く書くモードになったらテコでも動かないからなぁ、しょうがないか!!じゃあ頑張ってね!!お兄ちゃ……じゃなくてあすかにゃん先生!!」
バァン!と勢いよく扉が閉まる
「その名前で呼ぶな!!!!!!」
俺はあすかにゃんという名前でラノベ作家をやっている
高一のとき書いた「異世界がなんじゃい!!!お前ら全員かかってこんかい!!!」
という不良娘が異世界で無双する話を書いたのだが、これが大ヒット。一年ほど連載し、先月最終回を迎えた。高校生で大ヒット作を出したんだ、もちろん次回作も期待されてる、飯を食ってる場合じゃない。
「やっと起動したか、じゃあさっそく続きを……」
俺はデスクトップにある下書きのファイルを開いた
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