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3/29(火)
昨日のに続けて。
あの日、それは二十六日の土曜日、週末の山手通は、人で一杯。私は、其処を散歩していた。
十番館のむかいあたり。ちょっと立止って、外人墓地の鉄柵に、肘をついて、市街の方を、眺めていた。
顔の右半分に、誰かの視線を感じる。暫く前から、じっと見ている。振向くと、さ、どうする、もん君、ちょっとハンサムな男の人が近付いてきて、「お一人ですか」って。
このごろ、ぼーっとして、道を歩いてたりすると、しょっちゅう、こんな事があるの。これは本当の話。私、馬鹿に持てちゃって。それで、「はい、一人 ぼっちです。」って、そう言ってやった。その人、決りが悪そうに、何か、口の中で、もそもそ言って、お辞儀をして行ってしまった。それが、ツケてきたの ね、白ばくれていたけれど。山下公園で再会しちゃった。
滋子の手書き原稿に忠実な翻字は以下で
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