part/two 一生のお願い
この作品を読むための注意
作者がキモイグログロのシチュー
作者〇ね
これらの養分が大丈夫な方はゆっくり見ていってね
「おいっ」
「何ですか?」
「お前、この状況、わかってる?」
「分かってるのです。」
「まじふざけんなよお前!初対面の人を肩車するっておかしいだろ!しかもそれがお前みたいなやつだったらなおさらだァ!」
店を出て歩き始めてから約10分、気づいたらこうなっていた。
「あと少しで着くから降りてくれ」
「嫌なのです」
「降りろ」
「嫌なのです」
「降りろ!」
「嫌なのです!」
「降りろぉ!」
「嫌なのですぅ!」
くだらない言い合いをしていると自分の家に着いていた。
「話をまとめると、俺には英雄の証って言う神器を操るための印があって今その印は昏睡状態にあると?」
「そうなのです!」
なんかとんでもなく壮大だな。
「それで、俺はどうすればいいんだ?」
「私たちのギルドに入ってほしいのです!」「でもなぁ、どうせなら国防省に守ってもらった方がよくね?」
「そうなんですけど、入ってもらわないとこっちが困るのです!」
えぇ?強制?俺は嫌だね。
「断る」
「お願なのです!入ってほしいのです!」
とても下らない言い合い(2回目)が始まった。
「お前いい加減にしろ!」
「お願いですぅ!入ってください!」
かれこれ一時間が経過していた。
「一生のお願いですからァ!」
「お前何回言うんだよ!それ!さてはお前一生のお願いとか言っておきながら30回ぐらい使ってるだろ!」
「ち、違います!そんなに使ってません!とにかく入ってください!何でもしますからァ!」
え?
「今、何でもするって言った?」
「そうなのです」
何でもするか、何にする?うーん、あ!これにしよう(グヘヘ
「決めた!お前、俺ん家で給仕をしろ!」「はいなのです。でも本当に入ってくれますか?」
「あぁ、約束する!」
これでいいだろう。うん?なんかダメな気がしてきたな、ま、気のせいだろう。
そんな事を考えてるとナノアはいなかった。代わりに緑茶だけが置いてあった。
「は?どこに行ったアイツ?」
ー次の日ー
コンコン、そんな音が玄関から聞こえた。「ったく、誰だよ、こんな早朝に」
雑誌を片手に、髪をポリポリしていると、コンコン、と、また聞こえたので玄関に向かった。
「宅配便か?でもこんな朝早くに来る宅配便なんてねぇぞ?」
途中の部屋に印鑑を取りに行ってから、玄関に向かう、そして鍵を開けガラガラ、と玄関のドアを開ける。
「あ、どうもどうも、こんな朝はや──」
そこには見慣れた容姿の少女が立っていた。「おはようなのです!昨日は着替えが必要だと思ったので服屋さんにて適任の服を買ってきたのです!ここは屋敷と聞いていますが、あちらにあるのは?」
「いや待て、お前、早朝に来るっておかしいだろ」
「いやぁ、お恥ずかしい事に道に迷いまして」
迷うか普通、商店街を山道方面に向えば見えるだろ。
「はぁ、とにかく中に入れ」
「はいなのです!でも、その前にメイド服と着物、どちらが宜しいでしょうか?」
「好きにしろ、お前が寝泊まりするのはあの別館だ、中央の廊下から繋がってる。まずそこに荷物を置いてこい」
あ、大事なこと聞き忘れた。
「おいナノ──」
「何でしょうか?」
「おい、お前、荷物どうした?」
「置いてきたのです!」
「どうやって?」
「ジャンプして」
うん、こいつバケモンだ。
「まぁいい。んで?着物とメイド服どっちにするんだ?俺は基本洋風と和風を毎日交互に変えるから、ちなみに今日は和風の日だから屋敷な」
「そうなのですか、では」
そう言うと手をかざして1振りすると、ナノアの服が着物に変わった。
「何今の?」
「やだなぁ転移魔法じゃないですかぁ、知らないんですか?プークスクス」
「あぁ、ウゼェ、お前後10分で飯つくれ」「無理ですよ!せめて15分下さい」
「断る」
「お願いです!」
「じゃあ12分」
「ムーリーデースー!!!」
そんなことを言いながら廊下を速攻で駆け出し一瞬で台所の襖に入っていった。
「あいつ何なんだ?」
疑問が増えるばかりだ。
続く。
最後まで読んでいただきありがとうございます。次話がで次第また読んでください。