5/19(木)
酷い夢を見た。坊が侵されている。苦悶の表情。シャツを引裂かれ、ブラジャーをもぎとられる。男は挑みかかる。若い男。誰だか分らない。でも、菊滋のような気がしてならない。坊は、決して、目を開けない。体を波打たせて、苦しそうに息をする。菊滋は、痣のある乳首を力一杯吸始める。次は右を吸う。物凄く苛立っている。うしろのポケットから、毛抜を取出す。何という!坊は、痣を、手で庇う。目を決して開こうとはしない。男は、手を払いのけに掛る。坊は必死に抵抗する。男が、何か耳打する。坊は、観念したように、手をのける。顔が無表情になって、腕と体を、まっすぐに伸ばし、寝たままでキヲツケをしたようになる。男は、左に座り、毛を、一本一本抜いてゆく。一本抜いては、坊の二の腕に張付け、又、一本抜いては又張付ける。最後の一本を抜終えると、腕に張付いた毛は、凄い数になった。どうして、これだけのものが、痣に生えていたのだろうと不思議になる。男は、一本ずつ、腕から取って、口の中に入れてゆく。残らず入れてしまうと、それを、もぐもぐ噛んで食べてしまった。又、坊の上にのり、左の乳首を吸う。溢れるほど、お乳が出ている。男は、飲切れなくて咽ぶ。見ると、男は、赤ん坊で、坊に抱かれている。坊は立ってあやしている。赤ん坊が口を離す。左の胸に痣はない。珊瑚色の、綺麗な、大きな乳首から、翡翠のような、緑色に濁ったお乳が垂れている。
こんな夢は書きたくなかった。でも、今までにも、何度か見たような気がする。見た覚があるのではない。ただ、そのような気がするのだ。前にも見たような気がしながら見ていた。夢のデジャ・ヴィユというような。だから、忘れないうちに書いた。
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