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己 呂 武 反 而   作者: https://youtube.com/kusegao
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   夕飯は、スペイン料理のお店に行こうと、横浜に出たのですけれど、閉っていました。坊は、やっぱり、あのように騒がしい所が慣れないので、私のうしろに隠れるようにして歩きます。手を繋ごうと、何気なく、手を取ったら、それが彼女の左手でした。でも抵抗しませんでした。そのまま預けましたので、私も強く握って、人混を掻分けました。バス乗場まで、普段と変らない声で、「この駅、最近よ?こんなに綺麗になったの。前はごたごたしていて、汚くて、あまり来たい所じゃなかったわ?何を食べようか。坊は、何が食べたい?」というように、いつもの会話をしながら行きました。でも、一度繋いだら、放す汐がなくて、バスに乗るまでそうしていました。

   けっきょく、元町のデニーズに行きました。二人とも、ラムチャップを食べて帰ってきました。それから、二人で、テテの散歩に。今、二時過、あの子は眠っています。私は思っています。


5/4(水)

   去年の、この月、私が、ピアノを弾けば、あなたは歌ってくれた。五月よき五月、花はほころぶ、こころの花も、そっとほころび。五月ああ五月、鳥がほころぶ、人はしのびね、きみを口説きて。


5/4(水)の記事は続きます。[編者]


滋子の手書き原稿に忠実な翻字は以下で

http://db.tt/9camnmzj


目次はこちら

http://db.tt/fsQ61YjO

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